すべてのおすすめ
にわか雨が遠ざかったあとの 特別な においがして
草むらの開花のそぶりは どれもこれも霧の中 
足にからむ露を 蹴散らしなから
花畑を駆けぬけると 遠い山は ぐっと近くなり
鬱蒼 ....
真っ黒なランドセルが
ひっくり返っている

カブトムシに似ている

そう思って
しばらく眺めていた


小学生の頃
それに教科書を詰め込んで
学校に運ぶことを
当たり前だと思っ ....
ポケットから
手帳を取り出す手が冷たい
ことばを整理する
その過程で
冷えてゆくものも温まるものもある
あられが窓をしきりにノックする
冬が訪ねてくる深夜

うまれてきたことに感謝し
 ....
バックシャンなら

雨降りの金曜日
待合室に
見かけし彼女
名も知らず
長い髪の毛

病気なのだろうな
ひどいのかな
薬の調剤の合間に
彼女のことを思う

窓外を見れば
し ....
何度決意しても

捨てられないものがある

過去に生きているわけじゃないけど

宝物のような思い出は。

そっとそっと
しまっておいて
温かいままでいたい

こんな寒い雨の夜に ....
パチンコに置き換えて考えると

世の中って

座っても仕方のない台ばかり

なに不自由のない幸せになるために

ひとは宗教に喰らいついて

自己肯定を宗教肯定にすりかえて

挙 ....
「カリヨン」

                 乱太郎

さっきまでの淋しさは
          何処に

さっきまでのうっとう ....
失った
後悔を
追いかける
俺は無常

無くなった
腹減った
飯を食う
俺は無常

虫が湧く
無視をする
虫になる
俺は無常

情熱に
蓋をする
莫迦になる
俺は無 ....
誰のために歌うの
季節はずれのうぐいす
カナリヤなんて知らない 見たこともない
チョウチョが飛んで行く お盆の朝
もうすぐ 彼岸花咲くね
川辺がきれい

狂い咲きのバラが 迎えてくれた日 ....
Y一家北国に行く
鹿児島から、蒸気機関車にて
二晩寝て座席から転げ落ちた

到着、霜月、小雪

窓から永遠に降る雪を
あきず眺めた

二階まで積雪
道から雪の階段を下りて
やっと ....
雨の降りはじめる 特別な においがして
猫のヒゲがゆれる
森の虫が 鳴いて その余韻の先で
おこめのたける匂いは
のりしろのにおい 

やま と たに を
のりづけしようと  ....
月曜日
突き刺す気嵐の中
若い女が ビールを振る舞う
突き刺す気嵐の中
マネキンの片手に数羽の鳥が止まる

火曜日
隕石が飛び交う真夜中
若い女が アイスを振る舞う
隕石を避けて生き ....
ふるえるのは

百万の宇宙の

軋み

もつれ

私は言う、還れと
深夜のファミレスはこんなにも賑やかなのか

ドリンクバーやサラダバーではしゃぐひとたち

国道を走る車の音に混じって

「ぎゅぃん ぎゅぃん」

「しゅぃん しゅぃん」

と空間が ....
体重は二百キロを超え
母は
終日をベッドで寝暮らす
半身を起こすのは
朝昼晩の食事だけ

動こうと思えば動ける
膝を痛めて以来は這って行く
息を荒らげ汗を浮かべ
みしみしと座敷を圧し ....
ほんの気紛れだった
マンションの折込みチラシで
折紙しようなんて思ったのは

最寄駅徒歩7分を山折り
南角日当良好を谷折り
指紋の間にかすかに残る
あどけない感触を頼りに
無骨な指 ....
感覚を駆って
熱と湿度が飛び交って
ふたつの身体を高めていく

星間飛行の鈍色の船体が
故郷の水を恋しがって
恒星の配列をなぞるように
五感が跳ねて
目を閉じているのに  ....
きみのペースに生きている
ゆるまったり急いたりして
かたちを自在に変えながら
音楽を奏でるいきもの
春の空をゆびで容易くひろげて
降りてきたきみなのでしょう
川辺の花に鼻をよせ
草にむし ....
街の中は喧噪に溢れているので
街の中からゆっくり街道沿いに歩き出す。
季節が素通りしている並木道に
まだ落ちてこない銀杏の葉が茂っている
銀杏の樹肌はゴツゴツしているが
何も物言わずに
 ....
空を朱に染め、
太陽が堕ちる

キミを失う世界で
僕は怯えている


絵空事の未来描いてた
瞳閉じたまま崖を行くような
愚かで自由な旅路

繋いだ手の熱があれば
何も怖くなかっ ....

