すべてのおすすめ
盗んだたばこを干し呑んだ冬枯れの日
降り積むひかりを踏みしめると泣いて
頭が乾いて冷たく割れた
おんなと名乗る人に連れられ
水垢まみれのざらつく家には
もう帰らないと告げる

曼谷の ....
自分の位置を確かめたいと思うとき
とても広い世界から始まって
少しずつ小さい場所に区切りながら
ようやくわずかな自分に辿りつく

自分の位置から世界を見たいと思うとき
わずかな自分から始ま ....
きんいろ
きんいろ
窓から顔を
つきだして

きんいろ
きんいろ
風にさらわれる


アクセルと
こころはおんなじ
あのみどりまで
ふみこんで

あ、海
五月の海
 ....
いちたすいちは
にじゃないと答えたら
みんなに笑われた
でも
美術の先生だけは頷いてくれて
スケッチに出かけた
あの丘の上から
故郷の青空をいつまでも眺めていた

ずっと憧れていたこ ....
空はギター
すきとおる
風の音
甘い日差し
幾層も重ねて
陽炎の音
うすい残響
地平線
ふるわせる
細い弦
音もなく
切れて
とぎれて
聞こえる
波の音
月の囁き
空は ....
  夕暮れ色の飛行船、
  たくさん空に浮かんでいたけれど
  空と一緒の色だったので
  誰にも気付かれないままでした。

  *

  毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
   ....
小さな虹色の空の下で
あなたがこっちを見ている気がしたの
昔見た映画みたいに
どこか知らない遠くの町を見ながら

とっても大きな雲が流れた後で
あなたが少し笑った様な気がして
何処かで出 ....
道端に表札が突っ立っていた
YAMASITA、とだけあった
YAMASITAさんとはぐれて
困っているようだった
家までの道順を教えてあげたが
わかりにくいところもあったので
いっしょに行 ....
夏になると
土の倉庫から
たくさんの野菜を運び出し
ざるの中へと入れてゆく
気をつけていないと
すぐにいっぱいになる
山の水道で洗い流し
地下の水道で冷やす
この星の夏は
宇宙の台所 ....
そう 願っていた夢が閉じた朝も
僕は眠りたい
もどかしさや疑問符達でさえも 忘れられるように

明日も君に逢えない だからそっと雲見ては
流れ消えゆく姿に 思いをはせため息ついていた

 ....
君によく似た笛に吹かれて
呪文になっていました

手紙と思っていたのは小さな扉でした
沈みながら走りましたが
波は見当たりませんでした

わーわーあー
詰まっています

あの魚に伝 ....
   {引用=inspired by「metropolis」L'Arc-en-Ciel}


数か月前から僕は
あるアンドロイドと暮らしている
名前は{ルビ零=れい}
零は性を持たない ....
祈っても祈っても遠ざかる

あなたはいつも朗らかでいたいと

人を怒りもせずに

にこやかに笑う

あたしには人類がはじまってから

あなたはいると思う

ただし過 ....
ヴィルへルム・F の それの ような

白い タクトが

曖昧な ままに {ルビ空=くう}を 振って

プロムナード・ウォークの テンポに

からだと リズムを 泳ぐと

 ....
すき(かもしれない)

すき…(かもしれない)

すき!(かもしれない)

すき!!(かもしれない)



あなたへのカッコ内が消えない
好きって言い切りたい


 ....
あんたの部屋に入ったら
嗅いだこともない香りが鼻についた
こんなんあんたがつけるような匂いやない
どこぞの女が残した匂いや

せやけど、ええ匂い

あんたに抱かれてるとき
 ....
     一

春をあげるよ
ツバキの葉にうっすら積もった春を
人差し指でそっと集めて貴方に
栞にしてみてはどうだろう
本を開くたび春の匂いが漂うように
カーテンにしてみるの ....
漆黒の闇に今日も
電波にのせた言葉がいきかう


誰かが誰かのために
ほとばしる想いが
零れないように


いつでも切れる
儚い琴線
そっと握りしめ


かぎられた空間の余 ....
木曜日の朝の雫が絶叫をあげている。
尖った街頭の佇まい。
通勤の熱気をはおったDNAのひかる螺旋の群は、
わたしの散漫な視覚のなかに、
同じ足音、同じ顔を描いていく。

