すべてのおすすめ
見知らぬ男に
いつかに刺された右脇腹
抜糸の痕と汗の匂い
蜃気楼を初めて見た夏
君がこの世に降り立った夏
今世紀最大の奇跡

真白で生まれた君
僕と同じ 驚愕した
右脇腹に抜 ....
たった三日でもわたしをあなたのテーブルに飾ってくれてありがとう
消毒臭くて清潔な水は、もちろん雨よりも美味しくはなかったけれど
あのまま樹にいたとしてもどのみち無残に滅びていく事にかわりない

 ....
寝起きの熊のよう
ボンヤリ不機嫌
だぶだぶの部屋着
クロックスを引きずって

それでも花 
今朝 三つめ

ピンクのチューリップ
黄色い水仙
真っ赤な髪の少女
重そうにコンビニの ....
手袋をした手が 器から
大量の人を掬い上げていた
その指の狭間から 夥しい人が
こぼれて落ちていった

器の底から
呻き声や悲鳴や嗚咽が聞こえても
泡がはじけるように消されて ....
もはや地上は眼下に小さく
自分の力じゃ降りれません

下降風を探すのですが
蓄えた血も尽きてきて
もう残りわずかと知ってます

高く飛べる鳥を羨ましく思ってはいたのですが
高く高く鳥を ....
星の頃 無敵だった

 目じりの奥に思い出が溢れだす 年月の齢

星を紡いで若葉が全てだった

 畏れを知り現実の棘さえ快感に覚え ふと止まる

   四季の世継ぎの儀四季

   ....
中学生になってはじめて学校へ行った日
いくつかの坂道を登り下りし
いくつかの集落を抜けてたどり着く

坂道は辛かったが 
ところどころに桜が花をつけていて
気分は悪くなかった

集落は ....
低気圧 激しい頭痛に晒されて

緑は風によって勢いよく ざわざわと音を立てる

今日もわたしはベッドの中
{引用=びっくりしました
先生が私のアパートのバスタブの底に沈んでいるのを見た時は
ついにやらかしてしまったと思った
内臓が一度にズンと下降する感覚
愛用のキャメルのジャケットを着たままの抜け ....
                  150516


おはようございます! みなさま♪
何十年ぶりにお会いするのでしょうか
気の早い方は、もうお亡くなりになったりして
馬齢を重ねただけの先 ....
あなたは私の落書きを書いた
とは言った

だがそこに書いてあるのは
あなたと私の相合い傘だった

一生あなたにニヤニヤさせてもらおうと思った
私は詩を書いているのではありません。あなたが読むまで詩ではないのです。風が吹いた。花が揺れた。
そんなことは詩ではないのです。あなたが読んだものだけが詩なのです。詩は日常にありません。日常に詩がある ....
 
ほんとなんてものがないなら

うそをついて

うそがほんとになるまで



 
風呂をたてると近所の家族が集まっていた頃のこと
風呂水運びはぼくの仕事だった
三十メートルほど離れた小川から
両手に水の入ったバケツを提げ運ぶ
萎えそうになる気持ちを
腕の力を鍛え野球選手に ....
夕暮れの都会は ブルーに沈む
ビル街は華やかに さざめき始める
イルミネーションに飾られた 水の中を
お洒落した熱帯魚が行き交う 笑い声と


ビル街の吐き出す熱気が 淀んでこもる
 ....
頭皮が何か云っている
お疲れ様 そろそろ本格的に休めよ〜

頭痛の前兆のような頭皮痛

マッサージでほぐして
頭皮の美容液という名の育毛剤をシュッシュッ

ああ痛い痛い

そろそろ ....
日射しは敗北で
日々は屈辱的な弛緩で

時がたつことと年をとること
変わっていくことが
一体に世界をなしていたころは
もはや遠い記憶なのか

今私は後ろ向きに前進している
足りないの ....
昨夜からの強い風に
道路の真ん中に横たわる
タヌキの背の毛が
グラデーションで揺れる
生きていようと
死んでいようと
台風は今日 やってくる
現実から逃れるためではない
現実を死ぬまで生きる
そう 何処かで決めているから
扉も窓も開けたままにしてある
鍵は壊れたまま
入口は出口で出口は入口
外側は内側で内側は外側
脳が現実だと ....
駅前ターミナルに到着しようとしていた
路上に杖をついた高齢の紳士が
窓のすぐ下に見えた
彼の進む先には確かにバス乗り場があるが
そこが人の歩くべき路でないことに
既に気付いたのか
ほんの少 ....
遥か雑踏を離れて
孤では在りえない存在を確認する

