すべてのおすすめ
滔々と光の溢れる朝に
絶望を絡げて目覚めても
枯れた肉をしがんで生きてきた

霖々と世界を流す雨に
激情を預けてしまっても
慈愛を秘めて抜けてきた


後に気高い花となる
野生の血 ....
蝉時雨も止んだというのに
真昼の喧騒が
じりりと
耳に焼き付いたのを
両手で塞いだ

鳥の群れが西をめざし
灯火色した空に
消えていくのを
門口に焚いた火とともに
静かに見ている
 ....
 突然なんだ
 それがおそってくるのは
 
 深夜に一人でいると訪れる
 孤独虫

 たまらず街頭灯る街角に
 救いの天使を求めて歩く
 暗がりのなかでは
 すれ違う人の人生が薄 ....
白く湧き出る夜霧が彩色の光度を埋める、
途切れた余白だけが、
寂しく横たわり、わたしを乗せている。
染め急ぐ硬いみちが流れるなかで、
滑るように乳白の色をやわらかく溶かして、
わたしは、あた ....
君の 言葉に 触れるその 一瞬が。
僕には 永遠のように 永く長く感じられて

大地を潤す 清い水のように
僕の中に落ちて 真っ直ぐな光となる

僕の中にある
まだ壊れていない部分を 君 ....
ゆらゆら 水が揺れてます
私の赤い浴衣は 
ひらひら 水に浮かびます
私はこの店のお姫様
簡単には摑まりません

今日もきらきら泳ぎます

周りの小さな兵隊は
赤色黒色 ....
幸せが判らない
楽しい事ってどこにあるの
見えない眼で涙を流して
誰かに救いを求めてはみるものの
そうだった
僕を誰からも必要とされていないんだった

見つからない
悲しみの紺碧に沈め ....
平和は考える前に
願うことから始まる

一人一人の願いが集まり
それが社会となることを
みんなが願う

歴史はその願いを
裏切ってきたのかもしれない
けれども
これからの未来には
 ....
 灼熱の太陽
 歩く道はアスファルトに反射して
 額から汗がにじみでる
 今日も汗をハンカチで拭いながら
 宇治川のほとりを歩いた
 思い通りに行かない人生
 クーラーの効いた部屋の中で
 ....
ロマンティシズムの盾
センチメンタリズムの剣
キューピットの矢を弾き飛ばす
乙女の強固な防衛心

ねえ、臆病な娘さん
あなたの夢見る想像力の翼が
その純粋な心を覆い隠しているから
生々 ....
炎天下の路上に 
{ルビ蝉=せみ}はひっくり返っていた 

近づいて身をかがめると 
巨人のぼくにおどろいて
目覚めた蝉は飛んでった 
僕の頭上の、遥かな空へ 

瀕死の蝉も、飛んだん ....
明かり消えていく街角の電灯

軋む踊るその心のマーチ

空が夕に染まる街の中心

駆け抜ける僕の未来の形

不安で泣いた夜も

深く突き刺さるトゲも

早くぬきとっ ....
黒い羽根を持つ蝶を捕まえた
指先に鱗粉で黒い粒できらきら

細い脚で必死で逃げようともがく姿
生きようとしている命を奪う権利は僕にはない
傍にあった釘で羽根を樹に打ち付けた
あまり暴れると ....
浜辺に群がる人波が
ひとしきりうねって退いたあと

待ち兼ねていたように
波音は膨らみ
熱を孕んだ砂の足跡も風に消されて
浜は打ち上げられた藻屑の褥(しとね)になる

風が
湿り始め ....
?

その駅の名前の由来は周りに木がたくさん在るため
と、言い伝えられている
その駅を降りる
と、青々しい匂いが鼻を掠めた
大きな木陰や小さな木陰はユラユラ揺れて
夏でも涼し ....
自転車の私と
白い軽自動車の先生が会ったのは
広い水田の中の十字路

偶然にもかごには
できてきたばかりの詩集
それはコピー誌で手作りで
でも 作品を集めてお金をだしあって
イラストを ....
101回目のセックスは

マンネリの空気が溢れかえっている

営む愛は空っぽで

タンクの底を無理やりにつつく


行為の終わった頃

貴方は煙草を唇で挟みながら

「セック ....
いつも一生懸命予定を立てて
ひとつひとつ階段を登るように
こなしていくあなたへ

肩の力を抜きましょう

予定は未定であるわけで
至る道が閉ざされちゃったように感じても
今の一歩をどう ....
僕達はまた 戻れない過去に涙する

出会うとき 僕達は出会うべくして出会ったのだと
無意識に確信した。

僕達は逆らえぬ運命に しっかりと手を掴まれているから
決して離れ離れにはならないと ....
押し寄せる人波を
私は独り、逆流する。 
東京駅の地下に蒸す夏。 
目の前の{ルビ陽炎=かげろう}を掻き分けて。 

