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本当の自由を求めて空を見る

名も知らぬ黒い鳥が
隊列を組んで空を渡っていった

翼があるから自由でいいねと
そんなふうにつぶやくのは
自分の翼で空を翔んだことがない人間が想うこと
あ ....
正しさってなんだろう

正方形の角が 誰かの頬に食い込むとき
その痛みが 真四角の正しさを証しするのだろうか

正しさってなんだろう

まっすぐな線をまっすぐに歩くことが
そんなに尊い ....
紅いやら
黄色いやら
騒いでるんじゃない

山の中に勝手に入ってきて
ジロジロみて 
写真撮って
弁当食い散らかして
ゴミだけ残して帰る
観光客たち

俺は
おまえらに怒って
 ....
ひとの哀しみを

知りたい

深く…より深く




青いビーズの散らばる

大広間に

君と寝そべっていた



手を…手を繋ぎたい…

 ....
アリアドネは悟った

彼はもうこの迷宮から
二度と帰ってこない



「きっと、君のところに戻ってくるよ」


そう言った貴方の瞳の
絶望の色

私は気付きまし ....
「もも色の風だよ もも色の風だよ」
と誰かが言った
そんなはずはない 
冬の真っ只中なのだ

「もも色の風だよ もも色の風だよ」
とまた誰かが言う
窓を開け のぞいてみると
確かにもも ....
 も吉と歩く


何もない冬の午後
も吉と歩く
はたちの頃 一年ほど日記をつけた
何も残せず ただ消えてゆく日々が
とてもこわかった
時間はたっぷりあったのに

いつもの散歩道
 ....
どこにも代わりのない
私だけの詩を描いてみたい
心のなかのもやもやがそう言う

私という存在が唯一無二のものならば
出てくる言葉もそうであるべきなのではないか
そうではないということは
 ....
てのひらひらひら

紅葉ひらりひら

ほぅらほら

どこかでだれかが呼んでいるよ

重なり合った呼吸が

色を濃くしはぜる音

夕焼けが沈んでいくように

どこかに吸い込ま ....
誰もいない夜
深く青い闇を張って
微かな水音
澄ます心もないのに
曇り空の上の星を伝って
願いは まぶたの裏を駆け抜ける

あなたがいない日はいつも
いつも柔らかな雨が降って
か細い ....
月曜日が休みになった
連休などありえない流通業で日曜の休日も
夕方は次の日の積み込みに時間を割かれる

小学校と中学校の転入手続きが残っているのだが
嫁さんとの勤務シフトがあわない

ま ....
時間を掴み取って宝箱に仕舞っておけるのなら
僕は、初めて君と会ったあの古ぼけた体育館の片隅で
君に卓球をやろうと声を掛け、ガムをあげた
あの時間をそのまま宝箱に入れよう。
あの時の気分あの時の ....
             121128


番号で呼ばれるのになれておりますから
わさわざ氏名を読み上げないで欲しいなと
声の好い看護師を睨み付けるように無言で立ち上がり
ドアを横柄に開け ....
にかいからおちてくるめぐすりをみあげていた
おさしみにはなりたくないといのるさみしさ
かごのなかのさかなびんにうつした
葉書は、
白い壁の長方形の紙の家
うすい、
厚みしかないためにひとりで立つこともできない家
寝転がったまま まだ見ぬ遠い街を夢みているのだろうか
小さな窓がある
そこに灯されるのは あかり ....
みずたまりに映ったあなたの顔を風がゆらす
泣いているようにみえた
笑っていたのに
時のひずみに落ちた時 泣きたくなるのはなぜだろう

水は知らぬまに何処へか蒸発していく
最後に残った泥のよ ....
私は亀ちゃんを生んだ

亀ちゃんとは本人の前では決して使わないあだ名

亀ちゃんは本当にゆっくり成長していく

初めて歯が生えたのは一歳三カ月
初めて歩いたのは一歳八カ月
二歳になって ....
閑散とした海辺のペンションのように

広々と逸脱した時が迎えてくれるのなら

片手間に解いてみるのも良い

この絡まった七色の意図を


だが

雨の指で打たれ続けることばは嘘
 ....
濃い目の紅茶をひとくち舐めて
すすけた砂漠でくるくるとステップを踏む

気をつけて
地雷に触ると危ないよ

金ぴかのさそりに心を噛まれたら
白かった地図がなんとなく退屈になっている

 ....
あたし ハイヒールの
似合う女になりたかった
白い開襟シャツのブラウスと
黒いタイトスカート
BLUE NOTE クール・ストラッティングの
レコードジャケットみたいな
美しい脚の女に憧れ ....
張り詰めたもの
鋭く一文字に空間を切り開く

