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さいきん
足先がむずむずする
春は
あと何日でくるのだろう
車座になって
くちぶえの練習をして

それが時折
ふってくるのだ



うらはらに

さむいひが つづいて
 ....
木漏れ日が

骨だけの大きな大きな傘を回した隙間から

傘の役目を果たすため

たくさんのいろんな帽子をのせて
落っこちそうな大きな隙間には骨を渡そう
回すのが重いからベダルをつけよう ....
悲しくなって遠吠えすると
風に乗って
色んな場所から返事を貰った

風が生まれるならそれは掌からだ
水面に翳すと波紋が囁き 
耳を澄ませばラピスラズリが唄う
冷たい指先で声を拾って
廃 ....
「いらいらしてんな。」
そう言ったのは友達。
「今日一緒に帰れない。」
そう言ったのはキミ。



鞄をベッドに投げつけるように置いて、
一人きりの部屋にうずくまる僕。

別に気に ....
蒲鉾がなくなったので、
あたしは買いに行く。
近くのスーパーは深夜まで開いている。
あそこの練り物はコンビニのよりも美味しい。
そう彼が言っていた。
自転車に ....
ミランダ やさしい亜麻色の髪
青い瞳で微笑みかける
ボッティチェリの絵から抜け出た天使
裸足で草原を歩くのが似合う


ミランダ 白鳥の細い首筋
もうすぐ居なくなると告げた
はかなげな ....
あいかわらず武士だった
参代する日でもなかろうに
女房殿に渡された温かい包みを抱えて
坂を下ってゆく

*

何やら人垣ができていて
たいそうな{ルビ賑=にぎ}わいである
隣の女房が ....
ファスナーあいてるぜ
ビーズのドレス
子羊は
オーストラリアで死んで凍えて
この白い皿に乗って
おれたちの血肉になる

あたたかいから
おいしいから
たくさん ....
カブトガニが
切り開いた
密林の中の
焼け残った
畑の中に
落ちていたのが
乾いた魚の腸
鯨の尻尾の先が
草むらに浸かって
元気の良い
水音を奏でている
乱れた髪の毛を解して
 ....
 すべり落ちてくる嘘の流星
 隙をみせたら舐め尽くされる
 枕元まで行進する藁をも掴む世代
 神経は擦り減り
 悪魔がゲームしている
 深い闇が行き場を遮る
 常に圧力のかかる後頭部
 ....
旅立ちの日に約束した事覚えてる?
どんな時も二人で乗り越えていこう
なのに何故一人で抱え込んでいるの?

君が運べないほどの荷物を
僕が持てるはずはないけど
二人で片方ずつ分け合えば
負 ....
あの太陽を挑発するように
空に向かって主張する
大きな大きなくらげ雲
這い上がる排煙は
この世の隅々にまである希望を巻き込んで
絶望色に空を染める

その触手に刺された先に  ....
オルゴオルのような声で歌いたくて
声がかすれるまで喉をつぶし
氷のように静かな目を持ちたくて
人と接する事を拒んだ
そうしていつの間にか
何も見えず
何もしゃべる事が出来なくなった
ただ ....
どれか一つ 選んだとして
見間違うことも 多い
その時は 輝いて見えていたのに
今はもう 鉛色に濁って横たわる

だからといって 今 どうやって過去に探す?

どれか一つ なくしたって
 ....
ぼくはきみと 
ささやかな丸石をつみあげたい 

忙しさに追われながら 
過ぎ去ってゆく日々のなかで 


( それは夜毎の厨房で 
( まな板の上でたまねぎの音を刻む 
( 妻の後 ....
いつからか
巨大な目/まばたきをしない目が
わたしをじっと見る

青い/緑の目をしたきれいな雌鹿
自分を巡って戦う牡鹿を
じっと見る
興味深そうに/興味がなさそうに

丘の上にある一 ....
さらさらと、ワルツを集めてる
頭を垂れたワルツを
集めている


真冬を凝縮して
少し熱っぽい朧な
器官の彼岸に 


赤や紫を
粉々にして
昨日の電話口から溢れ出した ....
目覚めたら

 世界は セピア色だった





そこには セピア色のシーツと
セピア色の 僕のからだと

セピア色のテーブルと椅子
セピア色のコーヒー

セピア色の空には ....
夜は海
街も時間も
何もかも飲み込んでしまう
私の体も海の底
静かに息をしている
夜空の星たちは海に沈んだ金貨
海賊たちに盗まれぬよう
あんなに高いところにある
ああ もうすぐ夜明けだ ....
まいったぜ
ふろ
おでん
日本が
おまえになるなんて

