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白にだって
暗い部分はあり
黒にだって
明るい部分もある

規格化された文字にだって
心があり
心が豊かな人にだって
画一もある

すべてのものは
動き
動き続け
変化し
 ....
   1
春一番がやってきても
私は寒さで震えてる

桜の花が咲いたけど
やっぱり吹雪が吹き荒れる

土筆が顔を出したけど
蕗の薹すら眠ってる

つばめが海を越えたけど
未だ雁が ....
あなたの間接的な答えが
会話の中でぽつんと置き去りにされているから
わたしはいつもその言葉を
あなたの指先や瞳の動きに合わせて
分析することで夜が終わる

眠る前に「おやすみ」が言いたくな ....
ただの憧れだけだったなら どんなに楽だろう
数歩先を歩く後ろ姿 顔なんか見えなくたって
笑っているのがわかる 距離

目分量で注いだ優しさ 芽吹く日が来るのはわかっていた
君の心と 僕の心を ....
自らのベッドで夜が襲ってくる日
雨はかなしいという詩人と
孤独はさびしいという詩人の
穴という穴にキューピーマヨネーズを
入れたくなってしまった自分は
果たして自らが望んだ本当の自分なのだろ ....
沼に霧 立ち込める

そのように
寂しげな 繁華街の一角は
その 二階まで湿った汚泥
感情のむせび泣く 湿潤に覆われ

時は初夏
汚泥の沼に白蓮 
救世の観音
その華に座す

 ....
「もういいかい。」

「まあだだよ。」

少しずつ小さくなる声と

少しずつ変わる風向きと

押しつぶされそうな恐怖。

全てが消える、その一瞬まで、

「まあだだよ。」
今日の風は西から湿り気と
憂鬱の温度を運んで
まだ頑ななガクアジサイの毬に
青、を少しずつ与える

日増しに色濃いぼんぼりを灯して
夏空の予感を語るのは
滲む青と翠と


傘の冷た ....
まけるもんかと
うたってやるんだ。

まけないで
まけるもんかと
うたってやるんだ。

せかいじゅうにとどくくらい
おおきなこえで
うたうんだ。

かってないからって
まけた ....
オレンジの夕焼けを背景に
寄り添う
小鳥のような
高校生の恋人達は
帰り道
逆光でシルエットになり
まるでひとつの
宇宙になった

確かに繋がった
純粋な手を
誰に引き離す権利な ....
  両手に抱えられるだけ
  かなしみを抱えて
  捨てに行く
  穴を掘って
  花壇の真ん中辺りに
  ここなら寂しくないでしょうと
  ささやきかけて
  そうしたら
  ....
あんたが生きたかった毎日を
死にたい死にたい言うて生きてる人もいて
そんな人と命の交換ができたら
どんなにええんやろうと思うよ

うちが生きることしかできひんなったんは
あんたが ....
雨が降ると
花は喜ぶのだろう
ごはんだね、ごはんだよ

日向がはじまると
猫は喜ぶのだろう
暖かいね、暖かいよ

空が広いと
鳥は喜ぶのだろう
気持ち良いね、気持ち良いよ

水 ....
いきおいよく少年が飛び込んだ
水しぶきキラキラ
太陽の光に照らされた、色とりどりの宝石は
産み出されては、一瞬で消え
産み出されては、一瞬で消え

やがて人々がいなくなると、水はそっと眠り ....
雨の日は泣こう
晴れの日は笑おう
雷の日は怒ろう
曇りの日はため息

シャボン玉吹いて
ロウセキで絵を描いて
野球して
三振して

ウグイを釣って
猫に食べられ
クーラーの下
 ....
乾いた土だらけの
広大な畑の中で
手を振る人がいる
呼ばれている人は
ずっと遥か先なのに
動きに反応して
手を振りかえしている
互いがこんなに離れても
どうしてわかるのだろう

ビ ....
梅ちゃんに、また会いたいなあ、

そうつぶやくと

また三郎に、あの風が吹いてきた

三郎は

ふいにじぶんに吹いてくるその風を

虚無の風、と呼んでいた


風に吹かれて幾 ....
夕方のあと現れた群青に

三郎はじぶんのからだじゅうの

すべての毛穴が開ききってゆくような感覚をおぼえた

そして

宇宙にひとり

ぽつねんと浮かんでいるような気になった

 ....
手の震えがひどい日は良く眠れない
プラスチック製の消臭スプレーを握ると
少し安定して
それでも眠れない時は
若者向けの深夜放送を疲れるまで見て
やっと僅かばかりの睡眠を得る
昼間会いに行っ ....
五月のかぜを渡るとき
遠いひかりは
よみがえる

