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白壁の結露が乾く前に
一足先に階段を駆け降りて
鏡の曇りが晴れるよりも早く
下駄箱から逃げ出した
必要なものが少なくなってしまい
机に描かれた落書きもどことなく素っ気ない

悴んでばかり ....
産んでくれて ありがとう
絶望と悲しみの淵で
私もろとも沈まないでくれて
ありがとう

あなたのお陰で
今 私は生きています

生きていると
哀しいこと辛いことが多々あるけれど
生 ....
街の灯がまた今日を弔うように
一つ、また一つと灯り
夕景は影を朧に消していく
名残惜しそうに街が死んでゆく

薄暗いベンチの隅に捨てられた
誰かの指のような子供の笑い声

今日も死ぬ前 ....
「大事なのは、ギアがガチッ!と切り替わる、あの瞬間」



暗い真夜中の道路、車を走らせていく、
今夜は寝ないかもしれない
光る猫の目のように黄色いヘッドライト、
センターライン追いかけ ....
ビルの
赤い点滅が
いつまでも続いていて
いくつでも、
続いて
いて

それはまるで
飽くことのない
異国の海のようだった



東京タワーから
眺める夜は
リア ....
{引用=

とがった影は、みすてられ
切り取る冬の陽を証明する
見上げる円錐のモミの木から
どこまでも つらぬくように
まっすぐに伸びた

疑うこともせず、迷いもせずに
影を作り出し ....
こうしている間にも
宇宙線が絶え間なく
僕等の体をつらぬいている
知らず知らずのうちに
暗黒の宇宙から
僕等は洗礼を受けつづけている
『ちょっと、相談があるんですけど』
から始まった会話。

あなたにぺったりとくっついて尋ねた内容は


『どうしたら背が伸びるんですか?』


もっと深刻な話を予想していたあなたは
 ....
おもいで

10円玉を握りしめたいつかの少年が泣いていた
こんなにも近くにコンビニがあるのに
駄菓子屋という夢の国は遥か遠くで
疎開してしまって

コンクリートだらけの街並みはいつも ....
はじける光を逃がしたくなくて
手のひらで両耳をきゅっとふさいだ


いくらあたたかな毛糸で肌を覆っても
手足は温度を忘れたかのように冷たい
冬は嫌いじゃないし寒さにも強いほうだけど
この ....
 
Moonlight
さっきまで聴いていた君の声
月に浚われた気がして・・・

確かめたくて
電話してみたけど
月まで電波は届かなかったみたいだね


Moonlight
いつ ....
鳴らないチャイムを待ち続け

今日も1日が過ぎて行った

明日の僕に手渡す物は

多すぎて目眩がした

足も耳も目も鼻も手も全てのパーツは

一つも合うものがなかった

中古と ....
今日の鏡は
流体にちかいのです
あまりにたくさんの欲望を映し出し 
水銀の鏡面に、他人のわたし
髪を短くすぎるほどに切ってしまったまま
ばらばらになった抽象画の 
かけらが流線の色彩を ....
                 100122



方々に散っている友人が
一堂に集まると
威勢が良くなって
すぐに革命を起こしたくなるそうだ
その友人の一人が打ち明ける
革命的な ....
真っ青な空
ぽっかりと浮かぶ白い雲

この景色を
切り取って折りたたんで
紙飛行機にして
あなたに送りたい

少しだけの
メッセージを添えて
「ありがとう」
軽くジャンプする
ヨッ ヨッ ヨッ と
繰り返し繰り返しステップを踏むたびに
魂が軽くなるようで
顔に当たる日差しが
ザクザクと繊細な雪解けを
踏み潰す

陰に日向に
行き来する繰り ....
頼るだけの愛は、脆い

だから

愛をいそがないで
例年通り僕の誕生日は雨だった

街の所々から音泉が湧き出ていた

それは素晴らしい日々の幕開けだろう

それ以外は考えられなかった

なんなんだろう

この不思議な気持は

プ ....
なにより色の付きやすいあなたが
僕より先に 人ごみの中に入って行く
すべては僕の仕業で 
そしてあなたのせいにした

あなたは 拒絶することを知らない
それは 罪だ
           ....
 雪

       乱太郎 作

雪がひらひら舞い降りて
少女の耳元
静かにささやく
――ごめんね
  冷たいでしょう

手のひらの上で
溶けていった雪に
少女 ....
姉さんが嫁ぐ日
外は真っ白な雪景色
綺麗な白無垢姿は
雪の中に輪郭を溶かし
唇にひいた
紅の色だけが際立っていた

