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寒い

たった今

布団乾燥機のプラグを握りしめたまま
目が覚めた

酩酊して
コンセントを探していて
力尽きた

おい
俺よ
この六畳の部屋で
遭難死するところだったじゃ ....
街は華やいだイルミネーションが踊ってる
コートの襟をたてた一瞬
あたしのぬくもりのなかに
あなたの香りが溶けているのを確かめる

意地悪な冷たい風が
言わせるセリフ
「あなた ....
ああ、これコピーしといて、ついでに死ね
必ず最後に死ねと言う職場の先輩に
自分はただニタニタしながら、はい、と答える

おい、オマエお昼一緒に食べようぜ、ついでに死ね
はい、いいですね、よろ ....
それからも
春は繰り返す

ゆがむ 水の記憶の上に

橋 畦道 雑木林
学校 郵便局 診療所
ヤチブキ
エンレイソウ
カタクリ
エゾエンゴサク

プリズムのフレームに
予め切 ....
夕暮れの少し前の空が
薄桃色に発光している
家々の壁も
屋根の雪も

空にはまだ白い月
解き放たれた風船のように
心細げに浮かんでいる

さっきはビルの上にいたのに
おとなりの
 ....
窓辺から春の風はまだ来ない
両開きの窓は閉じられたまま
白いカーテン越しに外を見る

春の風は春の香りを運ぶのだ
春の風は春の妖精が運ぶのだ
春の風は花の香りに満ち溢る

眩い光の十字 ....
花が草が虫が獣が 生国を知っている 
潤いがたちこめて 生き物たちを通わせるのです。

人間のしでかす すべてのことは隙間だらけ
人の皮膚の隙間という隙間を ふるふると震わせる霧

穴ぼこ ....
水を張った洗面器
顔を沈める姉
ストップウォッチを押す弟
呆れて素通りする母
あくびをする猫

どれだけ息を止めていられるか
平凡な家庭のちゃぶ台の上で
流行ったのは
危険な遊戯
 ....
もうさがさないでくださいあたいのこと
どこにもいないのですから
かぜのなかにさえ
あなたのこころにさえ

人魚でもない星でもない
あるいはおんなでもない

もう時間がないのです
いつ ....
いくつもの季節踏みしめ
過ぎゆく時を気にもせず
駆け続け ひたすらに
足元だけ見つめて

こころ揺らす野辺の花
こころ誘う憧れを
しまい込んだ小箱の
朽ちるにも気づかず  ....
おにさんこちらてのなるほうへ
追いかけても
誰も捕まえられなかった
嫌になって
薄目をあけると
どうやら
周りに誰もいない
口惜しくて
やみくもに走ったら
迷子になった


何 ....
この冬 市内に雪は降っていない
睡眠中 姿を見せたかもしれない

長年 南の島にいたので この冬も雪を見たい
私の心ばかり銀白が赴いてくる
輝く空気は 銀白は表とは裏腹に 暖かい

この ....
朝の心地良い風が優しく吹き込んでくる窓辺にほんの少し黄ばんだキャンバスを置く。
そこに描かれた幾重にも塗りたくられた意識の高揚をじっと見つめる。
その高揚の中には、自信と自惚れ、嫉妬と蔑み、夢 ....
掘削船がやって来る
おれの堆積した泥土を掘り返す
脳だけクラゲの揺蕩いで
光の海に温む予定が台無しだ

  山の麓に猫女が住んでいるという
  噂の真相を求めて捜す者も多いらしい
  捜 ....
中3の時建国記念日に授業があった
社会科の先生が生徒を集めて行った
その中に僕もいた
授業は教科書を使わなかった
「神話は歴史じゃない」
と 先生は言った
突然
教頭が怒って教室に入って ....
自分の骨を見た詩人がいた

群れると空気が支配する
集団の最大公約数は愚劣である
集団の最小公倍数はサロンである

詐術をかけて誑かすのは容易
いともたやすく右に倣い左に靡く
風にうね ....
丸1年間
給料なしで必死に働く有限会社の社長がいる
貯金を切り崩し 社員とその家族を守るために

「あと1年は石にかじり付いてもやる」
「真面目だけが私の取り得だ」

社員も彼を信じて必 ....
影は次々と
落ちてきて
重なって
離れて
あおい時間も
ふじいろの空間も
あなたの指で
押し広げられて
そんなふうにして
世界はできあがり
あなたが残した
古い写真の
風景 ....
なにもない
雪だけの原を歩く
目の前の白
後ろに点々と足跡だけが残る

