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月に侵食されて私たち

どこへ向かうというのか

森は遠く雪は深く

車道の雪は歩みを遅め

靴に沁み込む水が

僕を

惨めな気分にさせるんだ

凍りついた雪が

シ ....
私の想いは届かない
どんなに胸を焦がしても
あなたは私に気付かない

あなたの前を行ったり来たり
私は哀れな{ルビ自動人形=オートマタ}
涙さえも流せずに
くるくる踊る道化者


 ....
灯油の匂いは嫌いじゃない
あの日からまだそれほど
時が過ぎていないと
気付かせてくれる


あの曲は嫌いじゃないさ
癖のある声を思い出す
そしたらちくりとまた心臓に針一本
穴だらけで ....
脱ぎ捨てた靴下のように
二人分の日常が床に転がったまま
今にも歩き出しそうなのは
きっと逃げ始めた体温のせい
鏡越しに いつのまにか
髪が伸びたあいつに舌を出す
時間なんて残酷で
最後の ....
水素原子と酸素原子だけが
一定の割合で結びついてできた水は
確かに純粋な水であろう
綺麗な水なのかもしれない

では美味しいのか
答えは否であろう
純粋な水ほど美味しくない

ならば ....
自分が肉の一片に成ってしまう夢など
誰が望んでみるものですか


(けれど毎夜、私はふつりふつりと千切れていく)


私以外の誰かが望んでいるとしか思えませんね

この体たらく この ....
それは七色に輝く不思議なタマゴ
何が生まれてくるかは分からない

もしも天使が生まれたとしても
育て方を間違えたなら
悪魔の心が宿るかもしれない

もしも悪魔が生まれたとしても ....
宝石を散りばめたような闇
この世で一番大きい水溜り

そこには彼らがいることが
絶対であって
世界の暗黙の了解であった

でも
時にはその場から消えたい

訴えているのを
私は ....
戦士が魔法を使えないのは
拳に力を注いだからで
肉弾戦における破壊力は
他の者の追随を許さない

魔法使いの力が弱いのは
勉強に時間を費やしたからで
防御力の高い魔物も
強力な呪文で一 ....
有名になったヤエモンを
無理矢理走らせて
耐用年数超過した
鉄橋から突き落とす
お人形の
機関士と機関助手は
可哀想に殉職し
みんなの涙を絞り取る
橋のたもとには小さな碑をつくり
花 ....
友達ってほどじゃない
それくらいの知り合いの
彼氏と知り合いになってしまった
彼女を知り合いだと
言いそびれた
ヤバイと思ったのは
見た目がタイプだったから
小柄な体のバンドマンで
ギ ....
改札口の向こうで
ピアノに蟻が集っている
きっと甘いんだろう

ハモニカを忘れてきた駅員が
時刻表に小さな落書をする
間もなく秋が来るのに
量が足りてないのだ

まだ君と僕とが出 ....
時に逆らって
時計を上下逆さにしてみた
秒針の動きは変わらないので
結局
今日の予定が頭の中を過ぎてゆく

時に逆らって
時計を裏返してみた
時を見ることはできないので
結局
次の ....
合掌をしていただきます
生きるために
その命をいただきます
博愛主義でも
食べなければならないのです

わたしの肉じゃがは
一年前とはくらべものにならないくらいに
旨くな ....
毎週土曜日に
公園のベンチに座って
いつも本を読んでいるあの娘

しなやかに伸びる黒髪
透き通るような白い肌
どこか寂しげな横顔

時々となりのベンチに座って
本を読んでみた ....
幼い頃に広かった幼稚園の庭。大人になって訪れると
不思議なほど狭くなっていた。密かに憧れていた保母
さんは、ふたりめの赤ちゃんをだっこして。お腹の太
ったおばちゃんになっていた。 

年を重 ....
僕は簡単に逃げ出す性格だ。

そして薬を飲んで
簡単に死んでしまったみたい。

気が付けば
真っ白な雲の上だった。

あらら。
マジで死んじゃった。

頭をポリポリかいてると
 ....
  「修行」

午後には温かくなる体
ベビーピンク の爪の肌
血が通いましたよ 私


今日も祈るように手を合わせ
指先に軽く接吻する
上瞼は慈悲深く閉じられて
朝靄の消え行く間に ....
ねえ、まだ起きてる?
くたくたに疲れたよ

朝から晩まで働いて
晩から夜中まで働いて

もう限界

目が見えないよ
耳が鳴るよ

腕が震えるよ
足もがたがただよ

何もいら ....
昨日とゆう過去

一時間前も過去

一分前も過去

一秒前も過去

もう二度と戻らない

時間とゆう平等な歴史
 夜中に仔猫が鳴いている
 さぞ寒いことだろう
 行き交う人は皆孤独のコートを纏い
 白い息を吐きながら雑踏に消えていく
 乾燥するのは肌だけでなくて
 心まで乾燥していく
 まぎれも ....
それって秘密だよ
思わせぶりに微笑んだ
あなた
ドラえもんじゃないくせに
ポケットから何やら取り出しては
桜の木に振りまきはじめ
(まだまだ寒いよと眠ったままなのに
まだかまだかと貧乏揺 ....
私は時々
雑踏の中へと
足を運びます

