すべてのおすすめ
顔 鏡に映った自分の顔
腫れぼったく目が赤い
二日酔いの
こんな時間に起きた
己の欲望に負けた人間の顔

若いころは内面が空虚で空虚で
見てくれで勝負するしかなかった
から小奇麗にして ....
アリスの部屋にはたくさん引き出しがありました

引き出しにはお菓子の家の入ってる引き出しや風邪をひいたときの気持ちが入ってるのやあじさい畑が入ってるのや牛乳瓶のどんよりした透明が入ってるのや走って ....
「なんしてんねん?」
「さぼってんねん。」

答えた少女は、まるでトマトのようだった

屋上には風が吹いていて、6月は晴着の上から合羽を纏った
水色と混ざり合った少女は、何者でもなく
 ....
職業は会社員
仕事は数字を殺すこと
会社に入るまで知らなかった
仕事は数字を作ることだと思っていた
ところがそれは間違いで
一年の始まりにはすでに数字が
月の始まりにもやっぱり数字が
山 ....
振り返りもせずに愛は逝く
小さな誤解を積み重ねて塔のうえに登る
そこから遠望する世界を胸に抱いて
おびただしいビジョンを想い描いて

立ち止まりもせずに愛は逝く
高邁な殻を脱ぎ捨てて脱皮す ....
わたしは海の月
波間を漂うお月様の影です

仲間があなた達を刺すこともありますが
JAWSほどの脅威でもないので許してやってください

ときどきあなたがたの住む都市という
人工世界を ....
あなたの腕と私の脚が 
幾何学的に重なって
ミルフィーユ様態の発熱体となる
右腕の先から頭を伸ばせば
男の背中ごし 悠々と輝る月が見えた
まるでこの土から派生して生い茂った多肉植物のよう
 ....
 
ブローチ

妻が声をかける
隣室から
お出かけの
ブローチを見てくれと言う
あれこれ五つばかり

結局、黒髪に合う
黒みががったのにした
素朴という言葉がある
辞書にはス ....
人を励ますような詩は
死んでも書きたくありません。
そんなことは
その人の
家族や友達や恋人や
知り合いに任せたらいい。
日常にある
雑誌や映画や漫画や小説が
切り取ることのできなかっ ....
雨の夜の物語は 濡れた
石灯籠に絡みつく 蛇の赤い舌先に
想いは 蛍火にほの暗く 闇に
浮かび上がる 老いた眼は 涙に濡れている


森が深さを増し 光を拒み始める
明るい陽光に踊る ....
明日は嘘しかつかないぞと決めて
枕を抱いた
会社を休んで無人島に行った
波が話しかけてきて椰子の実をくれた
「人と話すのはひさしぶりなんだ」
生まれてから死ぬまでを考えれば
そんな日があっ ....
いっとき
誰かをおもい
泣いたとしても
朝が来れば
人は顔を洗い
食事をし
読みかけの本の頁を開く
晴れていれば
陽を浴びに出かけ
つばめが巣立てば
ほほえむでしょう
四葉のクロ ....
配達中にラジオで聴いた
でんでんむしを歌うあいだしょうこ

WIINKのあの娘だとおもった

つのだせやりだせあたまだせ
でんでんむしが言うには

そんなのわかってる
あんたこそ元気 ....
藤は支えが欲しかった
己が生きて行くための

桜は藤を必要としなかった
だが支える力は持っていた

今では一本の木のように
鬱蒼と密にからみ合うが

異なる性を持つもの同士
時を違 ....
くたびれた我が身に
赤い旗がいくつも立つ
宣告は容赦なくて不要物に
なる日もとおくはない

息子達のために生きているつもりでも
やつらからはなんの音信もなくて

CSN&Y
ぼくたち ....
 
あなたは、ぼくじゃない

ぼくは、あなたじゃない

でも、わかりあえないわけじゃない



 
(この密室の中に)
(メモを残すから)
(いつか見付かってほしい)
(短い言葉しか書けないけど)
−・−・−・−・−
密室の中で
白骨化した遺体の書き残したメモ帳
そんな不吉な
メモを ....
小さなへびかと思ったら
いつかちぎれた
しましま模様の靴紐だった
だとしてももう
それをくぐらせるズックの穴がない
わたしにはもはや必要ないものだったので
さよならを言って
立ち去るくら ....
人間といったところで
革袋に詰め込まれ
骨に抱えられた
一本の管
           150528

