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フィボナッチ数という概念以前に
自然は数理をすべて把握していた

僕の心の中で君との関係性の黄金比は
生物学的に柔らかく深くとても妖しく
揺れ続けているがそれでも

日常の僕はいつも不安 ....
        160626

アホウドリの羽根を求めて太平洋の諸島を巡る
次々と発見された、人を知らぬ海鳥たちは
簡単に捕らえられ棍棒で殴り殺され羽を毟られ
卵や肉は ....
          160624


禁止法
近視方
近司法
金糸宝
錦糸縫
菌糸法
筋刺法
斤四方
均師報
なかなか
漢字変換できないから
今年の住民税は ....
死を真近にして、
書き留める詩の言葉

魂の核、響きの聴取
自我の内なる霊性溢れる
普く人から 一滴また一滴。
ハーネスを付けた老犬が
散歩している
ヨタヨタと…

仔犬の頃から
遊びあった犬
散歩中に私を見つけると
尻尾を回し飛びついてきたのだが

「マリリン」呼んでみる
近寄ってこない
 ....
その川は病院の屋上にあった
男はゆっくりと川に入った

  早暁の屋上には看護師はいなかった
  監視カメラも男をとがめなかった

男の中で長年… 
そう 半世紀ものあいだ
渡りきれな ....
いきなり冷水を浴びせられ
置かれた境遇に気づく
昨日まで笑いあっていた人々が
一歩退く
仕方無い
自分はそちら側でなくて良かったと
誰もが胸を撫で下ろしている

私に向けられる
さり ....
           160616

ポエムだけなら
私の方がと胸を張る
姉さん強いし怖いんだ
消しゴム持たずに否定する
消されて無くなれ表現も
消えて文章
何処へ行く
オンガキ ....
              160613
ヤバイという言葉から
夜這いを連想する者と
キモイの姉貴分と思う者
ルール違反と思う君の手下
些細な違いを拡大鏡で覗く
ルーペという文字が浮 ....
次々に侵入浸透してくる音像、
粘つき交わったり飛び跳ねたり
それぞれが何ともランダムに
形象意味を打ち鳴らし波打ち
意識の内界に絹糸の言葉響かせ
凹み穿っては逃れ去っていく

豪放な震動 ....
光点の移動、鮮やかに残響し
至高の形象、彫塑されていく

青はいよいよ青く
白はいよいよ白く
闇に映えて闇に映えて

響きの交錯と分離は絶え間無く
運動性の中でのみ只在る崇高

肉 ....
いよいよ目が開かなくなってきたな
思考だけが薄暗闇で生動しているな

視覚ルートは切断され
思考プロセスだけ体験され

思考はいよいよわたしのものではなく
思考はいよいよシの言葉に近付い ....
初めて君に遭ったとき
君の瞳によぎった喜びの表情を
俺は見逃さなかった

人生で与えられる物は少ないが
創造という風をいつかつかまえることができたら
上出来な人生といえるだろう

醗酵 ....
昼間の熱光、
眼球を突き刺し
神経に塩揉み込み
叫び脈打つコメカミ

何をこれ以上耐える必要がある!

烈火の太陽、
脳髄に爆発し続け
逃走の情欲に顔埋め
爆音ノイズ掻き鳴らす
 ....
葉脈の一筋一筋
陽光の留まり点灯し
くっきり浮き出す緑に
生動スル命の循環は止まず

改めて懐かしく
見慣れた細部に
生きる力を貰う
傷みを耐え凝視集中
彷徨う森の静謐な午後

 ....
          160531

静かに佇む沼のほとり
ミシシッピーアカミミガメの大群が
小島を占拠している
在来種をあっという間に駆逐してしまったのだろうか
海外からの強力な種に手も ....
恋人たちは喜びをわかちあい
老人達はバックギャモンに余念がない

子供達は無垢に世界を徘徊し
大人達は株価のチャートに気を取られ

僕はといえば太陽に労いの言葉をかけて
しけた煙草に火を ....
黙ってただ生きる
ということができない

永久に
見つけてもらえないから
暗いさみしい器の底で
発語したがる
別なあたし

世界中でたった一人の
ひとに向かって
そのひとだけに
 ....
朝の光に濡れた電車には
七人掛けのシートに七人が腰を下ろし
つり革にも人の手がゆれていた

厳つい男と痩せた男の間に
若い女がはまり込み
ゆらーり ゆらりと
自分の世界で揺れ始めた
 ....
俵ぼっちを編んでいる
逞しい背中に薪を投げつけて
目から火が出たが
火事にはならなかった
消火器も置いてないのに
火花が小さすぎたのだ
花火になっていれば
桟俵法師の名で書いているかもと ....
長坂の
途を巻いて
舞い降りた天使は、
寄せ波引き波に気を合わせ
光の響きを七色の虹に変えて
足早に石灰岩の舞台に水を打ち
消え逝く人々の祈りを聴き取る。

