すべてのおすすめ
遠い海を思う日
すべての手足が色あせて見えた
博物館に展示された金飾の棺のように
自我という幻が何かを閉じ込めているようだ

風化させるままに人生を問えば
その答えもまたかさこそと音をたて ....
午後に流れる
偽り無きもの
門の上の鳥
泉は鳴いて


見えない冠のうたううた
影が切り取る街の陰
空から 地から
泡の振動


水にひらく
誰かの手
 ....
なにひとつ最後までは
寄りそいきれなかったわたしに
あなたがいつものように笑いかけるとき
許しが
どれほど無意味なことかを知ります

あらゆるものが
どれほど無意味なことかを

 ....
君の心の暗がりにいる天使

白い羽根は埃でいっぱい

眠っているみたいに

じっとしてる




かくれんぼしてるのかい?

幸せが鬼かな




 ....
今日 一つの悪意がとぐろを巻いていた

子供の頃に見た陰鬱な景色のよう
すべてが蠢く暗号のように

見慣れた街並みがそのまま
仄暗い陽炎にゆがむ悪夢のように

今日 一つの悪意がとぐろ ....
今日 屋上から飛び降りた少年

   他人を撃ち殺した兵士

   幼女を襲った教員

   引き金を引いた密猟者

   轢き逃げをした若者

   盗みを働いた少女

   ....
                 121007

共感覚の指令の下に
自転車を漕ぐと
待ち合わせの人が微笑んで
昨日の猫が舌を出す
奴は今から欠伸をして
背筋を伸ばして
何処かに遊びに ....
出がけにかがんだ拍子に
傘立てをひっくり返してしまった
ありゃりゃ
傘の柄がポケットにしがみついている

学童用の黄色い傘
自転車通学している
中学生になった子供のものだったが
そうい ....
僕の中の水
君の中の魚

穏やかな流れにさえ
魚はとどまらない

僕の中の土
君の中の花

地面に黒い影を落として
花は咲き誇る

僕の中の空
君の中の鳥

どんなに ....
心の晴れ間は錯覚だから


いつも本当はどんより曇った空より

淀んでいること 

誰も知らないわけじゃない


知らないふり?


できるわけない

心の中なん ....
生まれてきただけで
本当はこんなに嬉しいのに
あまりぐずらないで欲しいと思ってしまう

生まれてきただけで
本当はこんなに嬉しいのに
賢くなって欲しいと思ってしまう

生まれてきただけ ....
この粗末な杖で
渓谷の深さを探りながら
対岸に渡り
平らな岩の上に荷物を置いた

紅葉は始まったばかりで

枝は葉を乗せて
上下に ゆったりと揺れ

葉は揺れながら 左右に小刻 ....


耳なし芳一
壇ノ浦に座す
撥は海風
火の肌をなぜる
赤い藻屑と沈んだままの(旗たち切れの)
悔いの嵐の そのなかの



めくらの芳一 どこへゆく
雨滝のよう 夜闇のよ ....
闇がやってくる
やがて
海と空の境界線をうやむやにする
闇がやってくる

完全なる闇の中で
闇を知ることはできない

闇を知ることは簡単だ
ぼんやりとでも
灯りをともせばいい

 ....
とししたのメンズは
いどんでくるから
つかれちゃうのよ


かちたくもないけど
かつし


かてばかったで
つぎから
てきよばわりされるし





そう ....
つらい暗い夕暮れ
ひとりを噛みしめる時間
あとにしたカフェで飲んだ
クランベリーソーダを思い返している

霧雨のなか
あえてテラス席で
はじめたばかりのタバコ
慣れない手つきをごまかし ....
知り得ない核心 知ったかぶりに高ぶる驕り

ああ まだまだ透けない濁り経由 ぬるま湯に至る

向上心 意識だけ逆上がりの練習を くるくるさせる

回転を速めて 全てを祓い散らす
回転を遅 ....
{ルビ月極=げっきょく}さんは資産家だ
日本全国に空き地を持っている
でも、どこに住んでいるのだろう
月極さんのお家がない
そう思うと、ちょっとかわいそう

パートさんになった
月極で働 ....
―適応―
異国で生き抜くために身に付けた術

外国なのだもの、
文化も生活習慣も考え方も
違って当たり前
違いにいちいち目くじら立てていたって
所詮何ひとつ解決しない
抵抗は余計な葛藤 ....
おまえも ころもがえするんだろうと
犬に話しかける

