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この感度で

気絶するなんて嘘だろ

水浸しになったまま

君は

魚のような眼をして

石と石のあいだから

顔をあげた

触れられるとこんなにも

壊れやすい ここ ....
どんなに離ればなれでも

聞こえる歌声の持ち主は

当の昔に死んでいて

時空を超える

音速と俊敏な現代の足音は

遠く光る電球を割ると

出てきた虫達にこんにちわ

と ....
静かな風の吹く中
揺れる想いは遠く渡り
遥か彼方
白い翼 悠々とはためかせて
消えていった

すべてを投げ捨てた
勇気がなかったんだ
持ち続けることなんて
辛いだけだと うそぶいた自 ....
巨大な波が船を覆い被さって船員達は一気に目が覚めた
 ギラギラと照りつける太陽が眩しい
 船底が水浸しだ
 片足の無い船長に怒鳴りつけられ 船員達は踊る強靱な肉体を動かして水捌けをする
  ....
同期の桜が散ったから、夏
些細な変化は時計によく似ている
受付の女の子は
朝からずっと
体温計を口に咥えたまま
お客さまの顔を忘れ続けている
(ところで、その娘の名前が思い出せない)
喫 ....
 陽も明瞭さにかけた頃
 ドアの向こうに
 霞んだ香水のにおいがあった
 机の上の花が ――1輪の花が目に入った

 ヒナギクの花

 部屋の明かりは消えているのに
 なぜか
  ....
お家へ帰ろう。

きっと、この夜空より明るいよ。

お家へ帰ろう。

きっと、そのコーヒーよりあたたかいよ。

お家へ帰ろう。

朝日が昇るまえに、帰ろう。

お家へ帰ろう。
 ....
この野辺に立って
空を 見送るばかり
風の吹く 五月

この水辺に座り
陽は高く
光は 水面に
金色銀色に
静まりかえるばかり

水 ゆるやかに
五月
骨は 眠らないのだけれど
眠っているということにしたい
わたしたち

その上には
幼いころからなじみの
山でも いっとう大きな木

幼いころからなじみの
いつもきつく吹く風が
今も ....
愛の向こう側へ逝ってしまった、アナタ

夢見ることも未来を語ることも無く

過去の想いが昇華した姿でワタシを抱きしめようとする、アナタ

喪ってしまったものの大きさにも気づかずに

欲 ....
ジョセフィン博士の勧めで
手紙で紹介された
アパルトマンに引っ越すことにした
もう親離れしなければと

0号室は管理人の夫婦が
1号室からは芸術家の卵たち
ここは芸術を育てる部屋
変わ ....
汽車の終点にて
夜道をゆく
同郷の者は足が早く
陰影が消える

この街路に
カラオケなど一軒もなく
酒を買い
憂いを消して

やがて畦道となり
ワンカップの瓶が転がる
春風が吹 ....
水をいれた空に

星で満たされた大地



ボクはキミと歩き

そして
一番線のホームを
羊の群れが通過していく
海の近くに
美味しい牧草地があるのだ
その後を
羊飼いの少年が
列車でゆっくりと追う

夕暮れ近くになると
列車に羊を乗せて
牧舎へと帰る ....
背の高いあの人の言葉は
いつだってやさしく降り注いだ
まるで霧雨みたいに
やさしく私を包み込んでいた

けれど滲んだ愛情は 蒸発してしまったんだ
今はもうあの人の言葉は
水溜りの上に浮か ....
蟻が空を見上げてる
土の上から
体よりもずっと小さい目で
大きな空を見上げてる
いつもは下を向いて
せっせと動いているけれど
まぶしい光が呼んだのだろうか
蟻は立ち止まり
空を見つめて ....
嬉しそーな顔しちゃってさあ
しょうゆチキンとかさあ
どーでもいいからさあ

僕がそんなことで
喜ぶわけないのもわからんのですか

なに、いまさら
いい父親ぶってるのですか

なに、 ....
都心の夜空にそびえ立つ
遥かなるバベル 
地中から湧上る人々が
巡礼のように押し寄せ 群れる

その明かりの下には
塔を創った人間とはなんの関係もない人々が集う

現代のバベルに灯る光 ....
生まれてしばらく麓で過ごし
それから春の谷をひたすら駆け上り
今やっと夏の頂上に辿り着いた
その先はゆるくどこまでも続く秋の尾根
私は行く先を眺めながら休憩している
さっきからこちらをじっと ....
いろんな人生のベストセレクション

