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りんごは優しく指を濡らし
珈琲は
のどぼとけを笑わせながら
そっとすべりこんでくる

隣のうちのベランダに
タオルケットが干してある
いつから干してあるのだろう
もうずっ ....
 

街の猛犬が
路地猫を追ひかける
猫の尻尾に
口が届くばかりに接近した
その時
目の前を
轟然と特急電車がやつてきた
あはや犬は立止り
猫はそのまま行つた

犬の前を
唸 ....
露草がぽつんと畦道に咲いておりました
宇宙まで大きく口を開けていそうな
高く澄み切った空に負けない
素敵な蒼い色
雨にも負けず
風にも負けず
道行く人を
ほっと和ませる可憐なけな ....
ひとりきりで終りはないと真空で泡立つの
そんな風に青く生らないで
わたくしのけじめ


まるい樹木で虚実は木霊している
朝日のもとを{ルビ死霊=しれい}が
破邪をささやき帰還してゆく
 ....
コップの中
流れを止めた水源

下りの道の続きにある
渇いた喉へ

飛ぶのは 鳥
咲くのは 花

記憶ならないもののほうが多い
逆らえるのか
蕾でしかない このカオスは

海 ....
淡いグレイの海を静かに泳ぐ
誰かの寝息をかき混ぜないように
息継ぎには特に、気を使って

暖かい雨の日に、虹の継ぎ目を待ち侘びている
もう一度の再開、名残惜しい名前を
呼ぶ声を迎えにいける ....
 果てしなく続く道
 果てることなき夢の断片
 遠ざかる夏の声
 訪れるのは冬の足音
 
 泣き叫ぼうが
 大笑いしようが
 詩を書こうが
 書くまいが
 明日は無神経に玄関のド ....
生まれたとき既に
月まで人は 行ったことがあった
抱かれている幼い僕の
進化さえ 掌の上だった

人は 追い求め
遠い真実を
人は 探し求め
自分のありかを

手を伸ばし
一歩を ....
わかったことは
たくさんあるけれど
わからないことのほうが
わかったことよりも
ずっとずっとたくさんある

わかったことは
たくさんあるけれど
できないことのほうが
わかったことより ....
ちょっとだけなんて
そんな大それた嘘は言わないから
このままずっと寝かせておいて

気休めや脅かしの言葉なんて
幾つも通り過ぎていったから
今更 届くなんてことはないでしょう

掴まれ ....
きみはかわいい

けれど僕はきみの眉間を憎む
特にその皺のできた眉間を憎む

だからきみと一緒にいて
きみが眉間に皺を寄せると

いつもそいつをぐいぐいっと
指で伸ばして消してや ....
朝焼け前の海に小船を浮かべ
冷たい海水から網を揚げる
その人の背中は何も語らず

先代の想いを受け継ぐ船
傷痕が静かに海面を滑り
明日に繋ぐ

夜が明ければ港に帰ってくる
今日も無事 ....
■ 置き忘れた5つの願い

01.過ぎた日の幸い
     
     あの頃、あたりまえだった会話
     なんてことない仕種、見せた表情
     日向ぼっこしてるみたいな、
   ....
茜の風に肩を撫でられ
少し頬染め
薄紅色に髪が笑う

少女の儚い夢のように
秋桜揺れては
深い空に落ちてゆく

花びらが落ちた空には
ほんのり波紋のうろこ雲
今日が ....
破れ、はためく帆と罪の波間にとぶ 潮しぶき
低い空の大理石にも似た模様が 狂い、ちぎれ
セイレーンの叫びに群がるのは、
姿なき乳濁色の「ざわめき。

水の泡立ちに「美しく覗く 翠の岩礁
神 ....
空に想いは寄せる
いつの日もいつの日もみつめた
あの青さだけが私の願いなのだ

{ルビ天鵞絨=ビロード}のような雲の浮かぶ
平和で満ちあふれたあの空へ私の心は向かうけれど
我が蒼穹よ 私は ....
どうやら
あの絵の具たちに
とりあえずでは
あるものの
蓋をすることが
ようやく
できたのか

足りない色
新たな色
質朴に
買い足せばいい
純朴に
もらえばいい
さらなる ....
 難しいことは考えない
 人は考えたくないから本を読む
 僕は本を読まない
 思春期に読んだ本は数知れないが
 相手を攻撃するだけ
 自分を守るためだけに本を読んでた

