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灯篭流し

闇夜の川にぽつりぽつり
小さな灯火を灯して
緩やかに流れて行く

思い出を一つ一つ
灯篭の中に詰めて
順番を待つ

貴方のことを想い
先に行く灯篭を  ....
 暑い日だ
 こんな日は
 私にパラソルの女が
 寄つて来る

 女が来ると
 私もパラソルの陰につつまれる

 ―日盛りに
  ぼんやり立つてゐると
  日射病になるわよ―

 ....
暑い

日常を紡ぐ事が
半ば義務となり
私をジワリと浸食していく

拒み放り出したくなる気持ちや
上手くやりこなしたいというプライド

足場がぬかるみ
息が詰まった
 ....
西陽が傾いてゆく
風を追いかけながら
オレンジの雲は次第に細長く
なつかしい言葉をそっと隠していった


暮れなずむ野辺は一面の草海
薊の花の谷間に静か
蝶がいる 淡い光のような点が
 ....
からりとなった空っぽのグラスに
何をそそげばいいの

透明な空には小さな朝があり
世界が少しだけ遠くに感じる

ここにはまだ きっと
やり残した事がたくさん たくさん

世界なんて大 ....
 まんじりとしない夜
 通せんぼの猫が神社の境内に寝ている
 求めても求めても届かない愛のドラマ
 いつまで経っても
 いつまで待っても
 届かない

 それでも恵まれているのだろう ....
あたしが とんでもない壁にブチ当たって。
どうにもこうにも この世の終わりのような 顔をしているといつも。

あなたはまるでさぞ おバカさんだとでも言うように
ケラケラと笑って

「そんな ....
お盆になると
実家には
離れて暮らしている兄弟たちが
一斉に集まり
昔を懐かしむ蚊取り線香の匂いが
きしむ床や汚れた壁から
おもむろに流れている

帰郷する度に
夕飯に並べられる
 ....
{ルビ御月様=おんつきさま}が
どれほど 偉大か、
気が付いたのは
絶望の重みに
耐えられなく
なった 夜道 
十字路にある
自動販売機の
灯 だけが
ユメを見せてくれた

そ ....
自転車の車輪の横には、
しっぽの先だけがしましまの猫が
丸くなって寝ている
夕方には何処かに行ってしまう猫に
名前をつけよう、と
彼女が言い出したのは
日曜の朝、
決まってサンドイッチな ....
買い手のつかぬまま
何年か空き地だったお隣に
店舗兼アパートが建った
店舗といっても
コインランドリーのせいか
雨の日以外は閑散としている
アパートもまだ空いたままで
梅雨明けのあとは
 ....
人間って悲しいなあ

そういう現実をつくりだしてる自分

変わろうと思ってもそう簡単に変わらない
エゴの悪循環


あなたに出会い
ぼくはぼくの悲しみに出会った

悲しみよこんに ....
何をみんなは 笑っているの
濡れぬ肢体を えろんと舐める

苦し紛れに ペンキ撒いたの
何も見えない 湿った部屋で

柱時計は 鉄線だらけ
ピアノの音が 暗光に映え

赤い病が 瞼を ....
はちがつようかのその下には
あのひとの死体がうまってる

わたしの夏が赤いのは
夏があのひとをうばっていったから
わたしの夏が暑いのは
夏があのひとのねつをうばっていったから

はちが ....
微笑みは遠くに。

麦わら帽子は陽射しを遮り
君の表情も影で隠す

君の小さな口元
囁く声は蝉に掻き消された

神社の境内までの一本道
轍がこの頃良く目立つ様になり
 ....
一.

なんだかね
スーパーに行ったんだ
この街は夏でも冷房とかあんまり無くて
でもそのスーパーにはあって
涼しくて
何買うわけでもないけどね
近くの中華料理屋の中国人たちがいつもどお ....
煙草の味は解らないけど身体に悪い事だけは解った
苦味が口の中一杯に広がって煙を宙に逃がす
白煙が黙々と昇って何処かで消えた
社会人になり失くした物は数え切れない
時間の配分や金銭感覚  ....
「うつくしいものなど
       なにもない・・・」

