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 とうめい/だった

―.

透明だった、でも紛れなかった
やわらかさを感じて、温度がある事を知った

それぞれが違う形をしていて
それでも丸みを保っていた

誰か、が
誰か ....
千年の紀憂の後
青天の霹靂
四月--最も残酷な月を経て
「日常」のここかしこにぽっかりと穴が開く
 ....
生きている意味を知るために
確かなものを探していた
信じたい言葉があった

『 愛 』 『 希望 』 『 約束 』

だけど解っているんだ
そんなものを信じるから 
いつも傷つくんだっ ....
  そんな老朽化した家屋の
  偲ぶ場所
  なんて
  もうこの世の
  どこにもなくっていい
  壊れてしまってもかまいはしない

  ぼくの
  わたしの
  想い ....
かみが かわくまでは
はにかみで あいせそう
つきのうらがわの めつぼうのあらすじも
かわいた だいちの のろいのことばすら
そよぐ水草、駿馬のたてがみ かみが かわくまでは

 ....
 「上を向いて歩く−はてどこかで聴いたような」

風は丘を越えて吹いている
丘を覆い尽くす向日葵は
風に吹かれていくらか首を傾げ
黄色い丸顔を撫ぜる風

道の下は荒れ地
昔昔その昔
 ....
私、光なんですって。
文字が書かれたチノパンに、光がそそぎ
海の向こう側の浮島が、深く染まる
写真。
私、少し泣いてしまったのです。
悲しみの遺伝子
控えめな微笑み
フレームの外がわ ....
プラスチックで出来た心臓はいつだって鏡に映らない

スニーカーの底に穴が開いていて、覗くときみが見ている
怖くて水溜りを踏めなくなった

プラスチックで出来た心臓が唸っている
引っ掻き ....
線が
思惑に触れて角度を変える
その鮮やかな反応
点々と落ちる
幾つかの俗情を振り払い
歩き出す私たち

今日もまた
背の後ろで翻った背に
声を掛けることさえできず
握り締めた ....
耳が捉える音ばかりでない

今流れている音はフシギ

僕にすっと入ってくるんだ

透き通っているくらい心地よい

軽い 躍る ふわり

その割にぎゅっとくる悲しみ

五段かいだ ....
流れゆく季節の中に
打ち捨てられた想い
『 また、逢えるから…… 』
そう言って笑った
君の白い歯

お互いを忘れない
再会を誓い合って
僕らはそれぞれの街へ
帰っていった

距 ....
駅までの15分



キンモクセイの匂いが

日に日に濃くなってゆく



秋の日差しは暖かい

暖かくて気持ちがいい。



3ヵ月なんて嘘みたい

 ....
友達と遊んで別れてひとりきり
空はとっぷりと日が暮れて
すっかり遅くなった帰り道

お家に帰りたくないよう
きっとお{ルビ継母=かあ}さんに叱られる
きっとお{ルビ継母=かあ}さんは怒って ....
ニンゲンは幸せだ
猛暑の代名詞になることもなく
熱い息をイライラ吐き
しばしば彼らを罵倒する

(やつらは実に暑苦しい
いっそ冬に産まれてくれればいいものを)

ニンゲンは幸せだ
数 ....
都会は公園が狭い

そこらかしこに人々が置き去りにした言葉がころがっている
威力のない不発弾ばかりだ
今は放射能だかセシウムだかで
こだまのように響いていた子供たちの声もあまり聞こえなくなっ ....
金木犀をトイレの匂いと感じるほどに

ぼくは素直に毒されていた

ちいさなオレンジの花をあまり綺麗だとは思えないほどに

ぼくは自我に満たされていた


撒き散らされる匂いを

 ....
赤い月・青い月・黒い月
月はいろんな想いを映してくれる
わたしの心を捕えて放さない
あの月は魔物……


  赤い月

男の背中ニ 爪ヲ立て
傷口から滴ル血で
夜の月ヲ 赤く染め ....
十月の午後の坂道は
陽が傾くほど急になる

呆気なく転がり落ちていく
未消化の棚牡丹と
未開封の地団駄

十月の坂道の午後は
追い縋るほど暗くなる

勝手に暮れなずむ
未完の ....
岬の突端にある一本杉
その根元には猫の額ほどの草原が
崖下に望める港町は
なだらかな坂のある町で
火の見櫓以外高い建物もなく
斜面にへばりついた小さな
小さな灰色の箱の集落

漁船が停 ....
まどろみの中で

あなたの体温を感じる

猫みたいに
ちょっと足先を
太ももの間に触れる

気がつくと
あなたの脚に足先は絡んでいた

胸に置かれた
右手には
あなたの左手が ....
 
陽気なハリー

今日も命を削って商売繁盛

そして、sold out!


 
可能性は宇宙よりも無限
膨張していく宇宙よりも遙か
遙か背中を追って
{ルビ僕等=ぼくら}は{ルビ久遠=くおん}と疾走していく

広大な海原に踊る大星雲
幻でもない想い人たちが
明星より ....
遠いところから吹いてきた
風を感じている

静かな部屋
月光が射しこんで来る
月を見上げている僕の姿は祈っているように
見えているのだろうか

忙しい日々にかまけて
貴方と向き合うこ ....
本は絶対に怒らない先生
解らないのを怒らずに
読み返しさえすれば
何度も根気よく教えてくれる

だけど絶対怒らない代わり
間違っていても正してはくれない
それは生きている先生じゃないと
 ....
あの情に流されない無垢で無口な壁が好きだ。
いちびる陽日に怯えることもなく
時間にも逆光していくかのような、あの壁が。

ユゥアマイサンシャーィン マイオゥンリィィサンシャーィン
ある時私は翼が傷つき
二度と飛べなくなってしまったが
水面に落ちたので死ぬことはなかった
でもその日から
私はカワセミの標的となってしまった

私を殺しに降下してくる
七色の体を持つ美し ....
やんやんやんちゃに のこのこゆきぐも
すてりんころげた おなかは ぐーぐー
ちいさなつめたい おてて と おてて
ほしのしたに おちちゃった

みつけて ゆきだるまあん いたいの ゆきだるま ....
先入りの名付け親達。
造られ半分、何かが欠けていく気がしていた。

絆創膏が、絆創膏ではなくなった日から
どことなく世界が
意気地なしになったような気がしている。

育児を失くした名付け ....
ピュイ、ピュイと鳥が鳴く
大潮の時の潮の薫り
夏に空から降る笹の音
雨降る前の土の薫り
田んぼからする謎の音

思い出すとすべてが美しかったのだと思う

猫の通り道
トカゲの消えた石 ....
肩上から指先にむかってながれる一本(くだ)を
ふき こすり たたけば
装置はあやしく
黄昏もする

段々畑にくみあがる椅子に 沈み
ホールそのもの

しずくのような響体構造が 浮く
 ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15806)
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