すべてのおすすめ
       一

観葉樹が、かぜに揺れて、嬉しそうに笑いかける。
笑いは葉脈のなかに溶けて、
世界は無言劇に浸る。
映像のように流れる無言の織物。
かぜが、喜劇に飽きるまで、永遠を飽きる ....
マリーゴールドと
マーガレットの区別がつかない
ツバキとツツジを間違えて
笑われてしまう
アヤメとカキツバタにいたっては
はなっから諦観の境地で
でもそれはちょうど
パスカルとサルトルを ....
女にふられたので、
好きで好きでたまらない女にふられたので、
砂漠へ行って死のうと、
そのままとかげとかハゲワシだとかに、
食われてしまおうと、
十月の運動会で俺は考えた。
町内会のかけっ ....
{画像=061008035546.jpg}
ふとした隙に これが現実だと崩れ去るのは
トランプの尖塔と 君のいた日
今 君に届かぬ声を出すのは
次々狂う 出会った人間
僕はまた この世界へ目 ....
 
今宵十五夜の月を
楽しみにしておりましたのに
朝から硝子窓を濡らす雨は
一向に止む気配を見せません

花器に
手折った数本の芒と一枝の萩を
無造作に入れ
恨めしげに外を眺めており ....
本当の事は直接伝えられないから
筆に託すよ。

君は今、本当に一緒にいたい人といるかい?
本当に一緒にいたい人といるかい?
本当に一緒にいたい人といるかい?

絶対に叶えられない夢を見て ....
聞こえませんか?

 雨音と共に あなたを呼ぶ声が


そして 感じませんか?

  あなたを包み込んでくれる 暖かな光を





  


 
今まで包まれていたものが割れ 
開いた胸の中にちょこんとおさまって
さいごのごあいさつ

ぽつりと佇んで微笑んでいる 
あなたのからだが
いまはこんなにも
はっきりと見えるのです

 ....
陽は風に流されて

雲は地平線に沈み

月は天の川を渡り

湖は海へとそそぐ


最後のひとつに手を触れたとき

掛け違えた釦に気づく


こぼれ落ちた時間を

取り戻 ....
一、 某月某日 冬

凍る雨を浴びつづけて、一年を跨ぎ、
わたしの頬は、青ざめて、
虚ろな病棟の、白い壁に残る、
黄ばんだ古いシミに親しむ。
難い過去を追走する暗路を、
エタノールの流れ ....
自ら檻の中に入って

ビクビクしながら水道から

水滴の落ちる音を数えていた

定規で正確に書いたはずの

直線は曲がって一個の円になった

目から流れる涙には

 ....
どうして兄弟でもない男の人と
いっしょに暮らさなければならないのか

結婚前に、たずねた

そういう決まりになっているんだ
と 彼氏は言った

あんまりあっさりと言うので
笑ってしま ....
金木犀の
金木犀の
花の陰が
心にはらり、落ちてゆく
この道は
この道は
いつに辿ってきたのでしょう

金木犀の
金木犀の
花の香は
昔にかよう
消えかけた
面影一つ ....
胸の奥の底のある

ムズムズの原因のばい菌は

苦いクスリで押し込んだ

ちっちゃな天体望遠鏡をのぞき込んで

かすかに見える星達に意味無く涙をながした

黒く揺れるブラックコーヒ ....
脈を取ると指先に
セミの鳴き声が
伝わってくる
僕らの身体の中にも
駆け抜けていく夏があったのだ
どうかお元気で
手を振り
手を降り返したあなた
あの日に
友だちでいてくれて良かった ....
ひかりの意志は、古い細密画の粗野を洗い、
陰影の微動を深めて、写実を濃厚にめぐらせる。
信仰の果てしない夢を、
高貴な光彩の眩しさのうえに、
振るい落として――。
古典はイスパニアの春を謳う ....
深い悲しみの色だわ
胸に漂う紺碧の思い出たち
今でも夢に見ているの
あなたと出会った嵐の夜を
もう一度愛がよみがえるなら
私のすべてを捧げてもいいわ
あなたの腕の中で生きられたら
何もい ....
その指一本
指の一節さえも愛おしい

かわいい言葉
ちいちゃなお口の赤さ
さくらんぼにも
イチゴにも負けない
甘さ

へしゃげたお鼻
誰に似たのと大人たち
お構いなしに宝物

 ....
アスファルトにいて、
わからない、
夏、激しい群青で遊び過ぎ、その果てに、
すっ、と発狂するようにしてひどく青く、
遠ざかる空、その秋の為なのか、
或いは ....
ゆっくりと少しずつ時計は時を刻んでいく