ええ そろそろ冬毛が生えてくる季節です
けれど 私には長袖も半袖もありませんし
化繊や木綿や絹だとか
細かな品質表示はもとより
陰干 ....
恋人よ
その唇に
甘き吐息を重ねよう

永遠の時は
数えられないけれど
砂時計は刹那を刻む

明けない夜
ふたり魚になって
白い川を泳いでいく

愛染の
罪は深まりつつ
快 ....
まどろみの向こうからわたしがやってきて
ことばではない言い方でわたしを呼んだ
いとおしく触れられ、そして擁かれる
霧に隠れた向こう岸で川の流れを見つめていた
わたしの手を取り、朝のほうへ連れて ....
 
心に夕陽が沈むと

満天の星

ことばたちがキラキラと



 
  真夜中のいきものたち

真夜中の市場にはすでに
大都会の胃袋を満たすための供物が
続々と魁偉な動物のような巨大車両や
あるいは中型や小型のさまざまな甲虫たちによって
到着し並びはじめて ....
夏の雲は膨らんだ自我
眩暈 土砂降り 稲光


遥か上には秋の雲たなびく
天使の翼のように


美しき日に坂道を上り また下り
廃屋の漆喰は剥がれ落ち
背の高い草が住む
暗がりに ....
ピアノの鍵を握りしめたままソファーで爆睡していたら

ぺっちゃんこなホットケーキにならないようにベーキングパウダーは必要だって

ほっぺたにバスキアの王冠シールを貼られたの
でパンダの旅へ行ってしまい ....
よしだ自転車

マドモワゼル美容院

スーパーコスモス
夜10時までやってます

パーラーラスベガス

猫を探してます
見かけた方はジェリー佐藤まで

スモッグ注意報発令中
 ....
伝えることができたのだろうか
熟れ落ちていく夕陽の悲鳴を

表わすことができたのだろうか
沈殿していく闇の舌なめずりを

キーを叩く指の隙間から
瞬間は呆気なく零れ落ちてしまう
慌 ....
雨が降ってないのに傘をさしている人
火がついてないタバコをくわえ続けている人

首のとれた人形を大事そうに抱きしめている人
ミルクに練乳を入れて飲んでいる人

からのベビーカーを押している ....
つよいひとより

よわいひとのほうが

たくさんくるしむような

きがします



だから

よわいひとのほうが

ひとのかなしみを

よりふかく ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16274)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世界のなまえ- 梅昆布茶自由詩1912-10-8
ひかり_めぐり_Ⅴ- 木立 悟自由詩712-10-7
地平- はるな自由詩812-10-7
暗がりの天使- 多紀自由詩7*12-10-7
今日_一つの悪意がとぐろを巻いていた- ただのみ ...自由詩19*12-10-7
愚かさを愛して- まーつん自由詩6*12-10-7
日々の暮らし- あおば自由詩7*12-10-7
淋しい傘- そらの珊 ...自由詩14*12-10-7
さよなら- nonya自由詩21*12-10-7
もう一度だけ- 芦沢 恵自由詩18*12-10-7
生まれてきただけで- 小原あき自由詩9*12-10-6
落葉- ぎへいじ自由詩15*12-10-6
耳なし芳一- 乾 加津 ...自由詩23*12-10-6
夜光虫- そらの珊 ...自由詩17*12-10-6
ゆううつ- 鵜飼千代 ...自由詩20*12-10-6
- もっぷ自由詩912-10-5
片言意識- 朝焼彩茜 ...自由詩712-10-5
月極のひと- たま自由詩37*12-10-5
蕁麻疹- 夏美かを ...自由詩17+*12-10-5
ころもがえ- そらの珊 ...自由詩16*12-10-5
【_白夜_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-10-5
おはよう- 三田九郎自由詩312-10-5
満天の星- 殿上 童自由詩26*12-10-4
目覚めゆく街- 梅昆布茶自由詩15+12-10-4
美しき日に坂道を上り_また下り- ただのみ ...自由詩22*12-10-4
ウサギはさみしいと死んでしまうなんて嘘だって、知ってましたか ...- 阿ト理恵自由詩12*12-10-4
暗号の街- そらの珊 ...自由詩13*12-10-4
手の届かない場所- nonya自由詩23*12-10-3
嗚呼、パラノイア- 乙ノ羽  ...自由詩6*12-10-3
つよいひと_よわいひと- 多紀自由詩6*12-10-3

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