人々の声と
足音と
それらのざわめきから
あなたのささやきが
生まれてくるようで

太陽の熱で
大地から水蒸気が昇り
その粒は集まって雲 ....
ダイエットコークを飲む。
お茶だとなんだか味気ないから。

ダイエットコークを飲む。
炭酸と甘い味でシュワっとしたいから。

ダイエットコークを飲む。
普通のコーラはカロリーが気になるか ....
お日様にたっぷり干した
ふかふかのお布団くらいの
ホットケーキを焼いて
十匹の虎が走り回ったくらいの
たっぷりのバターをのっけて
お風呂に張ったくらいの
たっぷりのはちみつをかけて
いち ....
コンビニのレジから
僕らのタクシーがあふれ出すから
春はまた息苦しい

行き先も告げずに乗ると
君の家を通過して
犬小屋の屋根を壊してしまう

料金を体温で支払う
少しのおつ ....
久々にハラピンの所へ行くと
焚き火をしている
煙がもくもくと空に消えていく

声をかけると
慌てて後ろに隠したものがある
あれはまさか
原稿用紙

ふざけんなよ
俺はハラピンを怒鳴 ....
月のしずかを詠むほどに

月を
寡黙に封じ込む


 聴きそびれていたかも知れない
 のに

 細い肩には雲をのせ
 風をたよりに
 風さえも
 去り


物云わ ....
水道の蛇口を軽く捻ると
中から水がポタポタ流れ出てくる
「それは涙だ」
と誰かが呟いた
言われなくても分かっている
これは涙だ

それは音を立てて溜まっていく
洗面器の上の鏡に男が映っ ....
こぐまの尾、
ちかり、ちか、り

天空いっぱい夜は溢れて
地上で凍った吐息は
瞬く銀に吸い込まれる

星灯りの舗道に
靴音を響かせ
きみの声を思い出すと
辿る道程は冬の密度が融 ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
棄月雪下- 彌月自由詩5*07-1-15
恋する自動人形(オートマタ)- 未有花自由詩13*07-1-15
主張します、貴方の前で- Keico自由詩407-1-14
裸足で帰ろっか- Rin.自由詩19*07-1-14
純粋な文章ほど美味しくない- ぽえむ君自由詩15*07-1-14
肉一片- 朽木 裕自由詩6*07-1-14
七色のタマゴ- 1486 106自由詩8*07-1-14
眠ル三日月_泳グ魚- 緋月 衣 ...自由詩7*07-1-13
RPG- 1486 106自由詩9*07-1-13
機関車- あおば自由詩15*07-1-13
知り合いの彼氏- チアーヌ自由詩607-1-13
制度(駅の周辺)- たもつ自由詩1707-1-13
時に逆らって- ぽえむ君自由詩22*07-1-13
肉じゃが- 小原あき自由詩19*07-1-13
マリア- 優飛自由詩5*07-1-13
遠い鐘音- 服部 剛自由詩13*07-1-13
じいさん- ごまたれ自由詩22*07-1-13
気功師になれるかもしれない- 千月 話 ...自由詩13*07-1-13
ロングキス_グッドナイト- うめバア自由詩907-1-13
時間- DirectConnec ...自由詩11*07-1-13
人間交差点- 山崎 風 ...自由詩14*07-1-13
さくら- 恋月 ぴ ...自由詩43*07-1-13
ささやき- 三条麗菜自由詩17*07-1-12
まわし者ではありません。- もののあ ...自由詩9*07-1-12
ホットケーキにはちみついっぱい- ふぁんバ ...自由詩14*07-1-12
制度(タクシー)- たもつ自由詩1907-1-12
馬鹿やろう- ふるる自由詩18*07-1-12
月歌- 千波 一 ...自由詩28*07-1-12
洗面所の出来事- 結城 森 ...自由詩10*07-1-12
冬の夢かたり- 銀猫自由詩21*07-1-12

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