すべてのおすすめ
中年サラリーマンの膝上に 
大事に抱えたバスケットの{ルビ蓋=ふた}を開け 
ひょっこり子犬は顔を出す

うたた寝首を垂れている 
飼い主の顔を{ルビ覗=うかが}い 
時折子犬は体を反らす ....
――夢だ、
霧氷に覆われたトパーズを砕き
経血に染まる白鳥の羽を散らして
辛気くさい柄の絨毯に零した
グラスの割れる夜の激しい物音。

イミテーションパールの首輪を、
女は掻き毟るように ....
砕けたアイボリー
平和な、この世界から
(脱け出せずに)
白黒の斑点
 
澱んだ苔色の空
引っ付いては離れない未来を
どれだけの戯言で埋めれば
救われるんだ、
 
 
吐く息白く ....
赤い葉っぱ 黄色い葉っぱ
これは茶色
秋はいろんな色の葉っぱがあって
とっても楽しいね

枯葉を踏む音だって
サクサク ガサガサ
いろんな音がしておもしろい
歩くのがおそかったかいちゃ ....
小さい頃は帰り道に
よく空を見上げていた
どこまでも青く澄んでいて
自然と笑顔になった

部活帰りに見上げた空は
なんだか輝いていて
手の届かない存在だって
わかっていても憧れてた
 ....
{画像=110417071821.jpg}


時折自分が何をやりたいのか、
分らなくなる時がある。

ありませんか?

そんな時どうします?
じっと時が過ぎるのを待つ?
自分が我 ....
雪が降ってきたので
冬の靴や手袋を用意する
マフラーもと思い
若い頃に編んだものをだす
新婚の頃
夫の帰りを待ちつつ
夜に編んでいた古いものだ

クリスマスのプレゼントに
チョコレー ....
机の上に置かれた 
飲みかけの水がゆれるグラスに 
一粒の太陽がひかる 

パスタ屋の2階から見下ろす 
銀杏並木の道を 
まっすぐに人々は 
みえないものに押されるように 
それぞれ ....
ある日森にお散歩に行きました。
アリ塚がありました。
大きい塚でした。
赤い毒キノコがありました。

木苺を食べました。
種が沢山ありました。
道に迷いました。
しかし方向感覚の良さで ....
ここは
自由の国
掟も常識もない

極楽だけの場所
そう
争うことも
何も無い
優雅で
自由な
極楽の場所

そう
ここは
楽園なのだ

長生きしたものが
魂を
永 ....
肩を叩かれて振り返ると
孤独が立っていました
なにか用かと聞くと
なにも言わずに
後ろを向いて座りました
そこでわたしも孤独の隣に腰をおろしました

しばらくすると
雨音がやってきまし ....
きんとした
爽やかな空気が
空を大地を満たして

あの路地を折れた
静かな小道は丘へとつづく

ひっそりと冬枯れを始めた
雑草の生い茂る細い道

つる草の茶色に枯れた茎が垂れ下がり ....
1
また、やってきた
あの苦しみが
たった一人きりでいるときに襲ってくる
不安と恐怖が
心臓は早鐘のように脈打ち
呼吸は荒波のように激しい
それらの根幹は
「孤独」にある
それがなぜ ....
ちいさな雲を
いちまい、いちまい、風が縫って
空に真っ白な衣を着せている

あそこへ往くの?
問いかけても
もう動かない唇は冷たく
ひかれた紅の赤さだけが
今のあなたとわたしの今を
 ....
すこしの未来から
この腕の中へ
孕みきれずに通り抜ける風
逡巡の末に口をついた言葉は
よるべなく
冷えた石畳へ滲み込んでいく
たった十五センチの命


声が 風にのるのは
 ....
病気になると みんな
入院すると思ってる

ずっと入院されていたんですよね
お見舞いに伺いたいのですが どちらの病院ですか
病院にいた方が 苦しくないんじゃないか
病院にいた方が 安心なん ....
夏は恨めしかった太陽が
こんなにも恋しいだなんて

朝もやの景色に舞い降りる太陽の光が
こんなにも美しいだなんて


そんな何でもないことにふと気付いたら
なんだかふんわり幸せでし ....
  暑くもなく 寒くもない
  昼と夕の変わり目に見る太陽は
  ぼうやり として
  霞み懸かった空の川を
  漂うように 浮かんでおりました



