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海からやってきたその風は
夏を通り抜けてゆく
海辺の松林をさっと過ぎ
細い坂道を力強く上ってゆく
木造立ての駅が見える
自動販売機で飲み物を買う人に
あいさつをする
言葉は出せないけれど ....
研ぎ澄まされたナイフで空を
切り裂いた太陽は
六十億もの穴の空いた
大地にやがて沈んでゆく
プラタナスの葉に覆い被さるように
牧羊神の与えた息吹が
薄いガーゼとなって絡まる
初夏の森を中 ....
ぷくぷくとうまれ落ちるみどり

重なって、傘鳴って、昨日も雨

折りたたまれていく日のひかり

雨降りお月さんを泣かしたのは

さくらのかんざし、つげのくし

ヴィーナスにご執 ....
真夜中 虫の音
開け放したままの窓
隣室の両親に聞こえないように 慎重に抜け出す玄関

丸く光る街灯
深呼吸
花のような甘い霧
自転車
住宅街 公園
湿った草の匂い
合図の懐中電 ....
車窓の視界が
きらめく波でいっぱいになり
埠頭を渡る風の翼が
一瞬、かたちとなって見えた午後

岸壁の釣り人は
ただ垂れた糸の先と
深さの知れぬ水底近くを
くろい海水に遮られながら見つ ....
帰ろうとしたら壊れていた
自転車
サドルが遠く 曲がって

きっと人ごみに
押されたのだろう
かたちあるものは壊れていく
いつから
怖くなくなったんだろう

父の記憶も
それに似 ....
見果てぬ夢を抱いたまま
いくつもの夜を越えて巡ってきた


摂氏34度
陽炎のような曖昧な輪郭
記憶と現実が交差して
今 密やかに始まる
8月の同窓会


かくせぬ僅かな緊張
 ....
汚泥のドブにうっ伏す
前のめりで
希望の中で死ね

万人に対する万人の闘争

自身の良性と悪性のせめぎ合いの
我が こころの有様

暴風に揺れ動く
巨大な霊樹を見た
鋼のように  ....
記憶のかたわらで
あの人の奏でる、ヴィオロン

夜想曲は、もう
恋のできない私に似合いね
と わずかに唇をゆるめてから
伏目で弾いた鳴きやまぬ、旋律
それはどうしても、波としか呼べなくて ....
夢は 走る

清らかに 鮮やかに
初々しく 若さにまかせ
たくましく 力強く
加速度を上げていき
速く 速く
地球を 一秒間に 七まわり半の
スピードで やがて
夢は  ....
腕を酷使して焼き上げた
そのにんじんケーキの中に
丸い未来を
込めたつもりです

お願いだから
そぉーっと
ゆっくりと
食べてみてください
何があろうとも
何がおころうとも

もうあたしは

ひたすらに

バカの一つ覚えみたいに

あのひとの横にいて

いっつもアホみたいに笑って

一緒に遠回りして ....
子どもたちのかおり水はかがやく
わたしの足をのみさらうもの
それはとても自由な戯れに見えたけれど
目をとじて 耳をすませば
ひとつの韻律をかんじるわ
わたしもむかしは うたでした

 も ....
おんなとして
うまれたわたしが
わたしをうもうと
はらをきめたせつなに
あなたはけっしてふれえぬでしょう
このはらのおくにはいりこめたとしても
あなたのなかでわたしはきえて
いろづいたこ ....
別れを含んだ歌は
薄紅の花にかけられて

何処へ行くにも
ただ 自由です


悲しいなら

今しばし
耳を塞いで

ふるえる胸を
なだめてやるのもいいでしょう


もし ....
           2000/09/17


だれか来た
お化けか
美人か
期待を込めた

少々お待ちください
すぐ参ります

自信を持って降りてった
ドア開けてみたら

 ....
通夜の式場に行くと
亡くなったそのひとが
よく来たね
と、待ってくれているような
気がしてくる

式を終えて会食していると
亡くなったそのひとが
まあ飲めや
と、ビールをついでくれそ ....
あと 何秒?
半分目を閉じるの
無駄に身体は動かさないの

黒くて長い髪 
私の唯一の自慢なの
まだ伸びている

白一辺倒な世界で
黒は輝いてるの

水墨画って言ってたの
飾ら ....
{引用=




  金色が たおれる 欠伸が 蔓延する 
  蛙のうた こもる ねむれない 五月 日々の罅に 滲む
           ゆううつの 書物 ふあんていの音楽
  刺身 ....
{ルビ書眉鳥=ほおじろ} 囀る春景色

