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爪先がそっと
水鏡を優しく犯して
小さな波紋たちが
ちゃぷちゃぷと揺れている
 
指の腹でなぞった
かたつむりの足跡は
今はもう
乾いてしまった
 
 
抜けるような空は
白と ....
さっきあなたが 流した水を

飲めないで


未来のあなたは死んでいく


.
肌の表面から熱を奪ってしまう
チリチリと焦げ付くような視線が恋しい

ストーカーは勘弁だけど
犯罪一歩手前の絡み付く視線は、どこ?

釣った魚に餌はやらないのが信条の男ばかりで

 ....
君か生きててくれりゃそれでいいって

しょうもない悟り開いたのはさ

君が生きててくれる以上

望めることがないからさ

その上君ときたら

今も死んでいってるんだってね
 ....
ちいさな木の葉が浮かんでる
水の流れは冷たくて 透き通るように澄んでる

白い手が泳ぐように招いた
わらうように白いきれいな歯並びがのぞいた
その一瞬で まるで おとぎばなしのように恋した
 ....
 神様が僕を殺したがってるよ
 だってほら、喉の奥から込み上げる耐え難き精液の匂い

 神様が僕を殺したがってるよ
 だってほら、喉の奥から込み上げる耐え難き血液の匂い

 不安なんだ 不 ....
海の隙間から寝間着の紳士が上陸する
レディファーストを欠かさない紳士は
すでに同伴の淑女を裸にして太陽にさらしている
用意周到に船で密輸された薬品のことを知っているので
紳士は安心して夜を待つ ....
今日、久しぶりに夕焼けを見た。
赤からオレンジへ、オレンジから青へ、青からグレーへ…
言葉では言い尽くせない色の数々に
ただ圧倒された。

久しぶりに見た夕焼けは
なんだか切ない。
毎日 ....
はじけ飛ぶネジ
ひん曲がる側板
進化の順番が刷りかえられた
幻視者たちはそぞろ歩きで逃げ出すしかない
思考中止
重力0
宙を舞うピンボール
素人には単なる
鉄の塊
ただうるさいだけ
 ....


今朝から眼鏡の手入れをしている
透き通ったリンゴが
近づいては離れていった

明日から得た切符は
どことなく頼りなく
手元で伏せる

汽車に乗る
時間が乗客
会話が聞こえ ....
今日、いつもあるべき所に
自転車がなくなっていた。
いったいうちはどうやって家に帰れというのか

誰かとしゃべりたくなったのか
携帯で妹に電話してそのことを伝えたら
 「あほか、そんなん盗 ....
今からずっと未来に
ある子どもとおばあさんが会話していました

「ねえ、おばあちゃん、何かお話してよ」
「う〜ん、じゃあ、昔話を聞かせてあげましょう」
「むかしばなしってな〜に?」
「お前 ....
  ヘンリー 私の膝の上でお眠り
  窓辺に当たる雨の音を聞きながら
  
  時々は 可愛い耳をぴくんとさせて
  解った振りをしてくれれば いい

  ひとり言を 話すから

 ....
誰を呼ぶ

ベルベットの夜に
闇に浮かぶ
蒼い影

疲れ果てた身体に
染み入る
日毎大きくなる
その清浄な 音色

窓枠に立ち
両腕を平行に
潮の香りと風を抱く

私の腕 ....
陽射しを包み込んで
柔らかい手をした
風が
頬を撫でる

気持のよいそよ風

抱きしめてあげたい
その温もりを感じて

応えてあげたい
その優しさに感謝して


風は黙って ....
銀色に輝く
紋白蝶の魔法の粉
きらきら

どれほど集めれば
自由に羽搏けるといふのでせうか
あをいそら

一枚二枚
母の髪を梳くやうに
幼い私
蝶の翅をもぎ取る ....
   吐き出したのは
 
 
   溜め息と
 
   嫌悪感
 
 
 