叶わないとしていながら

行動に移してスグに失敗

悲しみの奥底の小さな穴から見える

希望絶望そのほかの

万華鏡に反射した波 ....
秋の空気には
透明な金木犀が棲んでいる


陽射しに晒した腕が
すこし頼りなく感じ始める頃
甘く季節を騙す匂いは
思い出の弱いところを突いて
遠くにいるひとの微笑みだとか
風邪気味の ....
そんな午後
君と出あった

思い出を重ね塗りしていたら
季節も空を
秋色に塗り替えた

白い秋を
ありがとう
母さんは言った

雨が降るかもしれないから
傘を持っていきなさいって

少しくらい濡れてもいいと思った

朝起きたら
神様に祈りなさいって

仕方がないから祈った

理不尽があ ....
渋谷の空はだだっ広い
渋谷の海もなお広い
個人主義の帆をかかげ
ここでは皆異邦人
陸の国家に飽き飽きし
各々独立したのとさ

ちょこっと貿易しませんか?
一日だけでもいいのでね
そん ....
夕闇の
あの色が好きです
切なさをひとつぶ
いとおしさを一粒
弄んでは
つぶすたびに
広がってゆく葡萄色

甘いあまいのは
街の匂い
あなたとはぐれた
秋の匂い

五 ....
あなたが優しく息を吸い
ふい と息の根を止めた時
私は とても幸福でした


流れる雲は川面に映り
青い空を魚は流れる
錯覚しておいで
この手の平の陽に
飛ぶ魚よ 飛ぶ鳥のように
 ....
金太郎飴を舐めんなよ
ヤツは世界最強だからな
金太郎じゃなくて金太郎飴がだぞ
どこを切られても平気な顔して
いつまでも若々しくて
最後の最後まで全力で生きている
歳を取れば取るほど誕生日が ....
心はいつも回転扉
くるくる回って踊り子になる
あなたの心を行ったり来たり
赤い靴は止まらない

どうか教えて その一言を
魔法が解ける不思議な呪文
あたしの足は血で滲み
いつしか心の傷 ....
描いたような月
逃げたい夜
蒼い景色
片腕にロックを歌う魚噛み付かせて
血を滴らせている
犬は走るしかない
疲れたら眠るしかない
蒼い間に魚をたくさん捕まえろ
{引用=>>壱}

エモーションばかり片手間に
いじってばかりで厭になる
データの海に溺れてる
おしゃまなあなたは解像度低めな顔


ビル街をてららチカってる
深夜パレー ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浄夜——遊戯する断片_デッサン- 前田ふむ ...自由詩18*06-10-9
花の名前をおぼえようとする- 角田寿星自由詩28*06-10-9
砂漠へ行って死のう- しゃしゃ ...自由詩2006-10-9
ジニアを抱ける日を想う- リメ自由詩10*06-10-7
雨降り十五夜- LEO自由詩23*06-10-7
誰宛てでもない手紙(宛て先のない手紙)- 麻生瑞乃自由詩2*06-10-6
まるで○○のような・・・・・- 明香璃自由詩3*06-10-6
石榴人形- shu自由詩906-10-4
心のシャツ- ささやま ...自由詩6*06-10-2
青い声が聴こえる日___デッサン- 前田ふむ ...自由詩19*06-10-2
無言のまま語る彫刻- こめ自由詩1106-10-2
救い- 砂木自由詩26*06-9-30
金木犀- Rin K自由詩27*06-9-30
ブラックコーヒー- こめ自由詩2006-9-28
さよなら- たもつ自由詩2906-9-28
ひかりの憧憬- 前田ふむ ...自由詩16*06-9-27
海の夢- 未有花自由詩15*06-9-27
ちっちゃな、きみへ。- シュガー ...自由詩7*06-9-27
遠い(頬、遠い)空、- A道化自由詩1206-9-26
幻想生物のマリオネット- こめ自由詩15*06-9-22
金木犀- 銀猫自由詩27*06-9-22
ありがとう。- アイバ  ...自由詩4*06-9-22
傘が要る- ささやま ...自由詩5*06-9-19
水先案内人の言葉- 蝶子自由詩7*06-9-18
葡萄色の- Rin K自由詩35*06-9-18
幸福な九月- 千月 話 ...自由詩18*06-9-17
金太郎飴の正しい食べ方- 新守山ダ ...自由詩1606-9-16
心はいつも回転扉- 未有花自由詩9*06-9-12
ロック- ki自由詩506-9-12
ネットゲーム@東のヒキコモリ- 木賊ゾク自由詩306-9-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545