日常の流れに{ルビ弾=はじ}かれて、立ち止まる。 
重い{ルビ荷物=ト ....
哀れ

彼女の吐いた息の白さに何人の男が感嘆の息をついただろうか

少女から女に変わるその間に
いくつもの帯をまとって帯の隙間からこちらを眺めていた 
彼女

波を超え、山を掘り、花を ....
真夜中にそうめんを茹でます
今日の君は優しかった
明日の君はわからない
焼酎を飲みながら 君のことを考えていたら
お腹がすいてきたので
真夜中だけどそうめんを茹でます
こんな夏の夜に
他 ....
画家ルオーの缶詰を賢人ピタゴラスに贈ったら
開け方が分からないから
サンダルで踏みつけて
ブリキの角で足の裏を痛めて
顔を顰めて
なんだこいつと
敵のような顔をして
踵で蹴られて
 ....
 なまぬるい部屋で己の性をかんがみる
 生命力に乏しい僕は生きることが修羅の門
 遠くに行けば会えるかもしれない運命の人
 今ここにいること
 それはなまぬるい風呂に入り続けているようなも ....
まどろんだまま
深く吸った息で
体中に雨が透る

窓辺においた手紙が
濡れているのは雨のせい

滲んだ青いインクの
消えかけた名前を呼んで

雨の一粒一粒が
体の中で弾ける
ソ ....
荒れ地に自由が生まれた

わずかな緑が生まれ
小さいながらも花も咲く

荒れ地はどんどん広がった
同時に大きな草花や大木も
かわいらしく鳴く小鳥たちも
やってきた

いつしか荒れ地 ....
あれは忘れもしない
一年前の8月6日
仕事を終えて
家に帰ると
あなたは待っていた

フリルのお母さんエプロンを
ひらひらさせて

おかえりなさい
待ってたよ
ばんごはんの支度が ....
世界が終わる
何も言わずに
世界が終わる
全て隠して
世界が終わる
嘲笑うかの様に
世界が終わる
祈りを溶かして

だのに あぁ
見よこの世界の美しさを
果てしなき地平を
何と ....
浅い午睡に
思いがけず野蛮な夢をみる
それを誰かのせいにしてみたところで仕方ない
けれど

ああ
夏が甘く爛れる匂いがする
それは私の倦怠と
なまぬるく混ざりあってゆく

何もかも ....
見えない貴方へと。
想いを込めて。
今、私はこの空へ雲を投げようと思います

いつか、其れが旅を続け、私が知ることのない、ここではない何処かへ辿り着き、貴方のその澄んだ瞳の中に映るように ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ルピナスの眷属- 藤原有絵自由詩5*06-8-16
灯火- LEO自由詩19*06-8-16
軽やかに生きたい- 山崎 風 ...自由詩306-8-15
影の世界より__デッサン- 前田ふむ ...自由詩14*06-8-15
覚悟- ウデラコ ...自由詩2*06-8-15
金魚の出逢い- 愛心自由詩506-8-15
829- AKiHiCo自由詩206-8-15
平和を願う- ぽえむ君自由詩9*06-8-15
真剣に- 山崎 風 ...自由詩306-8-14
ロマンティシズムの盾- AKINONA自由詩206-8-14
路上の蝉- 服部 剛自由詩14*06-8-14
都会のミラーボール- こめ自由詩906-8-14
- AKiHiCo自由詩306-8-14
湘南、夏- 銀猫自由詩17*06-8-14
森林駅西口徒歩五分- 海月自由詩2*06-8-14
なつかしいひとへ- 砂木自由詩18*06-8-14
101回目のプロポーズ- 完食自由詩1*06-8-14
*あなたへ*- かおる自由詩8*06-8-13
後悔- ウデラコ ...自由詩1*06-8-13
東京駅_- 服部 剛自由詩11*06-8-13
転換- mamei自由詩3*06-8-13
真夜中そうめん- haniwa自由詩6*06-8-13
流れる星のサーカス_13- あおば自由詩7*06-8-13
凸凹道- 山崎 風 ...自由詩206-8-13
雨に目覚める- LEO自由詩15*06-8-12
荒れ地- ぽえむ君自由詩5*06-8-12
主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました。- とうどう ...自由詩24*06-8-12
世界が終わる- プル式自由詩5*06-8-12
懶_惰- 塔野夏子自由詩7*06-8-11
invisible_iris- ウデラコ ...自由詩1*06-8-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528