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通り雨が過ぎて夕暮れ
虹が出ないかと窓を開ければ
そもさん せっぱと 
がなりたてる小学生が
傘を差したまま歩いた
歩道橋が見えた

やることがないので
テレビは壊れたままで
修理に ....
さようならと言うことが
お別れではないように
決められた夜明けは
訪れないのです、私の朝に

どんな明日が来るのか
誰も知らないから
眠れない夜も
夢見る眠りも
明けてしまえばまぶし ....
両手でふたつ
チョキを作って
横に寝かせて
ハンカチをおさえてみる
真ん中がふくらんできて
光る球体がしみ出してきたなら
これは夢
真ん中がしずまったまんまで
外ではせわしく青 ....
美しい赤紫色の旋律弾けて
夕日が沈んでいく
幕が下り
紅潮した顔も
明日になれば澄んだ瞳で朝を迎えるのだろう


   *


終わりなき道程も
休息を交えながら進むように
 ....
言葉を書いている
何を書くかなんて決まっていない

昔のことを思い出している
何を考えていたかなんて覚えていない

人のことを考えている
それは誰を思い出そうか考えていた

僕は
 ....
セックスのあと遠い耳鳴り

あの日の鼓動を耳が覚えている

ふたりで生きてゆくんだと思った

だけどそうはならなかった

月が外灯よりも白かった

青灰いろの道を自転車で歩いた
 ....
減給。

幸いリストラにはかからないが、
急な 金銭の変化に
金縛りにあったように
思考が停止する

二人だったときと違う
育ち盛りもいる
5人と2匹の大所帯だ

食欲はなくなり ....
こないよ
こないよ
このまま
こないひとになるのかな
って
ぶつぶつ頭蓋骨の中でつぶやきながら
階段を下り
上り電車の風を見送る

制服の女の子が柱によりかかって
携帯を耳にあてる ....
 笑っているあの子
 黙りこんでいる私
 怒っているお姉さん
 笑顔がいいね
 一番だねとあなたはふつーにいう。

 でも笑顔をつくるまでの間
 私はどれだけ苦労するだろうか?
 笑顔 ....
あかやきいろや紫色の真空パック。

口に当てて押しながら息を吸い込むんだよ。

スポンと外れてこっちに来るよ。
奥のほう。

うまく噛めなくて喉の後ろでダンス。

噛んでもいいし、噛 ....
まだ色を持たない紫陽花は
ふつふつと泡みたいな蕾をつけて
くすんだ背景に溶け込む

重たく湿った空気の匂いがし
右足の古傷がしくしくと痛む
身体は正確に天気を教えてくれる

 ....
白熊が死んじゃう、と言って
つけっぱなしの電気を
消してまわる君は
将来、かがくしゃになりたい
という

撒き散らかされた
鳥の餌のシードを片づけていると
芽がでればいいのに、なんて
 ....
モノクロの空を仰ぐ

モノトーンがいくら混ざったって

見える景色は殺伐とした

あまりにもつまらなすぎる

風景だった

地球の軋みを耳で聞き取り

それをしらせようと

 ....
少年のような朝ばかり
描かなくたって良いだろう
逃走の夢から不意に放り出され
いい気味と薄笑いを浮かべる
覚めている筈の脚がもつれる
5月の太陽はとうに高くて暑い


南方のビジネスホ ....
後ろ髪を引かれる
どうして
妹のように美しい髪でなかったのだろう
暮れていく陽の
もう少しだけ、
を残した
闇が束ねる
手つきはやさしくて
頭をかしげる速度で
すべて委ねてしまいたく ....
二人で引いたおみくじは
その元旦の初詣の甲斐があったのか

二人とも大吉だった


大吉にも中身が色々あって

満点の大吉もあれば
赤点の大吉もあるということを
同時に ....
もしかすると
隣人はにわとりなのかもしれない


あけぼのに向かって響く声は
良く知られる
「こけこっこ」

「くっくどぅーどぅるどぅー」
では、なく

もっとか細 ....
夏がほどけて…

 *
魂迄もが吸い込まれそうな程
深く澄んだ青空の背景に7月が漂う午後に、溜め息一つ
ふうっと飛ばせば、眦(まなじり)を掠めて悪戯小僧の麦藁帽子が天高く舞い上がり
通りすがりの風 ....
そなたは夕顔をしている
両目が回転する
ロックアイスを部屋中に反射する
瞼が目だけを慈しんでいる
開いている間の暗闇は不穏だが
閉じている間の暗闇はやさしい


