すべてのおすすめ
プラタナスの高い梢の先で
まるい種子が揺れている
風の匂いが蒼くあるのは冬しるし
澄み渡る空気に月は銀色に光る

耳をすませば
眠る者たちの息づかいまでもが
聞こえてきそうな静寂
まだ ....
ねこって可愛い
飼いねこは飼いねこらしく
ノラねこはノラねこらしい顔しているよ
やっぱし育ちなのかな
ひとに媚びるのうまい飼いねこがいて
いじらしいほどノラなねこがいる
そんなねこって
 ....
 たまご

 雨の日に
 雲の、目をみはる
 ながれの速さに
 あかされる
 ミルクの皮膜を
 くすりゆびに
 掛けて
 あたたかいのは
 どうして
 どのように
 熱せられた ....
くじらはどこかと
島が問う

空をよこぎる鳥の背中も
きっとだれかは
島と呼ぶから
雨は
もうじき
降るだろう


 あまつぶは
 ふね

 乗るも乗らぬも
 う ....
ありがとうを言い忘れて
今日もぼんやり青空を見る

さようならが言えなくて
今日もぼんやり夜空を見る

君に伝えたい
コト
いっぱいあるんだ

明日の朝
誰もいない原っぱで
手 ....
とうりゃんせ と唄われた
神社の裏手
一本の老樹が
わずかに肩をいからせながら
両手を広げ
しどけなく枝先を垂らす


関所と謂われたこの地で
何のためらいもなく
敷きつめられた白 ....
日本列島を
雨雲が寄り添うように
駆け抜けてゆく
北では きっと雪が降るのだろう

ここで午前十時の雨を受ける
たゆむ心根を引き締めるような 寒さ
灰色の雲から滴る
甘い雨

ベラ ....
誰も選ばなかった空白 それが僕の指定席
それ以外の空間が 僕以外の 人の席

こんな僕でも その優しさに会いたい
そう願うのは 醜さでしか ないのか
それでもいいと 言えない心を 殺したくな ....
外では雨が降っていた
この時期なら雪に変わるだろう

ふっと外へ出てみた
Tシャツ一枚で
寒いのは当たり前
もう12月
分かってる
分かってる 寒いこと
分かってなかった あの子のこ ....
がんばらない
がんばり過ぎない
がんばりすぎて
心も
身体も
壊してしまわないように

マイペースに
ゆっくりと
好きなことを
やっていこう

がんばる
必要はない

ひ ....
フィチカ、雨の国。

春には雨の花が咲き
夏にはきらめく雨がふる
秋には雨も紅葉し
冬には白い雨がふる

   (誰か)が「冷たかろう」と言い
   (誰か)が「寂しかろう」と言う
 ....
君が爪弾いたギターから
粗野な音がばらまかれて
僕の部屋の天井に沁みを作る


それらは光をうけて
くすくすと輝きながら
一つずつゆっくりと
確かに覚醒してゆく


指先で繋げて ....
かんかん鳴る階段をあがると
お隣さんの
ドアノブにかかる
ビニ傘
ドアの前に置かれている
飲みかけのコーラ
朝には片付けられてたけど
帰ってくるとまた
首を傾げ
なんだろうと訊いてく ....
豊かさの中で
ぼくたちは泣いている

ほしいと思ったものが
いつでも手に入るから
いつでも捨ててしまう

持つべきものがなくとも
誰かが持ってきてくれる

便利さだけでは
豊かに ....
棚の上を 覗く
踏み台をしつらえて 登る

確か 神棚があったように思う
古めかしい 品々が出てくるのか

その事は 成りゆきまかせ

棚の上を背伸びして
覗くのだ
手探りで

 ....
 一 踊る

螺旋状に回る時間の渦で
ときおり光り輝く瞬間
踊る鼓動が
今日を激しく興奮させる

 あなたと
 アゲハ蝶が絡み合う
 異国に旅したその日付

 落ち葉に乗った ....
僕は手紙を書きましたが投函できず
結局その手紙は引き出しの中に沈んで行きました
そうして毎日引き出しの底から
静寂を運んできました

僕は海に行きました
青いハーフパンツの水着を持って行き ....
きみに会いに行く
本当だった
列車に飛び乗ること
それも盲目ではなくて。

灰色の雨に流され
こころの小石が転がる

舞い散った落ち葉を踏みしめる音は
きみの泣く声に似ているから ....
教室の窓から3列目
頬杖ついて黒板を見る横顔に
囁きかけて…って思ってしまう


第2ボタンまで開けた白いYシャツ
肘までまくり上げた袖から続く
長い指の爪の先まで見つめてしまう

 ....
あしたはおれの誕生日だ

そんなもんが夜に浮いてら!

