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からだじゅうの隙間という隙間に
硝子の欠片を
ぎりぎりと押し込まれているような気がして
目が覚めた
いつの季節でも
朝の光は鋭く皮膚を切り裂いてくる
光が当たって切れてしまったところ ....
私の中の音楽達は皆
荷を詰め込んだトランクをもって出ていきました
だから今は
産まれたてのように静かです

ただ目に映る春をのぞいては
もの憂いのには もう飽きた

あかるいうたを 謳いたい






夜明けのまえが なお暗い

とはいえ わたしは しっている

こごったような 濃紺の

ぴちりとパ ....
下降していくカラスが
田んぼの土手を
はいあがる虫を食べている

田植えの前に掘りおこされ
苗が植わるように綺麗にならされる土

地中から 土と共に掘り起こされた虫が
待ち構え ....
山麓 冷たく 響く
小川の せせらぎ 凍らせる 鳴声
霞んで 透けた 紫 朝の大気
止まない 一律の 音を含んだ 風の波
湧いて弾ける音符 空気の震動
漣打つ 潤んだ瞳孔 覆う 生臭 ....
晴天のいきわたる青空に 地を這う家鴨の不自由さ

遠くに聳える 希望の山が見えている

逃げ出したい願望とは裏腹に 世間の歯車へ突き落とす


誰を頼って生きるのも できないことと知りつ ....
女の声は殆どが水で出来ている


舐めとればそれはひどく甘ったるくて
お祭りの屋台で食べた綿菓子みたいに
口がべとべとになってしまうんだ


男の声は殆どが煙で出来ている


吸 ....
古びた電話ボックスの中にあるタウンページに
妙な親近感を抱くようになり
気付けば少しおせっかいな人になっている
大量にばらまかれたレジュメには
不気味な挿絵が載せられていたけれど
その絵が示 ....
{引用=


 アウストラロピテクス〜はるかに
 ホモ・エレクトス〜さらに

 ひととひととを分かつ外的要因によって
 踏み出す一歩その一歩の歩幅の違いが決定的だとして
 ここまで
 ....
食事を邪魔された黒猫は
あんぐり口を開け、あらぬ方向を眺めた。
何かが見えるようだが、
飼主に頭を撫でられ、首を大きく伸ばした。
彼女は飼主が好きなのだ
視線を合わせたままにゃーとなく。 ....
{引用=



あなたという人の

縦糸は切れる頭
横糸は深い情が

幾ら派手な模様を描いても
いつも指にやわらかい

わたしの名前をまろやかに囁く
その声以上になにが甘いだ ....
あなたと 
手をつなぎたい

光る新緑の下で

あなたは
やさしい
写真を撮る
可憐な花々がより
やさしく 映る

あたしは
もっと やさしくなれる

そして
あなたの
 ....
さよならは聞こえない

開かない口の中で響く

飲み込んだその一言が

こんなにも辛いもだとは知らなかった

だから涙が流れた

カーレースの試合は

全クラッシュして最後に残 ....
どこにも闇は無く
ただ前に見える微かな星に向かう
それは何かの儀式の様に
黙って、黙って
微かに見える島影を頼りに
軋む櫂を漕いで行く

ごらんあれが終わりの岬
幾度も訪れたそれは
 ....
弱いものも
強いものも
みんな
同じ人間

だのに
なぜ
争わなければ
いけないの

傷つけあわなければ
いけないの

ひとり
ひとりの
考えが
ちがっているのは
当 ....
だれかが祈ってくれている


だから祈りをかさねている


まわりを見つめる

まわりを感じる

胸の痛みなくなるまで

まわりを見つめる

まわりを感じる


だれ ....
忘れ去られた 古い校舎
人知れず 
ひな菊が一面咲く
小さな 白い縁取りをした
数知れぬ麦藁帽子
花の絨毯は緑に抱かれ

さやかな風が吹き 過ぎる
もう夏の気配を孕んだ晩春のそれは、
 ....
曇り空の下を歩く人々がいる

それを見ている視点はまだ迷っている

彼なら今をどう語っただろうか
この先をどうノートにしたためただろうか


何にも変わらない
希望のあとの絶望って深 ....

歯ブラシをくわえ
ベランダから
父親と並んで
満点の星空を眺めていた


夏の夜空は
広くて
蚊にさされるのが
難点だけど
それに勝る清々しさが
いいね


そんな感 ....
愛するものが未来にあって
そこに私がたどりつけないとわかったら
なんて
当たり前のことでしょう?

愛するものが過去に埋もれて
もう私にはとりかえしがつかないこと
くらい
知っているか ....
{引用=
いなくなったきみを探していたら
僕は自分を見失ってしまった

砂浜を歩くたどたどしい足元が
早く何処かへ連れて行ってくれないかと
波にさらわれることを望んでいるこころは
宙に浮 ....
駆け上がったスケールの天辺で
頭にティアラを乗せられた途端
3オクターブ下の森へと転がり落ちた
黒鍵に打たれた身体に赤い痣が散る
地面に投げ出された
ティアラの真直ぐで静謐な輝きは
脆い影 ....
{引用=

翌朝いそいそと出て行ったあなたは
スーパーの袋を提げて夕方再度戻ってきた

おやつを作るよなんて突拍子も無いことを
つぶやく彼女がばたばたと何かを始めだす

へらりと笑いな ....
いじわるをいわせないためには、どうしたらいいだろう







最近の話をしようとすると
思考は酷く曖昧で
断片的なものになってしまうから
こんな形をとっ ....
綺麗に真っ白に
してしまいたい夜がある

君の緑を夢に見たまま
立ち尽くす私の
足元に広がる蝉時雨
白い花弁は雨に消えるの

むかしあたしは
透明になりたかった
どこまでも拡が ....
いろんなことが 
ぐちゃぐちゃしすぎているから
もう全部 おなべに入れてシチューを作る

真っ白な クリームシチューを作る
いつもの手順で

気持ち抑えて 切るしかない野菜を
ひと呼吸 ....
{引用=

身近に抱き合えば体ひとつ
こんなにも大きなあなたは
またわたしよりも遥かに
小さなものだと思う

腕におさまらない広い肩は
狭くこごまってわたしに甘え
触れる肌は当たり前 ....
がんばることは
大切なこと
でも
そのことで
頭がいっぱいになってしまうことがある

何を
急いでいるのかな
何を
あわてているのかな

がんばりすぎるのは
あまり
いいもの ....
ぼくは残念ながら男性なので
女性の身体のことはわからない
まして妊娠や出産のことなどなおさらわからない

数日前から妊娠中の妻が
お腹の中で なにかが動いているのがわかる
まるで魚が跳ねて ....
鳴りやまない星が
寝床に降る
重さに抱かれるように目を閉じる
もしかして
もしかして
もしかしてと鳴りながら

おなかの中を撫でられつづける
そのまま長い針がひとまわり
するまで
 ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15812)
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