このように 繊細な秋の日には ....
たとえば
信号変わりそうな横断歩道で手を引いてくれたり

たとえば
受話器の向こうからあなたの声が聞こえたり

たとえば
後ろからぎゅっと抱きしめてくれたり

たとえば
日記にコメ ....
海と空は手を合わせ
真っ白で
ふわふわの
雲のじゅうたんをつくっている

風はごうごうと
じゅうたんを
夕日にひきわたし
夕日は
やさしく
オレンジ色に
染めている

通りか ....
朝の笑顔を迎えた日曜日
  夢紅葉

雑誌も吟味、眠れないままに
秋色のフリーペーパー
君の趣味趣向
時事ネタの展開
絞っていくプラン


H2Oに近い水が
流れるような呼吸 ....
きれいな声で
うたってた
金糸雀みたいに

誰もいなくなった教室にかばんを置いて
二階の廊下から駐輪場を眺めながら
校庭でもくもくと走りながら
ボールの弾む体育館で人知れず
ほんとうに ....
世界は私に嘘を吹き込むのに
価値を求める

自分には価値が無い
と言うのなら周りを見た方がいい
嘘、嘘、嘘
男らしさは偽り
化粧は偽り
優しさは偽り

この中で存在しているのなら ....
ゆびわに
そっと磁石をちかづける




ななめのばしょで
かたむいた空にみみをつける と
ゆびさきから
そまる
淡いあさやけのいろで 
誰も彼も
うすまってゆく
呼吸 ....
とうとう 見つけられてしまった
うつ伏せに寝ているわたしの
左足のつけね
紋章のようなかたち
うす茶色
くちづけをしてあなたは
これはなあにと
指でも確かめながら聞く
それは記号
わ ....
ピアノは好きだけど嫌いだった。
鍵盤が硬かった。
嫌いで嫌いで
ハーモニカを習った。

おじさんがタバコで
輪っかの煙を吐いてくれて
嬉しくて
通った

親はすぐにエレクトーンを
 ....
{引用=夢を見た。}

夢の国に行ったら神様はいなかったけど
ミッキーマウスがいた。
「みんなの人気者」なんて嫌いだったから
ディズニーランドで会っても
手なんか振ってやらないと思ってたけ ....
軋む骨 滲む血

白い皿の上に横たわる 頭部のない私の死体
当然の帰結のように
導き出された答えのように

あるいは悪い夢のような日常を終わらせるみたいに

夜毎 夢の中で惨殺される私 ....
目の前に 
清らかな川の流れがあった 
両手ですくった水を飲むと 
足元の小さい花がゆっくり咲いた 

村に戻り 
壺に汲んで運んだ水を 
器にそそいで皆にわけると 
口に含んだ人のこ ....
まどろみの向こうで
たまごが焦げる
かしゅ、かしゅ、と三つを割って
手馴れた指は
ぬるく充満した昨夜の空気と
朝とを掻き混ぜたのだろう

ふっと白くなる意識と
休日の実感とを
贅沢に ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
飼い主と犬_- 服部 剛自由詩2*07-11-20
青く煙立つ祭壇- atsuchan69自由詩5*07-11-20
学生- ゆるこ自由詩507-11-20
かいちゃんと秋- 未有花自由詩15*07-11-20
あの頃見上げた空は- 優羽自由詩6*07-11-20
星空を見上げる者たちへ- beebee自由詩5*07-11-20
マフラーイズム- 砂木自由詩6*07-11-20
一粒の太陽_- 服部 剛自由詩2*07-11-19
月光- ペポパン ...自由詩7*07-11-19
楽園- 妖刀紅桜自由詩3*07-11-19
孤独とわたし- よしおか ...自由詩11+*07-11-19
快晴で- アハウ自由詩5*07-11-19
とんび- 麻生ゆり自由詩1+*07-11-18
百年樹- LEO自由詩25*07-11-18
紫雲- 久遠薫子自由詩5*07-11-18
入院- たちばな ...自由詩32*07-11-18
ふんわり- 夕焼け空自由詩5*07-11-18
秋の金魚と揺れる水- 千月 話 ...自由詩10*07-11-17
条件反射- まりも自由詩307-11-17
雲の工場- hiro自由詩3*07-11-17
夢紅葉- 北大路京 ...自由詩10*07-11-17
似合わぬ指輪- FUBAR自由詩11*07-11-17
狂い咲き- 酸素の枷自由詩107-11-17
引力- はな 自由詩11*07-11-17
それは痣- よしおか ...自由詩5*07-11-16
ピアノのレッスン- ペポパン ...自由詩4*07-11-16
ミッキーに会いに- とうどう ...自由詩20*07-11-16
獏の喰う夢- 朽木 裕自由詩4*07-11-15
水のふしぎ_- 服部 剛自由詩8*07-11-15
オムレツ- 銀猫自由詩27*07-11-15

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