あおたちの名の
車輪のなかで
一斉に
いま
みどりはかえる
日にかわる


 かじかむばかりの
 指だったのに
 いつ ....
いつの間に決められたスタートラインに立ち
前を行く人々をぼんやり眺めてみる

たぶん彼らが羨ましかった
自分だけが
取り残されたような気がして
想いだけが
後から後から降りそそい ....
2たす2たす2たす2たす
2たす2たす2たす2たす
2たす2たす2たす2たす

実力×実力×実力×実力×
外気ひく外気ひく外気ひく
マトリョーシカ÷マトリョーシカ÷マトリョ ....
僕の妹は背丈が大きい割りに
顔が幼いのを気にしていた
僕はそれでも十分だよと言っていたけど
妹はどうしても納得いかなかった

二人で町を歩いていると
きれいな女の人が歩いてきた  ....
 星空を君と見たい
 月が嫌いだから月のない夜に
 空が澄んでいて雲が確実に動く
 魔法使いが箒に乗って空を過ぎりそうで
 冬だけどこのまま眠ってしまいそうで
 君が横にいることがとても幸せ ....
 お前の腹が黒く染まってる
 お口はきれい事
 俺を利用できると思ってる
 俺は怒らないと思ってなめてる
 その言葉の裏にひそむトゲ
 この胸にきしんで刺さる
 痛い
 
 怒るのは簡 ....
庭の土を耕して
人差し指で穴を掘り
ヒマワリの種を植えたのが五月

まいにち
土の湿り具合に神経を尖らせ
やがて
いくつかの芽が出ると
お気に入りの芽を一つ残して
あとは全部引っこ抜 ....
夜空の星をピンセットであつめていた
明日はあなたの大切な日だからもう寝なさい
お母さんがそう言うので
私は集めた星をポケットに入れて眠った
夢を見ていた
星にはひとつひとつ名前があり
それ ....
体温は
ひとつになるアルビレオ
今日からは
遠心力で結ばれる

意志が
それを果てるまでと誓うだろう
ある時は照らされる者の影であり
そしてお互いだけが
救える日々の

満ち ....
 責められた
 ぼくは何も
 言えないよ

        最初にであったのは
        いつだったのだろう
        隣りにいた気がする
        気付いた瞬間の反応 ....
珈琲を挽く夢を見た

全てを失ってただ珈琲を挽く


小さな飛行機を欲しがる友人に

口を塞がれたのよ


道の上にただ座って

わたしは珈琲を挽く


珈琲を磨 ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月と太陽- ぽえむ君自由詩14*07-5-28
春よ来い- 麻生ゆり自由詩6*07-5-28
曖昧な片想い- 深雪自由詩407-5-28
ふたり- 蒼穹自由詩10*07-5-28
厳しさと厳しさとキューピーマヨネーズ- 土田自由詩4+07-5-28
大白蓮- アハウ自由詩807-5-28
かくれんぼ- ANNA自由詩307-5-28
夏までの波- 銀猫自由詩21*07-5-28
こどもの挑発- ブルース ...自由詩6*07-5-28
幸せの風景- 小原あき自由詩9*07-5-28
五月考- 嘉野千尋自由詩10*07-5-28
命の交換- なかがわ ...自由詩7*07-5-28
相思相愛の宇宙- 小原あき自由詩13*07-5-28
夢見る水- 壺内モモ ...自由詩607-5-28
今日は天気?- ペポパン ...自由詩8*07-5-28
手を振る人- ぽえむ君自由詩12*07-5-28
虚無の風- 吉岡ペペ ...自由詩407-5-28
精神のカルテ- 吉岡ペペ ...自由詩407-5-28
- たもつ自由詩1107-5-28
面影- 千波 一 ...自由詩30*07-5-28
続く世界- 優飛自由詩7*07-5-28
暗算- ヨルノテ ...自由詩107-5-28
僕の妹- なかがわ ...自由詩8*07-5-28
愛する者達へ- はじめ自由詩5*07-5-28
お前があげたこぶしにくちづけを- 山崎 風 ...自由詩707-5-28
バス停- Tsu-Yo自由詩1307-5-28
ビッグバン- 小川 葉自由詩707-5-28
アルビレオの誕生- たりぽん ...自由詩10*07-5-28
両面キューブ- 零椅自由詩12*07-5-27
珈琲- 三条自由詩3*07-5-27

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