姉さん
私の憧れの姉さん
なぜ悲しそうなの?
雪を被った椿に
 ....
海のさざなみが見える岬で
きっときっと あの水平線を越えたなら
あの青さの向こうに 地上の楽園があるに違いないから

遥かにみはるかす水平には
なにもまだ うかばないけど
でもたしかにひと ....
わたしらしいわたしは

ほんとはね

わたしだけが知らなかったの
(どうして目を伏せるの
 私のリリィ
 どうして泣いていたの
 私のリリィ
 ガラスが曇ってキラキラ綺麗だよ)

(どうして立ち止まるの
 私のリリィ
 なぜ描かないの
 可愛いリリ ....
あきれるくらいに騒がしい日々

今日もだるい体を無理矢理起こした

歴史の教科書は重くて

過去の寸劇をかきしるしていた

落とし穴を掘っては自分がはまるのを繰り返していた

更新 ....
              他の誰かが言ったなら
              あまりのクサさに
              気絶してしまうことや
         
              ....
  時は満ちすぎ腐り果てた
  集うはずのものが散らされ
  世界は再生にもう遅い

太陽より宇宙を照らす
金色の槍を持ってして告ぐ
己にある
人間よ天使よ悪魔よ
混血し己に目覚めよ
 ....
さよならの野生
ナイフのエッジできりきりと裂いていく
さよならの野生
悲しみを等価性のある液体に移して
さよならの野生
夜の星の硬いまたたきをかぞえて
さよならの野生
今カイエ・ソヴァー ....
人がいる
そこにいる
しみじみ
しっとり
生きている

人がいる
今をいる
柔らかな光が
あまたを
包む





初出 FPOEM 2000.01.26
改訂
 ....
あたらしい
灰色海の貝をさがしてたら
天使をみたよ 濡れた砂の手で
子どもの頃にだって、
こんなことはあったのかもしれない
忘れてしまっても
白い貝殻だけが残されたり

アザラシの ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16259)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨上がり、春を待つ- 中原 那 ...自由詩810-1-30
ありがとう- 綾瀬のり ...自由詩1210-1-30
影の孤児院- 智鶴自由詩210-1-30
Drive_All_Night- 楽恵自由詩13+*10-1-29
東京タワー- 千波 一 ...自由詩2*10-1-29
影のない女- 月乃助自由詩16*10-1-29
宇宙線- 高宮シン ...自由詩310-1-28
30cmとちょっと- 空都自由詩7*10-1-28
線香花火- 窓枠自由詩18*10-1-27
真冬の灼熱- あ。自由詩9*10-1-26
Moonlight- 乱太郎自由詩1010-1-25
盗めない宝石- こめ自由詩1310-1-25
「ピカソ」- 月乃助自由詩13*10-1-23
ほうぼう- あおば自由詩6*10-1-22
紙飛行機- ありす自由詩810-1-22
冬茜- within自由詩5*10-1-19
いそがないで- 殿上 童自由詩12*10-1-16
誕生日は雨な世界- こめ自由詩1510-1-16
金木犀の香る頃- 鵜飼千代 ...自由詩10*10-1-15
- 乱太郎自由詩1510-1-15
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この遥かなるもの- いすず自由詩2*10-1-11
わたし色- 殿上 童自由詩10*10-1-10
私のリリィ- 井上新雪 ...自由詩7*10-1-9
夜の王様は朝の姫に- こめ自由詩1810-1-8
他の誰かが言ったなら- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-1-8
エデンへの道のり- りょう自由詩4*10-1-8
逃避せず- 瀬崎 虎 ...自由詩510-1-8
てのひら- 鵜飼千代 ...自由詩8*10-1-7
「天使の島」- 月乃助自由詩10*10-1-7

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