そんな世界で
君は
『棘』すら美しいと言う



僕は
太陽も月も見失い
ただ、満天の星の間を彷徨う


待ちわび ....
祭りの後で酒に酔って

その勢いで僕は中学の時の

片想いの人にメールした

けどその人はアドを変えていた

もうこの思いは届くことなく

心のアルバムにそっと張り付けて置いた
 ....
あと十分で地球が滅びます。

いつものように何気なく見ていた目覚ましTVで
総理大臣が重々しい口調でそんなことを言った
朝。

あと十分だってよ、どうする?
母さんは僕を見ながら、くひひ ....
引っ越したアパートは
薬屋の二階だった
辺りには小さな商店しかなかったが
近くに大きな川が流れていて
君の心を支えながら
よく土手を歩いた

神社には大きな桜の樹があって
薄紅の季節を ....
電車に乗って 都内へ行く

それは
ときには嬉しいイベントであったり
ときには必要に迫られた用件であったり

車内では少し緊張している
エプロンではなく ネックレスをつけているから
サ ....
豆電球ほどの灯りがあればそれで十分で
傍に紙と鉛筆があればそれで満足した
ミカンのダンボール箱が机代わりで
ダンボール箱の上に布でも掛ければ一端の机になる
窓はガタが来ていているのか、 ....
{引用=夜、眠る前には忘れることなく
絵本を開く少女
はお話の最後を一度も見たことないまま
眠りにつく、早く明日が来ればいいのに、と。

空の色によく似たワンピース
がお気に入りの少女
 ....
日焼けした かき氷屋の主人の
肩から流れ落ちる汗が
石床に着地すると
閉じ込められたアンモナイト等が
ゆっくりと 泳ぎ出す
冷たい水しぶきを追いかけ
飛び回る子犬の様子を伺いながら

 ....
自分のすべては小さくて
すべてを出しても
誰もわからない

けれども
自分のすべてを出さなければ
誰にも見つからない

自分のすべては小さくて
すべてを出しても
誰にも知られない
 ....
金属製の太陽背に受けて
金属製の大木に
金属製の蝉が叫ぶ
金属製の僕の差し歯輝く
金属製の汗を流す

全てふやけている
全てふざけている

僕の好きだった女の子
自己啓発セミナーに ....
海が仄かな火を抱いて流れる。
流れは、わたしの新しく柔らかな意匠を溶かして、
かわいた青い夏をひろげる。

みずを失くした海が流す、青い夏は、
白昼の街に横たわり、死者を語り、
練られた風 ....
白いシーツの上にしな垂れたキミを
優しくゆっくりとそこへ

抗う事なくシーツに埋もれて
髪の乱れも気にせず
見開いたその瞳には何が映っているのだろう
歪曲する部屋の家具が畝って渦になる
 ....
水鏡の裏側からわたしは見ている

黄色い土壁と
くすんだ緑の屋根を
潅木の足元に散り落つ白薔薇を


誰かの足音は
水面に波紋を広げるのだが
雨のひと粒ほどに
まるく響きはしな ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
灯篭流し- 海月自由詩3*06-8-11
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それでも- プル式自由詩5*06-8-11
天使の微笑み- 山崎 風 ...自由詩306-8-11
哲学- ウデラコ ...自由詩4*06-8-11
望郷- 美味自由詩6*06-8-11
真夜中の光合成- 士狼(銀)自由詩8*06-8-11
約束なんかない日曜- 夕凪ここ ...自由詩6*06-8-11
立秋- LEO自由詩10*06-8-10
人間って悲しいなあ- 七尾きよ ...自由詩4*06-8-10
「太陽の下の平等」- 木賊ゾク自由詩5*06-8-10
88- 完食自由詩6*06-8-10
思い出は、朧げに。- 海月自由詩2*06-8-10
LECHE- 水在らあ ...自由詩24*06-8-10
喫煙所で・・・- 海月自由詩5*06-8-9
星の道の中心で。- シュガー ...自由詩3*06-8-9
恋愛恐怖症になった僕- こめ自由詩906-8-9
地球が滅んでしまうまでにやること- 美味自由詩11*06-8-9
支え続けるもの- 佐野権太自由詩44*06-8-9
川をわたる- さち自由詩7*06-8-9
豆電球- 海月自由詩3*06-8-9
しましま- 夕凪ここ ...自由詩8*06-8-8
ジュラシック・パーク- 千月 話 ...自由詩9*06-8-8
自分のすべては小さくて- ぽえむ君自由詩4*06-8-8
ステンレス- たかよし自由詩4*06-8-8
青い夏- 前田ふむ ...自由詩15*06-8-8
リターン- AKiHiCo自由詩306-8-8
堕在・黄色い壁の家- 銀猫自由詩16*06-8-8

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