そんなものを読みとばすみたいに

生きてゆけないのが感情なんだよね


化学工場の煙突からは

ちいさな火があがっていた

夜の宙空をちろちろ ....
何ひとつ
うまくいかない

そんな日常の中に
見つけたもの

探して探して
暗い夜道をひとり

歩いて歩いて
やっと

出会えた

君との日々を
宝物にしたいから

 ....
果てしないと儚いの違いが
正直あまり分からない

息を覚えた頃
気付いた
ここにいるべきではない

ではどこへいくのか
どこへいこう
さしあたり
感動したい

ある日感動のあま ....
目が覚めたら朝が来ました
目が覚めても朝が来ました

昨日と同じ今日が怖いので
今日と違う明日が恐ろしいので

僕はバリアを張って僕を弾いてしまいます
僕らはオーラを発して僕らを放してし ....
この度は当社の製品をお買い上げまことにありがとうございます
つきましては、使用上の注意についてお知らせいたします

この製品は防水仕様となっておりますが
長時間に渡っての水中への放置等はおやめ ....
悲しみの中でしか人は
本当に出会わないのだとすれば
これほどの奇跡はない

眩しさの中で大事なものを見失い
愚かにも己の力と過信する時
太陽の下 
多くのものを焼き尽くしてすべて失う
 ....
ほとんどの人は、もう
溺れているの
誰も気づいていないだけ

澄んだ指さきが
アルカディア、と答えて
空の一角をさす
新しい風景、新しい秩序
それは
見たことのない宇宙

(行け ....
生きる希望などこの世界には無い。
あるとするなら、それは君の胸のうちにしかないものだろう。
押してだめでも
引けないときがある

一歩でも下がれば
負けてしまうと思うときがある

失敗しちゃう事も
それなりにある

後悔する事も
けっこう頻繁にある

でも意地を張 ....
なくし物を忘れることと
さがし物を思い出すのは
どこか似ている
{引用=これでおわりかもしれないことが

毎日たくさん響きあっていると知って

目の中だけにある見えない雪に溺れた、溺 ....
ドレス姿の君の影と
ちぎりちぎった招待状とを
蒼穹に投げ放つ

傷つけたくはないけれど
少しぐらい
傷ついていてほしい
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
高感度- 無名自由詩207-6-12
「どんなに離ればなれでも」- 樂恩自由詩107-6-12
波間に- 朔耶自由詩307-6-12
海賊- はじめ自由詩4*07-6-12
考察_〈会社にて〉- Tsu-Yo自由詩407-6-12
居場所_〜ヒナギク〜- doon自由詩207-6-12
おかえり。- 狠志自由詩307-6-12
野辺- こむ自由詩1*07-6-12
- こむ自由詩3*07-6-12
亡霊への哀悼- 鈴木カル ...自由詩3*07-6-12
博士からの手紙(アパルトマン推敲)- yoyo自由詩11*07-6-11
帰路- yoyo自由詩6*07-6-11
想夜- 夕焼け空自由詩5*07-6-11
行程- たもつ自由詩1907-6-11
灰色の海、透明な傘と- 衿野果歩自由詩6*07-6-11
蟻が空を見上げてる- ぽえむ君自由詩9*07-6-11
親孝行可能?- うおくき ...自由詩3*07-6-11
遥かなるバベル- いねむり ...自由詩107-6-11
羚羊- 小川 葉自由詩107-6-11
他人が書いた詩を読むように- 吉岡ペペ ...自由詩407-6-11
ハヤテ_ココロ- 和森朱希自由詩407-6-11
創作する訣- ロカニク ...自由詩507-6-11
ピエロ。- もののあ ...自由詩14*07-6-11
使用上の注意- 柚木自由詩607-6-11
美しい人- アマル・ ...自由詩607-6-11
アルカディア- 佐野権太自由詩27*07-6-11
希望- DoGear自由詩307-6-11
意地っ張り- 優飛自由詩7*07-6-11
傾く- 唐草フウ自由詩15*07-6-11
離離- FUBAR自由詩5*07-6-11

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