すべてのおすすめ
他者の背中を見るように
自分の背中を見ることはできない

他者の背中を見送るように
自分の背中も見送られ

雨あがり
洗濯したばかりの
地球の匂いに包まれる午後

無風、時々背中
 ....
頑張りすぎないでいいよ

もうじゅうぶん頑張ってるから

休みながら出来ないことは飛ばしていこう

そうしてゆっくり歩いていこうよ

子供の時間は今しかないよ

楽しいことだけたく ....
大惨事が起こるその瞬間
世界は目を閉じる
そして
後からくる絶叫の前に
世界は耳を閉ざす

やがて
時間という距離を経て
世界はそれを歴史と呼び
記念碑を建て記念日を定める
見もし ....
世界が揺れはじめる
そして
ぼくたちは
気づくのだ

ここが
氷山で
わずかに海面から
突き出した
ほんの一角にすぎないことに

世界が揺れはじめる
そして
ぼくたちは
知 ....
道路に落ちた雨粒たちが 車が走る度 ドレミだけしか必要ない

 耳慣れした淡白な音色を走らせる

空中に住んでる雨粒たちが 着地する場所に迷わず ストレートに

 本能に従い澄んで魅せる
 ....
鼻風邪をひいてしまった
五月の初めのあたりの事だ
なんとなく仕事も落ち着き
明日からの長い休みに
何をしようかという日の事だ

鼻風邪をひいてしまった
ズゴゴ、と鼻を吸う
喉の奥に青っ ....
            こんな日がくることを
            いつから知っていたのだろう
            告げねばならない
            それがわたしの役目 ....
木よ

おまえは忍耐の結晶だ

じっと季節に身を任せていて

こんな異国に

新緑を散りばめていて


だれもいないだれもいない

こんな愛にありがとうだなんて

もっと ....
たんすの中で服達が
牛や熊みたいに押し合っている
それぞれに獣毛をマネた人型の
ウールや化繊の上着達
ラム革合革
色とりどりの
似合いもしないスカート達
無用に増えるコート達
毎年足り ....
ねえ、マトリョーシカ
この世の何処を探したって
貴方ほど馬鹿げた男はいないわ

根っから明るい人間なんて
そんなの、沢山居るほうがおかしいのに
誰かみたいにと躍起になって
自分らしさを台 ....
世界に興味がありません。
私の思うようになってくれない世界には興味がありません。

人に興味がありません。
私を可愛がってくれない人には興味がありません。

見返りだとか、お返しだ ....
季節の変わり目に窓の外を眺めている。
外は雨 外出

細い両目から差し込む光の筋だけではイメージの光量が足りない。
そのため、頭蓋骨の内側を照らすプラネタリュームは暗く星の光は毛穴ほどの大きさ ....
   樹木の幹を截ち割って
   樹木がうまれてくる

   ひとを截ち割って
   ひとがうまれてくるように

        *

   きょだいな
   ウ ....
 あしたもし  目が覚めなたなら
 この腕がなくなっていたらいい
 あなたばかりを覚える腕が
 憎らしい

 傷だらけのくせに
 健康なの 愛を知っている腕は
 白いだけのこの腕を
 ....
里にくだると
花の咲く共同湯がある



音をなす早瀬の
そのほとりで 今は、椿がさきほこり
三ぶ咲きの桜たちが 
うらやましそうに 見おろしている



昼間から入りにくるの ....
愛という甘美な束縛に身をゆだねることで
ひとはみずからくるしみを選ぶのかもしれない

虚ろな自由よりは五感を満たす快楽が
存在の証となることを
本能的に知っているのかもしれない

国が侵 ....
今日はなに話そうか

そうだねえ
知ってる人は知ってるだろうけど
変なことがある
ビッグバンのとき
なんて気軽に使う言葉
ちっともわかちゃいないけど

そのとき極小のところに
極大 ....
「愛してる」

簡単じゃないはずなのに
誰もが街なかでささやきあっている

君だけを
このひろい世界を




勘違いしてしまうのかな

束縛されたく無いはずなのに
相手 ....
彼女を少しと呼ぼう

細い、細い煙草を吸っていた
私が知るそれより一回りも細い煙草
少しはそれに相応しい指を持っていた

私たちはジンとコーラと煙草があればどこでも幸福だった
いたずらに ....
街全体がさみどりの煙のなかにあるようだった。

煙が目にしみる。

街道に木々がつらなっている。

そこには生まれたばかりの新緑が散らばっている。

この柔らかな色彩。

時間がま ....
気づいたらそこにいた
海みたいに大きくて
針の穴みたいに小さくて
往々にしてなくてはならなくて
こにくたらしいグリーンから
未練がましいシルバーまで
大好きだし大嫌いなもの
なーんだ ....
 