野方図な木々を風よ ....
彼女と手をつないで今夜
麓の街で開かれる
夜祭りを見に行く

月明かりが硬く降り注ぐ
蒼ざめた石畳の街の四隅に
かがり火が燃える

やがて大弓を載せた
台車が四隅から繰り出して
街 ....
僕らは約束をかわしていた

生まれてから今日まで一人で生きてきたつもりになって
世界なんてクソ喰らえって
地面に唾を吐いたりして
反抗心を燃やすことばかりに夢中になって
大切なも ....
息苦しい毛布に潜り
生温かな呼吸を繰り返している
朝が来れば、くれば、と
闇のない夜に


  恐れる心が奪ったから
  やさしい鳥は渡ることができない
  闇でなければ輝かない
  ....
はたと醒めては朝を呪い
ふと我に返っては白昼に佇む
夜な夜な待てども、愛想もない

ちぎれた写真を並べても
知らない顔があるばかり
いつからだろう
こんなにも笑わなくなったのは

慣 ....
日長の夕暮れ
優しい風が吹いている
すやすや

泊まり木の 揺れる
若葉は しっとり
シロツメの葉に ひしゃく星の

ぽつり
「また話そう」

あなたの背中に虚しく響く。

またはあるのか。
その日は来るのか。


もう、来ない気がする。
犬は音量がデカい

犬はいつまでも音量がデカい

猫の音量もデカいが

こっちは、しばらくすると「ブツ…」という音と共に消えるのが定番だ

なのに犬はまだ音量がデカいので

飼い主 ....
ぼくは一人ではない

ぼくがダメなときでも

だれかが頑張っていてくれるから

ぎりぎりふりしぼって

前のめりにでも進んでいったら

またやる気出てくるのかな


西の低き ....
雨の匂いがする
埃っぽい陽射しの名残りを弔って
闇に隠れ
秘密裏に行われる洗礼は
いつしか
もっと内側まで注がれるはず、
そんなことを
どこか信じている
陰音階の音だけ降らせ
目に見 ....
あなたと住んだあの街を
今日久しぶりに訪れてきたよ
駅の改札でスイカが使えるようになっていて
なんだか不釣り合いな感じがした
私が働いていたビデオ屋さんが
つぶれていて驚いた
ほかにもいろ ....
写真にうつっている僕は

満面の笑みでカメラを見つめていた

でもそれは過去の遺物

その写真にライターで火をつけて

灰皿になげすてる

今なら言えることは

昨日は言えなか ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15814)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
飛んでいった昨日- pur/cran自由詩4*09-6-4
わくらば- たりぽん ...自由詩609-6-4
clothing- あすくれ ...自由詩4*09-6-3
夕焼け- 乱太郎自由詩13*09-6-3
書いている。- プル式自由詩4*09-6-2
遠い耳鳴り- 吉岡ペペ ...自由詩609-6-2
クツクツと- 森の猫自由詩3*09-6-2
半袖二の腕考- たちばな ...自由詩709-6-2
笑顔の横で- 山口鈴代自由詩109-6-2
ゼリー- つゆ自由詩6*09-6-1
綺羅花- あ。自由詩12*09-6-1
六月の水球- 佐野権太自由詩40*09-6-1
あまりにもつまらなすぎる風景- こめ自由詩809-5-31
創書日和【朝】Bitter_Sweet_Morning- 大村 浩 ...自由詩4*09-5-31
雨香- ことこ自由詩5*09-5-31
縁結びのおみくじ- 瀬田行生自由詩14*09-5-31
にわとり- 山中 烏 ...自由詩2+*09-5-31
夏休み- 遊佐自由詩3*09-5-31
行列- あすくれ ...自由詩4*09-5-30
祭りの夜- kauz ...自由詩5*09-5-30
世界とゆびきり- 百瀬朝子自由詩5*09-5-30
闇を、夜に、蛍- たりぽん ...自由詩409-5-30
却來__-day_by_day-- 悠祈自由詩509-5-30
うつら_うつら- ひより自由詩5*09-5-29
いったい- つゆ自由詩4*09-5-29
クールなアンサー、もしくは_“キャンセルのお詫びとお知らせ”- ひとなつ自由詩3*09-5-29
メッセージ- 吉岡ペペ ...自由詩709-5-28
雨音- 銀猫自由詩23*09-5-28
思い出の宿る場所- 麻生ゆり自由詩2*09-5-28
過去の遺物- こめ自由詩1609-5-28

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