Yの充たされた世界の中に
「赤ちゃん」というものが登場した
期待するように長くトレーニングされていた
?印のものを待つ日々

ぷるぷるの柔らかな
泣いたり笑ったりするオトート
その ....
          指関節をなんど曲げても
          言葉がどこにあるか
          わからない


人類の要素のひとつ わたくしも
紙とペンで書いた言葉を 今は ....
腐った精子を腐ったおまんこにぶち込んで今の日本の出来上がり  
目が覚めたらやっぱりおっちゃんやった おっちゃん

ひとりやったら泣いちゃう おっちゃん

そんなおっちゃん、やさしいしたってやー


 
いたずらなことをくりかえすことによって

私にとって本当に大切なことを

忘れてしまったような気がする

覚えておきたい断片的な記憶を

輪ゴムで留めておいたはずなのだが

いつの ....
床に沈んでいた 木製の半月盾∵

あれを半月と呼んでいられたのも
半分が土で安泰だったからだ。

今更になって
分離し始めるとは思ってもみなかった。

半月が満たされたことによって
 ....
与えられた運命を背負い続けながら
どうしてもこのまま生きねばならぬというのなら

どんな苦悩さえも
受け入れてなおこの胸を引き裂いて
それでもそれでも
苦しみを受け止めて

涙は1滴も ....
あの日から数えて何度目かの地震かわからない
そもそも数えていないのだかから
わかるわけがない
それが余震なのかもわからない
震源地を確認して
津波の心配をしない
東京湾は
そもそも入り口 ....
若葉は青臭くていいと
老いた葉が
羨ましげに
鑑賞している

尖っていた葉は
あなたを守るため
傷つけるためじゃない
でも 遠ざけたのは

青くて頼りない葉だったから

そ ....
気付きもしなかった寒さが
心を貫く
お前
そこに一人で
平気なの


砂漠を凍らした夜風が
鼻をツンとさせた
まだ今日も終わらない
この夜は今
始まったばかり


一人のベ ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15779)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人は咲いている_虹色に- るるりら自由詩9*11-12-4
やればできる子- 未完自由詩10*11-12-3
冬が訪ねてくる深夜- かんな自由詩16*11-12-3
バックシャンなら- 生田 稔自由詩311-12-3
捨てられないものがある- 森の猫自由詩18*11-12-3
メッセージ- 吉岡ペペ ...自由詩4+11-12-2
「カリヨン」+「ケロヨン」- 乱太郎自由詩1711-12-2
俺は無常- faik自由詩23*11-12-2
チョウチョ- 凪 ちひ ...自由詩411-12-1
青森行き- 木原東子自由詩10*11-12-1
桃源郷- るるりら自由詩11*11-12-1
マネキンの若い女- subaru★自由詩16*11-12-1
まだ終わらない夜- within自由詩4+*11-12-1
ファミリーレストランサラダバー- 灰泥軽茶自由詩7*11-12-1
ラストリゾート_(海)- salco自由詩6*11-11-30
折紙- nonya自由詩24*11-11-30
星にかける虹- あまね自由詩1311-11-30
生まれたことについて- たちばな ...自由詩23*11-11-30
鼻唄_ー道9ー- ……とあ ...自由詩611-11-30
孵化〜polsation〜- 涼深自由詩411-11-29
はじかれたけれども- 木原東子自由詩5+*11-11-29
痴呆の季節- 乾 加津 ...自由詩17*11-11-29
三分クッキング- カチキ自由詩211-11-29
おっちゃん- 殿上 童自由詩19*11-11-29
初めての衝動- 灰泥軽茶自由詩411-11-29
星の塗装工- yuugao自由詩1*11-11-28
生きねばならぬなら- 桜 歩美自由詩2*11-11-28
それが余震なのかもわからない- rabbitfighte ...自由詩311-11-28
柊と人- subaru★自由詩17*11-11-27
カシオペヤ- さき自由詩611-11-27

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