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冬の

凛とした刺すような冷たい空気も
見渡す限りの
白銀の世界も

とても、好き。


でも

歩く視界に

萌え出ずる緑や
優しげな桃色、暖かな黄色、目の覚める ....
今日も長い夜が来る

眠れたり
眠れなかったり

泡がね

生まれて  消えて  
  生まれて  消えて

命もね

生まれて  消えて
  生まれて  消えて

逆は ....
遠い日の記憶が

いちばん近くでゆらめいています


私たちは いつかきっと そこへ帰って行くのでしょう

もう すでに 始まっていますよ



{注傷ついたココロ=トラウマ}は ....
素数ばかりの現実を逃れて
羊水に包まれたような充足と安心を
浅い眠りに{ルビ貪=むさぼ}る、朝
休日の

{ルビ繭=まゆ}の内に垂れる
一本の危うい糸に吊るされた体躯を
淡白い光りの方角 ....
あしたのことを
考えていました
今が今でしかないことや
過去が過去でしかないことは
そっと忍び来るあしたにくらべれば
ずっと簡単なこと
あしたはいつも単調 そんな貌で

あなたのこ ....
詩をうたおうとして気づいた癖
「私」という言葉を使う癖
私は 私が 私の 私に
私の(ほら、また私)詩は「私」にまみれている
それはつまり 私は私のことしか好きじゃあない ということ

綺 ....
また後で携帯にメールでも入れるから

あなたの去った
バスルーム
鏡に映るのは恋に疲れたひとりのおんな
乱れきった髪が物語る
しがみつこうとしてしがみきれなかったものへの思い

シャワ ....
悲しくても
人に言えないことある

話したくても
話せないこともある

泣けばいいさ
気がすむまで
思う存分
泣いたらいい

気がすむまで
悲しみを
忘れてしまうまで
今夜 ....
わた雪が
景色の中で降っていました


それが幻だということは
知っていました


幾重もの

ゆらゆら
ただよい降りて

白く、たどりつく


地の上へ
その音が耳 ....
果てのないような冷たさの
季節にあって
白い六角形の粉末は
人間の傲慢を
目覚めさせてくれるようだ

横に吹き荒れる風を友にして
人の造った灰色の道を
埋めつくし
道と道でない境界線 ....
見上げれば

青い空
白い雲
飛行機が白い軌跡を残して

バトミントンなんかしちゃったりして

出来すぎた木曜日

よく晴れた木曜日

ちょっとはずかしくて
でも

こん ....
土と肉の熱を計る
なかば眠りながら
蝉の幼虫がさくらを吸っている
土をほじくり返し
あやしたすずめをその手ずからうずめ
いらなくなった枝を突けば
まるでそこだけが日溜まりのようです
 ....
ただ隣にいるだけだった

ただ隣で笑っていた


「今日はどこ行こっか」


そんな言葉が懐かしい

笑い声がこだまする

思い出の写真が突き刺さる

失って初めて気づく
 ....
 くちぐちにわめき散らした街頭
 濁音をことさらに強く

 街なかを わき腹よりみぎ胸に向けて
 ハープ 鉄橋の{ルビ罅=ひび}割れの
 痛みらしき
 路線が走っている
 いかずちや の ....
冬の海をよく見にいった
荒れた日はまるで生理前の私みたいだって言ってた
今日の海は静かだ
せめて荒れていてくれればよかったのに
今の俺を代弁してくれればよかったのに

どんな人混みでもきみ ....
きっかけに
とどめておくべきで

消え去って
いなくなってしまったいま
ふらふら
のばしたその手で
ながしこみ
うろうろ
さまよわせた手で
くゆらせ

きっかけにはしても
理 ....
記憶の片鱗に生きる
映像はやがて言葉となり
詩人としての失策に気づく

脳のもう少し深いところに住む住人を
少しの間 別居させる
イメージを > 意味 < ではなく
≧ 感覚 ≦ として ....
「取れないのよ」
薄紫の煙草のけむりのような輪を
月桂樹の冠みたいに
ぐるり と頭にのせて
隣りの席でカノジョがボヤいている


アノヒトのことが
頭から離れないと言う


そう ....
あなたがくれたプレゼント


あたしに全然似合わないじゃない

あたしの感じと全然違うじゃない


全くの見当はずれ
欲しくないものランキングの上位にいきそうだよ


でも
 ....
くしゃみをひとつする、と
私たちは地球儀から滑落して空に溺れる
あの日グラウンドから送った影は
手をつないだまま鉄塔に引っかかっていて
捨てられたビニールのレインコートのようだった

バス ....
虹を見ていた
空に放物線を描く光の帯を
虹を見ていた
あの日君と眺めた七色の輝きを
虹を見ていた
ただ黙って見ていた
思い出は今も胸に消えない懐かしい橋をかける

あの日僕らは雨上がり ....
魔法を握りしめている
オタオタぬりつけている
透き通るまで引き締めている
母親が調合していた
カードダスの代わりに集めてた
花の名前は知らないが
花の香りの瓶だった
魔法を握りしめている ....
ポキリと折れた
砂糖の向日葵

命がないから
元からないから
不死身と思っていたけれど

お日様
失い
折れてしまった

雨で溶けても
もう一度

心の熱に溶けても
もう ....
はじめてのマニキュア
はじめてのアイライン
はじめてのチーク

似合うかな、 変じゃないかな

はじめてはワンピースで
待ち合わせは少し早めに
おろしたての靴を履いて

気合い ....
ひとは指折り数える

その日の訪れを確かなものにしようと
指を折り
心に刻み込む
自らの身体に刻み込む

いつの日か死は必ず訪れることを知っている
それでも
死に往く日まで知ろうとす ....
自分が
もとめているのは
言葉ではなく
理屈ではなく
その人にしかない
実際に動いている人の
あたたかな
ぬくもり

あたたかな
愛情と心

言葉は
人との
かかわりから
 ....
私を
生んでくれた
母にありがとう
今まで我慢強く
定年まで
働いてくれた
父にありがとう

私自身に
ありがとう
生きていてくれて
この世に
生まれてきた
私にこころから
 ....
風のおとがすると なつかしい気分になるの
音もなくしずかに駆け抜けていった季節

雪がふりやむと なつかしい姿がうかぶ気がするの
しづ心なく 舞い落ちていた あの桜の花のように

シンセリ ....
よく晴れた強い風の日だった

気がつけば雪が降っていた

ライスシャワーのような雪だった


人生という森のなかで

ふたりして

夕日について考えてた


よく晴れた強い ....
るりいろが からみつく

くろいもの みつけた

こわしてる けしきから

しんきろう もやり

すべからく すべはなく

あまいもの なめなめ

ないものは ねだって

 ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
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ありがとう- 妖刀紅桜自由詩5*08-2-17
シンセリティ- いすず自由詩6*08-2-17
人生という森のなかで- 吉岡ペペ ...自由詩408-2-17
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