   抑えきれない息苦しさに
   もがき苦しみながら
   空を見上げてみれば




  ....
もしかして、これを愛の事だと思ったのなら
そんな日には死んでしまった母親の事を考えるような手つきで
ギターを弾けばいいさ

Dmにテンションを入れて、Cの時に歌えばいいさ

もしか ....
変わっていく君が怖くて

ボクは逃げた


置いてかれる僕が醜くて

キミは笑った



ぼくはね、何も変わらない
不自然な自然体


卒業、あれから
もうすぐ
はっぱがね 雨でぴてぴて おちてきて
どうろに ぺたり
はりついた

きをつけの しせいで伏せる はっぱたち
もう帰れん もう
親の木に

風吹いて とばされてても
おぼえてる おぼ ....
話せば長くなる
言わない方が良いと思う
嘘つくつもりはなかった。
知らない方が良い

あちらこちらへ
ふらふらふらり
渡り歩いてゆく
彷徨えるジプシー

尾を引かない
切れ味抜群 ....
こころは今、穏やか
あの頃にみた
夏の坂道で
一斉に立ち昇る綿毛

花が行く、
歩き急がないで
だけど抑えられないのは
高揚
澄んだ青に
フォルテを描く

ステップを踏む、つま ....
ふとした瞬間に青い空
僕は心臓を砕かれた
あれほど危険と言われていたのに
ふとした隙間に青い空
僕は心臓を砕かれた

無心になりたい
真空に
舞い散る光に
目をつむって
無心になり ....
来年のことを知らない。
明日のことを知らない。
次の瞬間のことを知らない。
先のことは何も知らない。

だから不安?
だから期待?

状況は誰もが同じ。
あなたは不安? 期待?

 ....

スコッチが傍らにあって
よく俺の話を聴いてくれたものだった
時には氷で返事して
盛り上がっちまうと
すべてを吐き出せる
そんな関係だった
ロックの多かった俺は
ことさらにお前を必要 ....
プラットホームに無数に付けられた
チューインガムの黒点が
未熟な夏の気温を
幾分か下げている気さえして
ぎんいろの屋根に逃げ込む

そこから視界に飛び込む紫陽花の
無防備な一片は
まだ ....
夜がさらりと降りてくる

目覚めない
女の髪のような

さっきまで長く長く伸びていた影は
地面に溶けてしまった

あるく
あるく
よるのみちを

夜が満ちてゆく
そこここに
 ....
山の奥に入って行かなければ
採ることのできない昆虫が
都会の真ん中にたくさん生きている
虫網を使わなくとも
高価なお金で獲得できる
採る楽しみよりも
持つ楽しみに変わってきたのだろうか
 ....
地球が背伸びをした
夢の中から目覚めて

(いつになったら
孤独は消えるのだろう)

そんなことを考えていた

夢で見た
木星との
失恋を思い出していた

悲しかった
こんな ....
夕暮れ 
母校の校庭の隅に立つ 
{ルビ巨=おお}きい{ルビ欅=けやき}に額を押しつけ 
涙を絞って泣いていた 

この木のまわりに穴を掘り 
子供だった僕等の宝を入れた 
卒業前のあの ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真夏日- 山中 烏 ...自由詩14*07-6-16
悲しきことかな- ちいさな ...自由詩107-6-16
*砂漠に花を咲かせましょ*- かおる自由詩11*07-6-16
煙草一本の答- 三条自由詩107-6-16
水辺のほとりで- いすず自由詩6*07-6-16
カミサマがボクヲ殺したGIRL- 影山影司自由詩107-6-16
仮面- 小川 葉自由詩4*07-6-16
夕焼け- 麻生ゆり自由詩4+*07-6-16
新しい案内板- ネット詩 ...自由詩5*07-6-16
匂い- たけ い ...自由詩607-6-16
愛しい人- raira自由詩607-6-16
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搾取- 朝原 凪 ...自由詩8*07-6-15
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おちばのきもち- 唐草フウ自由詩13*07-6-15
チョウチョ- ペポパン ...自由詩7*07-6-15
花が行く- かのこ自由詩907-6-15
青い空- ゆうと自由詩4*07-6-15
目隠し- 美琴自由詩307-6-15
一人寝の子守唄- アマル・ ...自由詩15*07-6-15
黒点- 銀猫自由詩19*07-6-15
- ふるる自由詩25*07-6-15
昆虫採集- ぽえむ君自由詩19*07-6-15
恋しくて- 小原あき自由詩16*07-6-15
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