まるで世界に
自分だけがとり残されたような感覚
孤独の影が走る


ドサリ、と音がする
木から雪でも落ちた ....
こんなふうに
穏やかに
労りながら
暮らしていけると思ったやさきに

何の前触れもなく溶岩のように
吹き上がる
怒りを
とどめようもなくぶつけてしまった

慎重に
優しく積み上げ ....
うちには時計が大小20以上はある

掛け時計 置時計 目覚まし時計
腕時計 携帯電話の時計 PCの時計
給湯器の時計 ファックスの時計 
炊飯器にも時計が付いてる

時計が多過ぎてうんざ ....
子どものころから知っていた
その今度は 
生涯 来ないこともあることは

だから
続きは また今度 
と言われたら
諦めるしかない
 
知らないほどに、人は愚かで

知るほどに、人は悪く

けっきょく救われヘンのやなぁ



 
はぐれた蟻はかわいい
バッタの死骸に群がった蟻は
 雑貨屋やすぃーつ店の
 おばさんの大群

それぞれに
 精巧なセンサが装備され
 超高速なCPUが制御している
夢見がちな戯言を ....
午前2時
風にのって同報無線が聞こえてくる

行方不明の方の情報が明かされる

パジャマ姿 86歳のおばあちゃん

念のため外へ出ると
パジャマではとても耐えられない寒さだ

そん ....
うろおぼえの風景の中を
戻って行く
繋いでいく

抜け出したい
と思った時
光が見えた

根毛を伸ばし
水を吸い上げる
双葉を拡げ
光を浴びる

暖かかった
柔らかかった
 ....
灯りをつける ままの指影
笑われに 風 戸に止まる

はかれる継ぎ目 キラら酔
のぞく帆三日月 黒河蔵海

折鶴といて 折り痕ぬぐう
灯りを消したままの指守り
中学生になって
初めてコーヒーを飲んだ
僕はその3時間後から
コーヒーが大好きになった

コクや酸味の味わいや
鼻から抜ける香りを好きになるのは
それから3年程経ってから


コー ....
こんな日は
決まって風が泣く

弔いはもう済ませたというのに

細い通路に
冬という冬が
我もわれもと押し寄せて
ひゅうう ひゅううと
うなるのだ

夢遊病者のように
あの音を ....
長針が短針を抱くカチリ、という音
瞬間に{ルビ羽包=はぐく}まれる世界の潮騒
すべて洗い落とした裸の鼓膜が
時の生誕に身震いする

今は何も知らなくて良いと
優しく目を覆う慈悲の手は
記 ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コンセント- ichirou自由詩11*14-2-13
さよなら- 藤原絵理 ...自由詩2*14-2-12
麻酔- いぬぐす自由詩7*14-2-12
水の村___Ⅰ- Lucy自由詩13*14-2-12
帰り道- Lucy自由詩11*14-2-12
春は窓辺から・・・- tamami自由詩1014-2-12
【霧】生国______- るるりら自由詩20*14-2-12
危険な遊戯- そらの珊 ...自由詩17*14-2-12
- 梅昆布茶自由詩1914-2-12
夢のかけら- 藤原絵理 ...自由詩3*14-2-11
めかくしおに- Lucy自由詩22*14-2-11
この冬この雪- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-2-11
朝のキャンバス- ヒヤシン ...自由詩9*14-2-11
黒い掘削船- ただのみ ...自由詩22*14-2-11
今日はうれしい出勤日です- ichirou自由詩8*14-2-11
スミレ- 藤原絵理 ...自由詩7*14-2-11
誠実でなければ守ることの意味がわからない- ichirou自由詩9*14-2-10
地の星- 壮佑自由詩22*14-2-10
_雪原の足跡_- 小林螢太自由詩14*14-2-10
溶岩- Lucy自由詩14*14-2-10
【_時計_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-2-10
また今度- イナエ自由詩11*14-2-10
けっきょく- 殿上 童自由詩11*14-2-10
休日の仕事- 藤原絵理 ...自由詩3*14-2-9
さまよえる黄昏- ichirou自由詩11*14-2-9
モンタージュ- Lucy自由詩10*14-2-9
くくる_宵_- 砂木自由詩9*14-2-9
3時間後のドリップ- ichirou自由詩4+*14-2-9
もがりぶえ- そらの珊 ...自由詩20*14-2-9
◎繭- 由木名緒 ...自由詩5*14-2-9

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