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陽は風に流されて

雲は地平線に沈み

月は天の川を渡り

湖は海へとそそぐ


最後のひとつに手を触れたとき

掛け違えた釦に気づく


こぼれ落ちた時間を

取り戻 ....
氷水に線香花火を浸せば
弾いたような音がなるでしょう


私の心臓の音


冷えたままの心に
ぽとり 
火を落としたのはだあれ?


ぬるま湯だった心に
ぽちゃん
氷を落と ....
黒と白のダンスが始まり
君と私が交互に入れ替わる

私が君で君が私
君が私で私が君

くるり くるり
くるりり くるりり

いつの間にか気がつくと
暗いなかに一人きり
白い私が一 ....
一、 某月某日 冬

凍る雨を浴びつづけて、一年を跨ぎ、
わたしの頬は、青ざめて、
虚ろな病棟の、白い壁に残る、
黄ばんだ古いシミに親しむ。
難い過去を追走する暗路を、
エタノールの流れ ....
自ら檻の中に入って

ビクビクしながら水道から

水滴の落ちる音を数えていた

定規で正確に書いたはずの

直線は曲がって一個の円になった

目から流れる涙には

 ....
まっすぐ投げるのが一番簡単だし
まっすぐ受けるのが一番簡単だって
ついついそう思っているけど

ほんとうのところは

まっすぐ投げるのが一番難しいし
まっすぐ受けるのはなんて難しいんだろ ....
わたしの中に棲む猫は
夜の闇のように黒い
{ルビ天鵞絨=ビロード}の艶やかな毛皮をもっている
そして
悩ましい緑の目をしている
人に媚びたりしない
いつも物陰から{ルビ窺=うかが}うように ....
雨が通り過ぎた朝
ちいさな秋が浮かんでいた
ひとひらの紅葉

雨が上がったばかりの空の中
道ばたの水溜りに
ちいさな秋が泣いていた
黄色い紅葉

地に落ちるのなら
土の上に
草の ....
 あんたの笑顔    スキ
  
 あんたの泣き顔   キライ

 だから だから

 泣かんといてよ
 涙なんてもん
 見せんといてよ

 いつだって 笑っとったやん

 だ ....
この類の話に猫がよく似合うのは
僕らには秘密が多いからさ

だって考えてみて
君は大体ずっとあの人達と一緒にいるだろ
言われたことは何でも従うでしょ
どこにいたって呼ばれたら飛 ....
大好きって
それは響きだ
大好きだなんて
叫ばなきゃ良かった

声に出さずに
叫ばなきゃ良かった
声に出して
叫んでいたら

きっと俺は
ここにはいないし ....
プラスティックケースの上に 
並んでる、ふたつのせっけん 

小さいほうが、お婆さん 
大きいほうが、息子さん 


「 生まれた時は逆だったのに 
  わたしに向かってハイハイしてた ....
ああ、傷だらけの天使たちよ!
天使のながす涙をボクは見た
愚鈍なボクたちは、
天使がひどく疲れているの知らない
嘆きや不満や愚痴にうんざりしているのを知らない。

だからボクたちはそろ ....
告げるとも言わず
告げぬとも言わず
立ち尽くす老木は
潮風に白くやかれて
ただ待っているかのようです

運命とは渡り鳥でしょうか
暗い海のとぎれるもっと遠くから
糸車を回す母の手のよう ....
繰り返す日々が
遥かの丘で 鐘を鳴らす

繰り返し僕が
明日の声を 代弁する

繰り返し誰かが
今日をまた 終わらせる

ラララ ラ ララ
心に投げ込まれた小石は
いつまでも波紋 ....
世界のかたちを考える。

世界のシクミをかんがえて
ネコノココネコノコノコと
カタクチイワシを追い求め
ワレタイロシタガケップチ
月夜の仔猫は行き止まる。

打ち砕け!
壊れた色 ....
君の頬を伝う
一滴の感情
床にぽつり、ぽつり
時を刻む時計の針よりも遅く

言葉のナイフで君を傷つけた
僕をその事を知ったのは次の日の朝になってから
隣で寝ている筈の君の姿がない

 ....
 さて君の心のうちは傷になるほどよくわかったが、
 それでも君は奪えまい
 その匂いと
 ふたつの瞳
 君のこしらえた憶い出は
 思い出すほど麗しい
 そして君にはおぞましい
 晩年 ....
久しぶりに訪れた{ルビ報國寺=ほうこくじ}は 
雨が降っていた 

壁の無い 
木造りの茶屋の中 
長椅子に腰かけ 
柱の上から照らす明かりの下 
竹筒に生けた{ルビ秋明菊=しゅうめいぎ ....
この気持ちはいつまで続くのかな

そんなセリフ言わないでくれよ

こんな雨降りの日だって

明日まぶしい晴れだって

僕たちの心は変わらないさ

もし

この恋に賞味期限がある ....
君は気ままだ そして自由だ
屋根から屋根へ渡り歩くとき
魚を盗んで逃げるとき
君の瞳に映るのはいったい何だろう

夜 月を見ながら屋根の上
にゃごにゃごやってるときもある
縁側にひとりち ....
日曜礼拝の帰り
地区司祭のジェイコブから呼びとめられた
用件は 恋人を殺した地区女性信徒のあつかい
「あのおんなは
 罪を認め悔い改めております
 できますれば 天国の扉を閉じず
 主に魂 ....
呼んでいる
呼んでいる

濃紺の夜長に虫の音響き
深くこころの闇夜のなかで
銀の鈴をしゃん、と鳴らして
呼んでいる

待っている
待っている

金木犀の匂いが止み
あたりに静け ....
外は雨
暗闇を縛り付ける
窓を閉めて
鍵をかけて
眼鏡をかけて
解放
生き物の真似
目玉効果

ノルマは10匹
かわいそうな自分を助ける
話を作る
ゲームオーバー
理解する
 ....
目が見えているとき人は
明かりを尊ぶ
暗がりを恐れ
不自然に遠ざける

生きているとき人は
生を尊ばない
死をも尊ばず
無為なときをすごすものもある

目が見えなくなったとき人は
 ....
どうしようもなくて苦しくて胸が
どうしようもなくてただ泣きたくて
そんなときに限って空のティッシュ箱
なんだか少し可笑しかった

堪えきれずにこぼれた涙が
行き場所を求めて彷徨い ....
優しく、なりたい

暖かい部屋でうずくまると
人たちの裏側が透けて見える
思うほどには
複雑に出来ていないのかもしれない


優しくなりたい

おはようと言うように
季節を捲って ....
なんの気なしに出た飲み会で
なんの気なしに飲んでいたのに

意外なところで意外な人が
あたしの弱いところを言い当てたものだから

嬉しいような
悔しいような
恥ずかしいような

 ....
ジェットコースターに乗って
鋭角の下り坂を転げ落ちるように
とろけたチーズを素早く伸ばして千切り
ピザを片手に口説きつづける野郎

テーブルの上の赤いキャンドル
♪〜ダバラ/バラ 〜シャバ ....
子どもだったあの頃
放課後みんなと遊んでた
空が赤くなる頃
もう帰らなくちゃと
誰かが言い始め
その日が終わるものだった

一人で家に向かうその道で
夕焼けがやたらとまぶしかったけど
 ....
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