収拾のつかない順序をゆっくりと整理する
いきることは水底をしらない漣

序連で奏でられていた通奏低音は
変化しまどろみ羽化すべき朝を
 ....
ふと想う
一生懸命な趣味とは
道楽などと云う
ものではないのだけれども
きっと最初は
お金を使ってしまうだろう

どんなジャンルでも
ワールドカップのような
競技があるように
世界 ....
平面の布に
針を刺していく
そうして出来た
糸の道を引くと
操られるように
現れる
立体の波は
少女の真新しい綿のスカートの裾を
縁取って踊った

風、曲面のゆらぎ
影とひかり
 ....
パンが食べたい


結婚して子供をもうけたが
三十過ぎに発覚した病が原因で離婚
その後は親もとで闘病生活の女性を担当している
駅前のマクドナルドで聞いた
きみの近況

脳下垂体の異常 ....
物質の贈り物 物に罪はない



センスの悪さを隠せない包装の隙間

から

得体の心得ない損得もしない



もみあげくらいの重さの不愉快さが耳にかかる

 気持ちだ ....
箸でつまんで
ポトリ ポトリ
やわらかな壺へ
金色の毒虫入れ合うの
互いに舌を絡め
{ルビ騙=かた}ることば
海が見たい騒がしく
鳥が声が
眼裏掻っ切って
わたしたち手探りのままでい ....
曝け出した己の片鱗
欲望と失望の玉手箱
ひけらかす秘密世界

生はそこに見えるか
死の側でひっそりと

命を知りつくさずに
私の脳を捧げる様に
言葉が武器になるよ
文字は目を傷 ....
電車の窓ガラスに映る
何か忘れ物をしたような顔は
別の世界にいる自分を夢見ている
手に入れたものと失ったものを 秤に載せて


手の中にあった 虹色の玉は
守ろうと握り締めた瞬間に  ....
疲れた顔で見舞いに来ないでほしい

わたしの看護のために
あなたを育てたのでは無い

あなたはあなたの生き方で
社会の仕事を果たさねばならない
それがあなたの人生

わたしの看護が加 ....
足の裏をみたら無愛想だった
私自身あまり話しかけたこともない
思ったより冷たいやつだとおもった
彼もまた

固くて冷たい彼に触れるうち
いろんなものを踏みつけてきた昨日をおもった

ど ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16299)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
林檎- 瑞海自由詩5*15-5-20
修羅- そらの珊 ...自由詩18*15-5-20
おじさんから見れば- ただのみ ...自由詩15*15-5-19
ゴッド・ハンド- 為平 澪自由詩13*15-5-19
飛ばされた蚊- 這 いず ...自由詩315-5-19
四季の世継ぎの儀四季- 朝焼彩茜 ...自由詩9*15-5-19
戦慄- イナエ自由詩12*15-5-19
台風- じまさん自由詩215-5-19
エチュード_ハ短調作品10の12(ショパン)- Lucy自由詩14+*15-5-18
グッドモーニング_トゥー_オール- あおば自由詩8*15-5-18
にやにや- 一 二自由詩415-5-18
巨大な比喩- 左屋百色自由詩10+15-5-18
うそ- 殿上 童自由詩16*15-5-18
嫉妬- イナエ自由詩5*15-5-17
風の歌- 藤原絵理 ...自由詩515-5-16
頭皮の忠告- 朝焼彩茜 ...自由詩10+*15-5-16
往路- 山犬切自由詩4*15-5-16
台風- 金子茶琳自由詩315-5-16
わたしの部屋には- ただのみ ...自由詩18*15-5-15
ターミナルにて- Lucy自由詩20*15-5-15
桜の散り染める夜に- 梅昆布茶自由詩1915-5-15
一生懸命な趣味- りゅうの ...自由詩9*15-5-14
五月のしつらえ- そらの珊 ...自由詩25+*15-5-14
食べる_二編- 乾 加津 ...自由詩22*15-5-14
モノ贈り主- 朝焼彩茜 ...自由詩8*15-5-13
君みみなれぬ口づけを- ただのみ ...自由詩15*15-5-12
- アリス自由詩2*15-5-12
かえり道- 藤原絵理 ...自由詩915-5-12
娘よ- イナエ自由詩15+*15-5-11
足の裏側- 朧月自由詩615-5-11

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