{ルビ支那=チャイナ}生まれの{注丹桂=金木犀}が

此処に{ルビ居=お}るよと言いたげに

風に{ルビ嫩葉=わくらば}揺り落とす


今はた ....
深みの 夜がふけてゆく
人々の気配が静まる 時

ベランダから闇を撃つ

視線は この地球を光速で 巡るよ
遠い彼方に
視線で 呼びかける 彼方 彼方と

蛍光灯が照らす 小さな部屋 ....
通勤バスの車内 
後部座席から眺める 
まばらな人々が
眠たげな朝 

( 昨晩わたしは、{ルビ尖=とが}った爪を、切っていた。) 

人さし指をのばし 
四角いボタンを押す 

 ....
ふと
窓から外の様子を窺ってみたのです
すると
空という藍色の海に
悠々と三日月が揺らいでいたのです

そうしたら
小舟のようなお月様に乗って
夜空を旅してみたくなったのです

だ ....
君と
ほくろの数を数えあった


自分の知らないほくろが
背中に5個もあった


ただそれだけで
背中に重みを感じた


単純な話


そんな些細なことを教えてくれた君を ....
下手に出ると
貴方は威張る
貴方は怒鳴る
命令する

束縛して
支配して
盗む
自分は遊ぶ

ありがとう
合掌
気を付けてね
は、釣り球

自分はソープランドに行く為に
 ....
大きな葉の下から
そっと空を見上げると
とても薄い緑色が輝いている
そろそろ夏が生まれる
風が吹くと
きららとした緑色は
暗くなるけれど
遠くで流れている川の水のように
他の場所で光り ....
友達から葉書が来た
「マイナーチェンジしました。これからもよろしく。」
とあった

その友達に街で偶然会った
以前は、にこにこしていてよく喋る友達だったのに
妙に暗い
そっちのマイナーか ....
杉の林に静ひとつ
靄の立ち込める朝
靄に紛れて時間が漂う
暗闇から聞こえる森の声
林は何を考えている

杉の林に静ひとつ
緑の湿地に隠された
緑の夢と宝物
眠りから覚めた林の向こう
 ....
ピンクの透明なライターを
すかして落ちる電球の光は
穏やかな菱形にゆれていて
口をあけてすごした何百回の夜を
あくびなみだのふるえにも似て
思い出させた
夜の路地を行く人々は
人々
だ ....
今生きている事に感謝しよう

今日生き抜けた事に感謝しよう

今日食事にありつけた事に感謝しよう

誰かに愛されている事に感謝しよう

手助けしてくれる友達に感謝しよう

 ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15806)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
初夏を通り抜ける風- ぽえむ君自由詩9*07-5-5
太陽と沈黙- 村木正成自由詩8*07-5-5
*木漏れ日隠れ*- かおる自由詩10*07-5-5
中学生のころのおもいで- haniwa自由詩607-5-5
夢釣り- 銀猫自由詩15*07-5-5
素数- umineko自由詩17*07-5-4
8月の同窓会- 渡 ひろ ...自由詩5*07-5-4
希望の中で死ね!- アハウ自由詩207-5-4
渚のヴィオロン- Rin K自由詩29*07-5-4
旅の末- 小川 葉自由詩607-5-4
生平- FUBAR自由詩3*07-5-4
ついてゆくだけだから- ウデラコ ...自由詩5*07-5-3
わたし_うたでした- soft_machine自由詩29*07-5-3
おんな- まほし自由詩11*07-5-3
徒然ハルノタビ- 藤原有絵自由詩307-5-3
こんな夜更けに- あおば自由詩3*07-5-3
通夜- 小川 葉自由詩4*07-5-3
貴方々が叶えてくれる極上の死- 酸素の枷自由詩1*07-5-2
hibi- はらだま ...自由詩33*07-5-2
刹那- 朱雀自由詩1*07-5-2
太陽を捜し求めて- アハウ自由詩607-5-2
「_降車ボタン_」_- 服部 剛自由詩12*07-5-2
夜更け- 緋月 衣 ...自由詩8*07-5-2
単純な話- ごまたれ ...自由詩18*07-5-2
仕事はつらいよ!- ペポパン ...自由詩6*07-5-2
夏が生まれる- ぽえむ君自由詩28*07-5-2
マイナーチェンジ- ふるる自由詩18*07-5-2
杉の林に静ひとつ- 未有花自由詩16*07-5-2
点火- 水町綜助自由詩24*07-5-2
感謝- DirectConnec ...自由詩7*07-5-2

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