八重桜

そこで枯れていくのか

{ルビ雪洞=ぼんぼり}もとうにないその公園で


 
休日には光の姿態に花を挿し
寝そべる背中に猫でも乗せて
二三冊の本にマスタードをたっぷり塗って
後ろ向きに釣り糸でも垂らしてみようか

古い音楽ばかりが飛行船となる場所で
とりとめのな ....
心臓の中で
春が笑っている

笑っている春の中で
一面のチューリップが笑っている

笑っているチューリップの中で
少年が笑っている

少年の無邪気さが
チューリップを{ルビ ....
割れて つまづいた障子紙の陽射しに
つけられる風 ことり ごとり 

削りこまれた細工 ひろがる窓の内
ビンの底のガラス 集めた昼の鼓膜

ホコリ マ ミレ
柱の影絵に 散らかっていく
 ....
北の国で少女は
歌を集めて翼を織った
旅してゆきたかった
生ぬるいかげろうの季節に
歌はそこら一面で摘まれ
籠のなかでちいさく鳴いた
迷子になったひよこたち
草原を季節風が ....
  少年だの少女だの初恋だの
  丸みを帯びた言葉ばかり桐箱につめて
  晴れた日の草原に座りこむキミ
  ビニールシートも敷かず、地べたに
  夕方には雨が降るって聞いてなかったかい ....
あさひばり月の弓から放たれて飛び

川面より一筋のひかり朝靄を切る

遺伝子のテーマかかえて君を想うその先にあるのものはなに?

奪われしすべての愛に花を手向けん

回答をさがしてみよ ....
{画像=120429092044.jpg}



言(コトバ)が
剥がされている
という状況
あり方
それに対する思い
惜別ではなく
決別ではなく
哀悼ではなく
非難でもなく ....
とりとめもない映像を眺めながら

皮を剥き縦に切った細長い人参を
齧る
何もつけずに齧る
美味しいかと尋ねられれば
ちょっと柿みたいで美味しいかなと言う

実際は齧る行為に動物的な快感 ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
晴れ、時々背中- そらの珊 ...自由詩17*12-5-3
思い- 桜 歩美自由詩6*12-5-2
遠く逆光を浴びた背中からは- ただのみ ...自由詩11*12-5-2
アイスバーグ- そらの珊 ...自由詩812-5-2
雨粒に寄せて- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-5-2
この街に物語は似合わない- プル式自由詩612-5-2
ピクニックへ行くように- 石田とわ自由詩11*12-5-2
木よ- 吉岡ペペ ...自由詩512-5-2
反吐と外皮- salco自由詩11*12-5-2
マトリョーシカ- faik自由詩10*12-5-1
他力本願G行為- faik自由詩13*12-5-1
体調不良- ……とあ ...自由詩10*12-5-1
千年樹- 石川敬大自由詩13*12-5-1
シガレット- 霙小町自由詩412-5-1
椿の湯- 月乃助自由詩11*12-4-30
卒業- 梅昆布茶自由詩13+12-4-30
再生工場- 木原東子自由詩16*12-4-30
Raindrops(ちぎるひと)- 恋月 ぴ ...自由詩28*12-4-30
少しと少し前の話- 石川チヨ ...自由詩512-4-30
煙が目にしみる- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-30
このあまりにもちっぽけで果てしなく陳腐で死にたくなるほどクソ ...- mm自由詩312-4-30
八重桜- 殿上 童自由詩20*12-4-29
HOLIDAY- ただのみ ...自由詩25*12-4-29
春_鬱- 塔野夏子自由詩9*12-4-29
マ_ミレ_ル_メ- 砂木自由詩20*12-4-29
五月、北の国の少女は- 橘あまね自由詩2312-4-29
Black_Tears- 草野春心自由詩10*12-4-29
花をたむける- 梅昆布茶自由詩13+12-4-29
剥がされる言葉達へ- beebee自由詩21*12-4-29
ニンジンガスキー- 灰泥軽茶自由詩13*12-4-29

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