空間というものは

時間に輪切りされていて

微妙のあいだに姿を変えたりする

ひとつき前喧嘩ばかりしていた

彼女すら ....
夢を観ていた
広い空の下で
あなたと二人
幸せな香りが二人を包む

なのに
花を手にしたその瞬間
私は今に目覚めるの
蛍光灯の光をまとって
汚れを隠し
微笑み続け
私はここにいる ....
冬の初めの匂いが好きで
朝早くから窓を開ける。
濡れたアスファルトは
夏のそれみたいに指で後がつくほど柔らかくある筈もなくて


ねえ、今沈んだような気がする
そういって
夏のアスファ ....
りんごを食べたら
なつかしい故郷の味がした

と言ってはみたものの
この街で生まれ
この街で育ったから
故郷らしい故郷なんてどこにも無いんだけど

でも、不思議なんだよね
ひとくちか ....
あなたがいないことが普通だった日

あなたがいることが特別だった日

あなたがいることが普通だった日

あなたがいないことが特別だった日
神様がくれた隠し事に
毎日悩んでは忘れていく
何を焦っているのか
やたらと派手な飛行機が
どうしようもない青空に直線を引いて
もしもそれがチャックみたいに開いたら
想像できるのは人 ....
体も
心も
忙しすぎて
疲れてしまったら

大切な
休息の
時間

心も
体も
くたびれている時は
無理をしないで
休ませるのがいい

生き直しが
必要なら
こんな時 ....
枝分かれしていく 夜の
長く、しなやかな腕は
わたしを覆いながら それぞれ
しだいにたわんで その先端からやがて
着地し、朝に触れる



不必要なほどに震える あなたの
声と、指先 ....
感謝なんてきれいごと

ひとから言われたくない

いのちは永遠だなんて

おまえから言われたくない

未送信

近頃の紅葉がうつくしくないなんて

勝手なこと言わないでください ....
あめよ逃げないで
白々しく霧、すとおむ。影ない静かすぎてこわい
炎よりもゆらぐゆらゆららいあい今あいされない

この胚は縮こまっている
この肺は誰にすくわれる

ツェロの弾く音だけが
 ....
もしもここに
うつくしい空き箱があったなら
お風呂のように入って
外を眺めよう
風の吹く
外はやさしいように見える
口笛も吹こう
あの懐かしい歌

箱の片隅には
ヒイラギが落ちてい ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月を狩る- LEO自由詩13*07-12-3
ねこのはなし- 恋月 ぴ ...自由詩30*07-12-3
たまご- 水町綜助自由詩807-12-3
孤独- 千波 一 ...自由詩8*07-12-3
紙飛行機- そらの  ...自由詩15*07-12-3
花冷え- 渡 ひろ ...自由詩19*07-12-3
午前十時の雨- アハウ自由詩4*07-12-3
孤独を名乗る席- 蒼穹自由詩5*07-12-2
僕にはいつまでも神様のお許しが来ないんだな。- そらの  ...自由詩3*07-12-2
がんばらない- 妖刀紅桜自由詩1*07-12-2
フィチカ- ルナク自由詩44*07-12-2
プラネタリウム- 藤原有絵自由詩3*07-12-2
警告- FUBAR自由詩5*07-12-2
豊かさの中で- ぽえむ君自由詩18*07-12-1
家事- アハウ自由詩307-12-1
三の詩篇- 乱太郎自由詩21*07-12-1
明日のように- プル式自由詩6*07-12-1
冬便り- 銀猫自由詩18*07-11-30
熱視線- 渡 ひろ ...自由詩9*07-11-30
誕生日、夜に浮く- 吉岡ペペ ...自由詩307-11-29
Go_to_one's_dreams.- 揚羽 欄 ...自由詩6*07-11-29
かじかむ- 雨女自由詩407-11-29
りんごの詩- 恋月 ぴ ...自由詩31*07-11-28
特別な日- 快晴自由詩507-11-28
隠し事- 小原あき自由詩7*07-11-28
故郷- 妖刀紅桜自由詩3*07-11-28
かさなりつづける、朝に- 望月 ゆ ...自由詩40*07-11-28
とことん疲れれば- 吉岡ペペ ...自由詩207-11-27
逃げ雨- 唐草フウ自由詩12*07-11-27
うつくしい空き箱- ふるる自由詩28*07-11-27

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