二者択一の条理を尽くす侍の目が光る
もうすぐ壊されるお堂の屋根を通して
月の光が見えた
寂しさも無常も感じなくなって数年間
獣に近い感覚と感性を懐に何 ....
おとなになれなかったこどもは
おとなロボットに乗った
大きくて頑丈 パワーがあって
こどもには持てない武器をたくさん搭載していた
こうしておとなロボットは戦場へ出て行った
いったい誰がおとな ....
何年も前の事だけど
「紀伊国屋なう」というメールを
貴方がくれた
その時は
電車に6時間も揺られなければ
紀伊国屋のあるその街へ行けない土地に
住んでいたから
「今その町に私がいれば、
 ....
ガードレールの内側に
くくりつけられた花束
それに向って手を合わせる
初老の女性がいた

先日、その場所で
交通事故があったことを
私は知っている

バイクとワゴン車の衝突で
事故 ....
そうだったよね
くねっとすること

ぺとっとして もぞもぞして
変な感じがそのうち分からなくなる

それって変態じゃない?
とわたしが言うと

とてもすまなそうな顔をしながら
胸に ....
渋谷文化村ミュージアムをくだって
H&Mを左に見ながら
道玄坂下へ至るあたり

雑多な国籍の若者や
清掃するおじさんや僕のような納品車

いつものスリムな店長は
つけまばっちりのかわい ....
夏の香りを雲の影に隠して
やさしい雨が夜を濡らす

切れ間からのぞく陽にきらめく
水たまりごしに見える
あなたが好きだった夏

思い出は遠ざかって行くけど
髪を揺らす青 ....
冷たい石の陰に身をひそめる蜥蜴
葉の裏で翅を休めるクロアゲハのように
公園から木影のはみ出している場所へ
車をすっと 滑り込ませる

小柄な老女が日傘をさし
現場作業員の日焼けした顔の向こ ....
雨上がりのそら
草原に敷かれた鉄路
長大な貨車を曳く機関車が
ゆっくりと風景をよこぎってゆく

産業革命をささえた心臓が
風景のなかで鼓動している

そんないまではめったに在り得ないシ ....
半袖に変わった セーラー服の白がまぶしい
目を細めて見上げた空に 風は雲を巻いて
かすかな潮の香りが 広がる記憶に
連れていく 銀色の波が光る場所へ


裸足になって 寄せる波から逃げ ....
僕にみずみずしいコップ一杯の朝をくれないか
活力に満ちた生みたての卵のような生命を

天のフックから吊るされたマリオネットのように
きょういちにちを微笑んで過ごしたいから
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜中に目が覚めて- りゅうさ ...自由詩315-6-7
アリスの引き出し- 吉岡ペペ ...自由詩515-6-6
サボテン- 楽歌自由詩4*15-6-6
殺し屋のパラドックス- ただのみ ...自由詩15*15-6-6
振り返りもせずに- 梅昆布茶自由詩1215-6-5
海月通信- 梅昆布茶自由詩1615-6-5
◎影合わせ- 由木名緒 ...自由詩1415-6-4
_ブローチ- 生田 稔自由詩615-6-4
共感はいらない。- 左屋百色自由詩5+15-6-3
6月の雨- 藤原絵理 ...自由詩715-6-3
whatever- mizunomadoka自由詩715-6-3
天を見つめるということ- そらの珊 ...自由詩23*15-6-3
でんでんむし- 梅昆布茶自由詩1115-6-3
藤と桜- ただのみ ...自由詩17+*15-6-2
息子へ- 梅昆布茶自由詩1215-6-1
じゃない- 殿上 童自由詩15*15-6-1
密室- ゴースト ...自由詩5*15-5-31
へびか靴紐- そらの珊 ...自由詩19*15-5-31
人間といったところで- イナエ自由詩11*15-5-31
奥の堂、風の堂- あおば自由詩6*15-5-30
おとなロボット- ただのみ ...自由詩23*15-5-30
紀伊国屋- Lucy自由詩26+*15-5-30
【_ガードレールの花束_】- 泡沫恋歌自由詩11*15-5-29
コロポックル- 鵜飼千代 ...自由詩25+*15-5-29
文化村通り- 梅昆布茶自由詩1315-5-28
命日−また新しい夏がめぐってくる- 藤原絵理 ...自由詩315-5-27
日陰がいい季節になった- ただのみ ...自由詩17*15-5-27
ロコモティブ- 梅昆布茶自由詩1215-5-27
海へ- 藤原絵理 ...自由詩415-5-26
朝のマリオネット- 梅昆布茶自由詩1415-5-25

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