 言葉だけは覚え ....
親父・母ちゃん婆ちゃんは 
姉・婿・孫娘のいる富山に行き 
一週間は帰らないので
家はがらんと広くなった 

仕事を終えた帰り道 
夜空を見上げ 
雲から顔を出す十五夜お月さんと話し 
 ....
私の痛みが君に沁み込んでいく

涙を一粒 こぼすたび
瞼をつよく こするたび
肩を震わすたび 声に涙が混じるたび

君の車からティッシュをひったくって
泣きじゃくる

涙が出始めると ....
光が流されて行く
風にあおられて
時間が溶けて行く
あなたの瞳の中に

風が太鼓をたたく
よく晴れた青い空
こんな日は何か
素敵なことが起こりそうだわ

坂道を駆け上り
海が見え ....
呼べる距離まできている
足跡
紐で縛って
すべて部品に分ける

部品をうめこんだ耳で
わたしを呼んで

この眠りが深いと教えて


見た事がないと言う顔をする
経験
脚で引き ....
?.


朝風呂が好きだった
その朝もおまえは
俺たちの小さな家の小さな風呂に
窮屈そうに仰向けになって
顔を沈めて
水の中で
目は見開いて
くちびるが
SEE YOU って
 ....
       一

観葉樹が、かぜに揺れて、嬉しそうに笑いかける。
笑いは葉脈のなかに溶けて、
世界は無言劇に浸る。
映像のように流れる無言の織物。
かぜが、喜劇に飽きるまで、永遠を飽きる ....
手のひらに虫の息
丸い黒曜石の瞳は虚ろ
彼の本分は
飛ぶ事ではなく
鳴ききる事だからか
若草色の翅脈を透かした羽は
すり切れる事もなく
黒い前胸に刻まれた金糸も鮮やかに
腹の手風琴も今 ....
僕は犬です、わんわん
しがない犬です
一度主人を失いました
僕はもう仔犬ではなかったから

僕は犬です、わんわん
しがない犬です
先日野良の一員になり
金属に怯えるようになりました
 ....
雲ひとつない秋晴れの中
海に向かって歩き始めた
理由はない

心地よい秋風が
海から吹いてきて
正面に向かっていくかのように
歩いていった
理由は必要ない

海は輝いていた
きら ....
コンクリートの塀に

一匹の蝶が来て留る

この目の覚める艶やかさは

一体どこから来たのだ

これがこの世の反映だなんて

私は信じない

むしろこれは世にないものだ
 ....
今日、貴方はこの世界を旅立ちました
それでもこの世界は何も変わらない
万人はこの答えに直面して受け入れてきた

若くして病で旅立つ人もいれば自ら望んで旅立つ人もいる

数十年前に一人になっ ....
いつの間にか
和らいだ青色に
滑るように重ねられた
白色が
ゆっくりと
南へ流れてゆく

ああ やはり

とどまることは
許されずに

見上げても
見下ろしても
吹き抜ける ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
単純な留守番- 吉田ぐん ...自由詩906-10-12
路地猫- 杉菜 晃自由詩6*06-10-12
*水面を知らない*- かおる自由詩12*06-10-12
こんにちは、望郷- こしごえ自由詩14*06-10-12
- 砂木自由詩11*06-10-12
命日- 霜天自由詩706-10-12
なるようになる- 山崎 風 ...自由詩406-10-12
42、探索_【たんさく】- 雨宮 之 ...自由詩2*06-10-11
わかったことは- ぽえむ君自由詩7*06-10-11
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かわいいひと- 436自由詩3*06-10-11
受け継ぐ- 海月自由詩5*06-10-11
■_置き忘れた5つの願い- 逢坂桜自由詩6*06-10-11
秋桜(こすもす)- 銀猫自由詩12+*06-10-11
海の藻屑- atsuchan69自由詩6*06-10-11
蒼穹- 未有花自由詩10*06-10-11
色付け- FUBAR自由詩4*06-10-11
駅までの道- 山崎 風 ...自由詩706-10-11
もらいもの_- 服部 剛自由詩12*06-10-10
ティッシュの箱は抱えたまま- 朽木 裕自由詩2*06-10-10
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地下室- アサリナ自由詩5*06-10-10
子羊- 水在らあ ...自由詩34*06-10-10
浄夜——遊戯する断片_デッサン- 前田ふむ ...自由詩18*06-10-9
*サヨナラ*- かおる自由詩11*06-10-9
赤い首輪が外れなくって- 士狼(銀)自由詩9*06-10-9
秋の自分も生きてゆく- ぽえむ君自由詩7*06-10-9
手紙- 杉菜 晃自由詩8*06-10-9
弔い- 海月自由詩5*06-10-8
めぐりゆく- 自由詩5*06-10-8

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