まいったぜ
MEIJIの
いちごチョコ
それが
おまえに会うための
チケット

トリスウイスキーと
 ....
なつかしい匂いに
ひたる冬、
寒さは
使い慣れたはずの指先に


疑いようも無いくらい
数をつのらせて
まもるべきが
すべて、に
なる


泣いてしまうことも
ねむ ....
りさちゃんに
2組に転校してきたけんちゃんって
かっこいいよねって言ったら
次の日の黒板に相合い傘で並んでた

この前、算数のテスト0点だった事も
オカアちゃんにバレちゃって
夕べは ....
 そこに咲く花の名前を知らない
 知らないからと言って嫌いなわけじゃない
 いや好きだ
 この時代にあまりにも早足で飛び込んだから
 花の名前を覚える暇がなかった

 それでも 名前を知ら ....
空気読めよ
話聞いてた?
優柔不断
何それ全然おもしろくないんだけど

わがままだな
ついていけない
自分さえ良ければいいんだな
知りたくもない、そんな不幸話

違う生き物だから無 ....
夜に出でし月は
右より欠けて浮きつつも
心鎮むる情けありて
ただひたすらに眺むらむ

何をか語らむその月は
暗き空に染むるる色は
今に咲く黄梅と思ほえ
心なつかし

夜に出でし月は ....
鳴り止まない携帯
飛び交うノイズ
満員の電車で圧殺未遂


忙しいってさ
心を亡くすって書くけど

心を亡くしたら
忘れることもできるんだよ


感覚異常
点滅するシグナル
 ....
しっかり掴まっていろ
サンダーバードの
エンジン唸る
1/4開度のグリップで
ゆうゆうと国道を突っ走る
トラボンの後を追っかける

追っかける足跡が
草臥れる足跡が
怖い音が ....
ほらご覧坊や、あれが人間よ
はしたない行為に身を委ね
年がら年中鳴き声がうるさい
勝手な快楽で
勝手な繁殖を
やつらを喰う物が現れたら
食べる物には困らないわね

ねえマ ....
西日のうちよせる窓辺に
幼い貝がひとつ
もぞもぞと動く白い靴下を
つん、とつけば、また{ルビ蹲=うずくま}る

どうしてこの子は
こんなに静かな遊びを
思いついてしまったのだろう
座り ....
死んだ鯔が漂っている
ゆらゆら ひれをふりながら

近づいてくる 油の浮いた港の水を分けて
俺の思い出を裂いて

一漕ぎで 鯔はあきらめる
記憶の追跡を 死というやわらかな退廃を
この ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15812)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
早春- はな 自由詩8*07-2-9
木漏れ日が- 七味とう ...自由詩6*07-2-9
遠吠え- 士狼(銀)自由詩12*07-2-9
置き去りのリップが僕を宥めるから- 時雨自由詩207-2-9
「_蒲鉾と犬と、月。そしてあたし。_」- PULL.自由詩8*07-2-9
ミランダ- 石瀬琳々自由詩19*07-2-9
武士と猫- 佐野権太自由詩21*07-2-9
ビーズ- 水在らあ ...自由詩23*07-2-9
- あおば自由詩7*07-2-9
春まだか- 山崎 風 ...自由詩7*07-2-9
トランク- 1486 106自由詩10*07-2-9
くらげ雲- なかがわ ...自由詩7*07-2-8
今、月が咲いているから- プル式自由詩4*07-2-8
ねぇ、聞いていい?- まりも自由詩3*07-2-8
石塔_- 服部 剛自由詩9*07-2-8
- ふるる自由詩17+*07-2-8
waltz- はらだま ...自由詩11+*07-2-8
セピア- もも う ...自由詩16*07-2-8
夜は海- 未有花自由詩21*07-2-8
ジェニー- 水在らあ ...自由詩10*07-2-8
粉雪- 千波 一 ...自由詩18*07-2-8
*にんげんスピーカー*- かおる自由詩13*07-2-8
メリーゴーランド- 山崎 風 ...自由詩5*07-2-8
78、イメージダウン_【いめーじだうん】- 雨宮 之 ...自由詩2*07-2-8
夜に出でし月は(「古語の宴」例示作品)- ぽえむ君自由詩12*07-2-7
忙殺- 衿野果歩自由詩207-2-7
機械人間ピタゴラス- あおば自由詩7*07-2-7
人間園- なかがわ ...自由詩6*07-2-7
貝あそび- 佐野権太自由詩29*07-2-7
- 水在らあ ...自由詩20+*07-2-7

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