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海の方から来た少女の持つ砂時計は
浜辺の砂だから耳を澄ませば波の音がする




バス停で
来るのを待っていると
潮風がワンピースを揺らす
もうすぐ夏が終わる、
という ....
すこし冷たく

すこし切なく


雨音だけが響いて


静かに

とても静かに


夜を抱きしめる
月が消失点のようだ
描かれた風景は
オルゴール、オルゴォル
ピンの抜けたドラムの内側で
漏れる光を、星だと
僕たちはささやきあったね

モルモットの遊具のように
夜空をまわし
時計の ....
全国版の道路地図
なんだか久しぶり
知らない県の
知らない道をたどってみる

知らない町
遠い町

きっと
毎日をそこで暮らす人がいる
道路沿いに家があって
今日も 今も
生活 ....
また会いましょう)


その黒髪の薫りは
つげの櫛に波立つ海原であった
その深海にひそむつめたさのかたちに
ささえられている波が
{ルビ風色=ふうしょく}の移行を生んでいた
静まったか ....
尾羽を風に吹かれて
鶴はどこまで歩いて行くのだらう
追ひ風に逆毛になつてゐるだけ
見栄えのいいものではない


貴婦人がふくらむスカートの裾を
気にする風情で
遠ざかつてい ....
どっちかと言えばっ
濁点ばかりの人生だっから
たっまにはギャロっプでもしてさっ
ぶっ飛びながら次のコーナーを
曲がってみたいなっ
ねっ
そっしたら
きっと
グっジョブって
あいの ....
 人生という一つの時
 さまざまに彩られし人生

 怪物に会うこともある
 仏にあうこともある

 こんな真夜中に寝られないで
 カチカチ音を立てて
 不埒な詩を書く者もいる

 ....
波音だけが静かに夜風に乗り
私の髪を通り抜けた

海面を漂う月
蟹は静かに砂に潜る

意味もなく
浜辺に文字を書いた
同じ波は二度と繰る事無く
私の足元をすり抜けて消えた

秋の ....
つきの誘いにうみは揺れ
えいえんのわかれが
ちぎられてゆく

みずのかがみに映るのは
浮かびのひかりか
しずみのそこか
こたえをつかめぬまま
円い波だけが
のこされて
ここ ....
人それぞれに歩みは異なり
知ってか知らずか
寄り添い或いは遠ざかり
ときには
いずれが頭であるのかを迷いながら
もしくは迷われながら
人それぞれに
異なる歩みは終わらない

かくして ....
 外灯のない家路を辿っていると、ある家の玄関にひとりの女の黒い影が見えた。
 それは私に手を振って、投げキスを数度した。
 だがそれは幻だった。ただ壁に絡まった蔦をむしっているのにちがいなかった。 ....
カレーパンは秋に食べるのが
一番美味しい

道を歩きながら
秋空に向かって食べる味は
格別にうまい

袋を開けると
油の匂いが風にブレンドされて
まろやかな匂いになる

開ける口 ....
この時を封じ込めるように
祈る

静かな瑠璃色は
両のてのひらを祈りのかたちに
そこに少し息を吹き込むようにして
そっと閉じていて
ひそやかに夢を育んでいる

あなたは
わざと大雑 ....
しんと静まる部屋の片隅
迷い込んだ虫の声
リリリと鳴くは鈴虫か

秋の気配が深まりつ
冷気が足先に絡まって
空を切る目に
眠気はちっとも訪れない

天上を柵に見立てて
ひつじを数え ....
空は何時か
還る人の為に在りますから

行き詰まって

流れるしか無い雲の
あんなにも柔らかそうな姿態

曼珠沙華は
意味を見失っている
紅くしか咲けないから

間接は曲が ....
過去のトリミングは上手くいかないよ

無花果の匂い 雨の匂い

ピアノにくちづけて 無重力、時々カニバリズムな僕ら

君を赦そう
両手を大きく広げ 世界にさよならした君を
扉をひらくふ ....
光の精たちは

淡い 淡い

透明感の中で

激しいキスをした
霞んだ月から光が漏れるのを
水面からみていた

微かな存在の微かな叫びは
何らかしらの影が覆いつくし
あまりにもあっけなく消え去った

何だか悔しくて石を投げつけた
何度も ....
 酒は独りでは呑まない
 煙草とコーヒーがライフライン

 青紫の煙の先にモニターが瞬き
 端には冷えた缶コーヒーを配置する

 ニコチンとカフェインが
 僕の創作意欲を書きたてる

 ....
秋の日の
妙に蒸し暑い中を
仕方なく買い物に出かけた午後

気持ちも濡れているせいか
無駄遣いをするよりかは
いつもよりも買う物を少なく
いつもよりも短い時間で
目的だけを果たしてゆく ....
「あ

また落ちた )))

飛行機だったらヤバイ
合格発表なら苦い

「あ

また落ちた )))

そうやって垂直の壁を這い上がる
腰にぶら下げたカラビナとザイル
僅かな岩 ....
まめクジラの水槽には
売約済みの札が貼られていた
まだ幼いのか
さざ波を飲み込んだり
小さな噴水をあげては
くるくる浮き沈み
はしゃいでいる

こっそり水槽に指を垂らすと
あたたかい ....
だれかが 言いました
「言えない言葉をたいせつに 」
するとあかないはず の ドアが
 ぱたりと

ひらきました



明後日、



水曜日
すいようび
すいようび
 ....
膝を抱えたまま
心が膝をかかえたまま だ
歩いていても
角の魚屋で刺身用の秋刀魚の目玉に見入っていても
友人につまらないメールを返信していても
いつもの連続ドラマを見ていても
子供たちの  ....
朝焼けのプラットホームで
始発の列車を待つ間
陽炎の向こうに
見知らぬ土地の幻を見た

二人をはばむ世界から
飛び出した鳥たちは
今ここから飛び立って行く
自由な巣を求めて

   ....
耳の奥には乾くことのない水が溜まっていて

魚だった頃の記憶をいつまでも忘れさせてくれない



たしか魚だった頃に流した涙は今でも耳の奥で

さざ波を立てて遠い日の思い出を囁き続 ....
 
 ぼくにはわからない
 明日の風がどこにむかうのか

 ぼくにはわからない
 自分がどこに行けばいいのか

 ぼくにはわからない
 あなたに何を語ればいいのか…

 でも
  ....
薄明かりの中、夜目が利かない私の手を引いて
いつの日か連れ去って下さい。


貴方の幸せがいつも私の隣に存在するのなら、
こんなにも幸せな事はないよ。



貴方を守りたい


 ....
陽は風に流されて

雲は地平線に沈み

月は天の川を渡り

湖は海へとそそぐ


最後のひとつに手を触れたとき

掛け違えた釦に気づく


こぼれ落ちた時間を

取り戻 ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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