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遠い昔の夏の夜
通りすがりに見た花火
ちりちりと音を立てながら花が咲く
光を見つめているうちに
いつしか音が消えてゆく
赤や緑の光だけが
思い出になってゆく

遠い昔の夏の夜
二人で ....
何も、考えたくなくなるときがある。
貴方を、思い出すとき。

あの七夕の夜。
恋人だった貴方は、遠いところに行ってしまった。
もう、何年も、逢ってない。
連絡も取れず、ずっと一人だ。

 ....
朝起きて カーテンをあけるの
こころに届く メッセージをうけとるようで

ひかりが 胸の奥まで差し込む まぶしくて

今日も 平安な一日とねがい
グリーンに ブリキの小さなじょうろで水を差 ....
ビルばかりの 街にいると
遠くへの まなざしを
忘れてしまう きみの
心ではなく 顔ばかり
みつめて ごめん 
数週間かけてつくった 
富士山の大きいパズルも 
遂に最後の1ピース 

・・・というところで 
頂上のましろい1ピースが 
無い・・・! 

わたしは探す 
目を血走らせ 
床を ....
アイツのこと好きだったのは

別れても好きだったのは

アイツがおれのこといちばんだと

そうだと思ってたからなんだ


選挙のたびに

電話をよこすようになって

もう三年 ....
      町並みが息を潜めているのに
   プロムナードは息を吹き返している

    空がセレナードを奏でているのに
      海はレクイエムを歌っている

   風が雑木林へ愚痴を ....
睡魔が
風に乗って
教室へしのびこみ
誰かをいねむりさせる頃
遠い国では
核ボタンを押す
大統領が
睡魔におそわれて
世界は救われる
かみつこうとする
ライオンの疾走は
あえなく ....
ただ、ただ、幸せになりたい
そう思うのは罪ですか?

ただ、ただ、強くなりたい
そう目指すのは無駄ですか?

許してくださいそんな都合のいいことを言わないが
もう僕は忘れれるよ、ごめんね ....
利休の茶室は 
入口が小さかった 
天下を取った秀吉が 
身を屈まねば 
入れぬほど 

弟子の手がすべり 
お茶を畳にこぼす 
利休は 
(まぁ気にするな)と 
 ....
得意な挨拶はさよならです

こんにちはさよなら

あなた だれだっけ


久しぶり どのくらいぶり

だめよ 忘れてしまった

はじめまして さよなら

またね いつ ....
梅雨の合い間に晴れた空
光が大地に降り注ぎ
静かな時の始まりか
風も涼しく穏やかに

白雲浮かぶ青い空
豊かな緑浮き立たせ
夢見る時の始まりか
心鎮まる和やかに

畑の作物採りに行 ....
乳母車の乳児のバイバイに
こたえた手
布の端をひとかがり

  だっこされている乳児を
  泣かせた作り笑い
  布の裏に斜めの縫い目を見た

横断歩道を渡る小学生に
掲げた手
布 ....
真っ赤な帽子をかぶって 
自転車に乗って
川沿いを走る
そのあとには
くちづけだけが残る
彼女は 詩だから

彼女は 詩だから
窓辺にアリスとかハートのクイーンを飾る
 ....
今日見えたものが
明日も見えると信じてるから
生きて行けるのですか?

さながら私たちは
籠の中の鳥にもなりきれずに
開け放たれた扉を
行ったり来たりの繰り返し

振り向けば ....
「ヘンリーってのは
 どこの国のサッカー選手だい?」



ねえ、母さん
ヘンリーはアイルランドの選手だ
ヘンリーはアイルランドのカレッジのチームで
今日もベンチを温めている
ヘンリ ....
規則的に点滅繰り返す蛍光灯
「本日の放送は以上をもって全て終了しました」
冷めかけの珈琲 書きかけの日記帳
あとに残るは破られたカレンダーと砂嵐だけ

どうしてだろう
僕だけが ま ....
 僕は何度も星の詩を書いたけれどまだ書き切れていないんだ
 僕に羽があったなら君の元へと飛んでいくのに
 けどそんなの無理だから夢の中で君と一度だけ見たプラネタリウムを見て涙を流していたんだ
  ....
お前のやはらかさに埋もれて死にゆくなら
それでも良いなと
硝子越しに
笑う人間らしい貴方
 
ただ揺られて生きるのみのわたくしなどは
あすはるとでは
直立できないと言うのに
 
見つ ....
路地裏から見上げた天の川は
細く細く区切られた
都会の小川の様でした
折れ曲がり、折れ曲がり進む
その先には

その先には
何があるのだろうか
 まだ幼い頃
 両親を始めとした大人は
 大きくて
 強くて
 とても恐ろしかった

 まだ幼き頃
 大人になるって
 すごいことだと思った
 自分が大人になるなんて
 想像す ....
人はどうしてこんなにも
寂しさ感じてしまうのだろう?
私が知っている限り
独りの人はどこにもいない
なのにどうして人はみな
寂しさ感じてしまうのだろう?

孤独であることどうして怖い?
 ....
スイッチを切るためのスイッチは
ヒトをあざわらって入れられたのに

気取って薬指を伸ばすと
完全試合を放棄した口が
ハイヒールを履いて
「わたしは左が凹んでいるほうが好きなの」
なんてほ ....
あの日から気づいていた

いつまでも見過ごしているわけにはいかないって

すべてを咀嚼なしに飲み込むことはできない

瑠璃色の壁で護られてる貴方には

ひっかき傷さえつけられないから
 ....
 
流れ流れて
何処へ行く
 
ふわり、その瞳で
何を見た
 
出逢いて何を
思うのか
 
 
 
あてなき旅路
続けては
 
忘れえぬもの
また増える
 
 
 ....
どうしてぼくを叱らないのと
大人の人に聞いてみたら
君はとてもいい子だから
叱ることなんかないさと
誰もが言っていた

ぼくは知っている
本当は叱らないんじゃなくて
叱れないことを
 ....
”初心、忘れるべからず!”で、久しぶりにこんなのを書いてみました。見崎 光ぶしをご賞味あれ(笑)




一人、夜空を見上げています。
一つ一つ星を数えては、
あなた探しに没頭しています。

「ねぇ ....
水はグラスに包まれ
グラスは両手に包まれ
あなたを包むのは誰ですか
水が包むのは、何

泣いているのは
瞳だけ幼い老人
その掌に
日溜まりのような優しいぬくみ
その額にま新しい水を注 ....
何度か、何回か。
恋唄を唄おうと。
しましたが。
無理でした。

今日は、七夕。
もしも願いが叶うなら。
恋唄をもう一度。
唄える事を願います。

今日、もしも。
お二人に永遠が ....
寂しくなると、頭に浮かぶのはいつも君の顔。

逢いたくて、逢いたくて、逢いたくて。

そんなに君が優しくするから、どんどん弱い女の子になっちゃうよ・・・。


大好きだから、逢えないだけ ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
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