 独り独りの限界と可能性、 ....
        160526

いちご大福150円
柏餅100円
粒餡、漉し餡、味噌餡と
ありますが
いかが致しましょう
ちまきの季節は過ぎたので
紫陽花が明るい色して咲いて ....
いつまで経っても終わらないから
終わらないなら始めないよと
うそぶいて急かします
冷たいシャトルに腰をかけたわたしたちは
地球を発射して
酸素がなくなるまで旅をしたい
まあるい命は重力を綱 ....
初夏の夕暮れ
やわらかい風に吹かれながら
玄関先にしゃがんで
ビオラの花柄を探しては
摘みとる
こんもりと咲き茂る寄せ植えが
あたらしく
生きかえるのが好き

いつからだろう
 ....
どうも世の中は愛撫に肯定的ではない
君の乳暈的世界で僕は日夜トレーニングを怠らないが

硬骨魚は自分の砦と離島に棲むのが好きだ
でも女は快感を要求しボンネットが揺れるだけ

柔らかな肉の隙 ....
絞り出される音叉の連動
魂の浅瀬から鏡に映り

響く残響奥底からの木霊
未知なる既知の郷愁に震え

空洞の底から噴き上げる熱
変わらぬ憧憬を未来から招来し

夜の砂漠を間欠的に舞い吹 ....
          160517

屋根の上にブルーシートを貼る
夜には大雨が降るとの天気予報に
何はともあれ、張らねばならない
使い忘れたブルーシートが役に立つ
捨てなくて良かったとも思 ....
吹き荒れていた強風が止み
静かに雨が
降る

激情は去り
懺悔するように


いまさら遅い


傷つけたものは
けして回復しやしない


けれど
過ぎ去ったものの後に
 ....
胸に空いた穴
は、
いつしか空洞となり
広がり続ける虚ろ。


人には、
決して忘却の底に沈めることのできない記憶
というモノがある。

深い愛情関係の唐突な切断、
無私の意識の ....
隣近所の思いを気にしながら育てる桃
摘花はほどほどにして花を愛でてもらい
消毒は風のない朝ひっそりと行い

花が過ぎて
ようやく形のできてきた実を摘果する
このときワタシは
親から切り離 ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フィボナッチの夢- 梅昆布茶自由詩10*16-6-28
阿呆鳥- あおば自由詩3*16-6-26
禁詩法- あおば自由詩6*16-6-24
思考シ.07- ひだかた ...自由詩416-6-23
犬眠る、そして_ー歳を取るとはこういうことか23- イナエ自由詩15*16-6-23
ある男の命日に- イナエ自由詩11*16-6-20
冷水- Lucy自由詩10*16-6-18
「ある日消えた明日」展- あおば自由詩4*16-6-17
夜明け前ゆらんゆらんとメロンぶら下げ青白のスカイツリーよ何処 ...- あおば自由詩3*16-6-13
思考シ.03- ひだかた ...自由詩416-6-11
思考シ.02- ひだかた ...自由詩416-6-10
思考シ.01- ひだかた ...自由詩316-6-8
死者の書- 梅昆布茶自由詩1216-6-6
壊れた肉体- ひだかた ...自由詩416-6-6
生きる- ひだかた ...自由詩516-6-2
からだのもちぐされ- あおば自由詩5*16-5-31
ふたたびスケートボードに乗って- 梅昆布茶自由詩1116-5-31
発色- Lucy自由詩15*16-5-30
スマートフォンの間で- イナエ自由詩13*16-5-30
コアラぼっち.- あおば自由詩2*16-5-28
使命- ひだかた ...自由詩516-5-26
さバクのコンビに- あおば自由詩6*16-5-25
最終回- 縷々流 ...自由詩516-5-23
うつくしいもの- Lucy自由詩15*16-5-21
愛撫へのエチュード- 梅昆布茶自由詩716-5-20
奥まる意識のその底で- ひだかた ...自由詩716-5-18
まだ明るい、夕暮れに間に合えば- あおば自由詩4*16-5-17
夜の雨- Lucy自由詩11*16-5-17
切断の虚無- ひだかた ...自由詩516-5-15
摘果- イナエ自由詩11*16-5-14

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