切ないもの
鬱々とした恋の綱渡り

儚いものばっかりを見てはいけないのだけれど
儚さばかりが心のよすがだった

国家が機能しない病気の国 ....
バイクの後ろに乗せられて バイバイと
母の実家に行った 四歳の頃
家族と離れて 初めて一人
そんな自覚もないままに
しーんとして広く感じる居間や台所
少し高い所にある黒電話をみつめた
しば ....
              121125


急げや急げ
のろまなノルマを追い立てて
波路から陸路を隈無く回れ
クチやかましくせわしなく
イソゲヤイソゲの杖突き立てて
乱暴者がやってく ....
食べ物をあてがわれ、私は幸福だった
六畳のフローリングに頬をつけ、わたしはしあわせ

粉末状の光が降り注ぎ、わたしの家もろとも午後2時の町を覆った
その中には学校があり郵便局があり、路地で玉遊 ....
生きるのがかったるい
起きるのがかったるい
そう 何もかもが かったるいんだ

筋の読める映画
見え透いたスローガン
愛は押しつけがましく微笑み
悪は歯を剥いて唸りかけてくるが

俺 ....
 
オラオラオラァ!

モダンで薄っぺらな靴なんて目じゃねぇ

ちびて薄汚れちゃぁいるが、これが歩み続けたおいらの勲章でぇ




 
自分を責める

君は哀しい



君はピュアだから

君はかんたんに

傷つけられる




人を

辱しめる人って

いるんだ



 ....
深紅の薔薇を投げた夜
いくつもの吐息をかさねていた

僕達の想いには名前がなかった
そんなもてあました悲しみが
僕達は好きだった

いくつもの季節を共有し
違和を閉じ込めた小箱を持って ....
上機嫌な風で
庭木は味わっている
舞踊のたのしさを

  光の誘惑で
  トカゲは試みている
  逍遥のうれしさを

    「時」の流転で
     おまえは味わっている
    ....
最後の猫が死んだ
冬の夜に

耐え切れなかったのだ
冬の孤独に

私は春の真似事をして紙吹雪でとむらう
おまえにみせてやりたかったよ

桜が舞う空を
せめてこの世の美しい絵空事を
 ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
胡蝶の夢- そらの珊 ...自由詩2112-12-1
正しさってなんだろう- まーつん自由詩12*12-11-30
【_紅葉_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-11-30
青いビーズ- 多紀自由詩10*12-11-30
アリアドネ- 多紀自由詩6*12-11-30
もも色の風- 凪 ちひ ...自由詩10*12-11-29
北の亡者/Again_2012霜月- たま自由詩33*12-11-29
アルビノ- そらの珊 ...自由詩17*12-11-29
さようなら- 灰泥軽茶自由詩10*12-11-29
raining_raining- 村上 和自由詩412-11-29
休日- 梅昆布茶自由詩2012-11-28
時間の感触- ……とあ ...自由詩18*12-11-28
わたしは- あおば自由詩8*12-11-28
にかいから- seniri自由詩1*12-11-27
紙の家- そらの珊 ...自由詩21*12-11-27
水鏡- そらの珊 ...自由詩10*12-11-27
私が生んだ亀ちゃん- 夏美かを ...自由詩23+*12-11-27
七色の意図- ただのみ ...自由詩17*12-11-26
なんか本棚で寝ちゃったみたい- カマキリ自由詩7*12-11-26
【_ハイヒール_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-11-26
タイトロープ- 梅昆布茶自由詩1612-11-25
幸せは眠っている- 砂木自由詩15*12-11-25
フリージア- あおば自由詩5*12-11-25
平和台マンション- まきしむ自由詩6*12-11-25
おっさんのブルース- まーつん自由詩8*12-11-25
オラオラオラァ!- 殿上 童自由詩24*12-11-24
嘘の仮面- 多紀自由詩8*12-11-23
デスペラード- 梅昆布茶自由詩3112-11-23
立ち枯れて- 信天翁自由詩812-11-23
絵空事- そらの珊 ...自由詩1712-11-23

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