振子のようなまなざ ....
生きたことについて
様様な言い訳を用意するときに
奴らは言ってみろと嘲笑う
おれはにらみつけながらどれだけの大音響で
耳をつぶしてやろうかと画策する
嫌悪と失望という共通項で互いに団結して
 ....
空と僕らには距離がなかった
窓は開かれていた
白いテーブルの上に
幾千の微細動
まるでナイロンの弦を束ねた
世界のつけ根はたなびき
差し入れる指は風に同調する
触れた先からほろほろと物語 ....
時は答えて想いは途切れず
はがれおちてゆく鮮明な影に
立ち止まらないその軌跡に
輝く光が満ちている

真実(ほんとう)はきっと誰の胸にも
止まらない雨が降っている
ほら 君も 皆と 同じ ....
ちいさな定規で世界を測る
一ミリよりも
さらにミクロな世界があることに
普段ほったらかしていた
ものがあることに
僕をみていたものが
あることに
ちいさな定規は
うなずいて
そっと教 ....
 まだ熱の残る砂浜を歩けば
 私の中の?海?が呼応し始める。

  感情の波に流されないためには?
  自分の願いを叶えようとして
  自分の過去を認められないほど
  私達は幼かった
 ....
この 二足歩行を支える
骨と筋を 賛美せよ

足裏を遠い岬の土に
摺り合わす 意志があるなら

この風は
風力発電機のために 吹くだろう

ひと時の 陽だまりの幻想

岬の土音を ....
“赤ん坊のように
手をグーにしたら
幸せはやってくるの?”

なんて考えてみたけれど
実は
わたしたちは
まだ、赤ん坊にも
満たない

無垢な気持ちは
いつでも忘れない
死ぬこ ....
ふいに 
{ルビ痒=かゆ}くなった腕をかいたら 
思いのほか 
しろい爪は伸びていた 

( 窓の外には風が吹き 
( 緑の木々が  
( 夢を{ルビ囁=ささや}く声がする 

はた ....
一。



どんな関係なのと、
訊かれたことがある。
からだの関係です。
そう答えると、
相手は押し黙ったっきり、
何も言わず、
泣いてしまった。
 ....
裁くことは可能だ
だが公平ではない

愛することは可能だ
だが公平ではない

博愛主義とは何だ
ひたすらに
わけあうことか

私の精神は
無限ではない
私は
命のベクトルを
 ....
浜辺に裸身の女

杭に囲まれ

露な姿

エロスはサディスティック

うつろな目を

柔肌を

猫みたいに

泣き声あげて
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
潮騒- soft_machine自由詩13*07-5-27
自分の位置- ぽえむ君自由詩7*07-5-27
5月のドライブ- 美砂自由詩5+*07-5-27
いちたすいち- 恋月 ぴ ...自由詩42*07-5-27
空はギター- 小川 葉自由詩607-5-27
幻視顕微鏡- 嘉野千尋自由詩61*07-5-27
うん、もう、いいんだ。- プル式自由詩6*07-5-27
言い訳- たもつ自由詩1007-5-27
宇宙の台所- ぽえむ君自由詩8*07-5-27
song- 麻生ゆり自由詩4*07-5-27
高速- ロカニク ...自由詩11*07-5-27
愛の夢- 塔野夏子自由詩6*07-5-27
平和- yoyo自由詩3*07-5-27
ゲニウスの響き- モーヌ。自由詩10*07-5-27
ああ、もう- ちいさな ...自由詩207-5-27
匂い- なかがわ ...自由詩5*07-5-27
春憬- 朝原 凪 ...自由詩8*07-5-27
メールが織りなす心模様- 渡 ひろ ...自由詩4*07-5-26
五月の街- 前田ふむ ...自由詩31*07-5-26
履歴書- 構造自由詩707-5-26
屋根のない明るい部屋で- 氷水蒸流自由詩907-5-26
- 麻生ゆり自由詩9*07-5-26
定規- 乱太郎自由詩15*07-5-26
海という名の、- 灯和自由詩7*07-5-26
風は風力発電機のために吹く- アハウ自由詩507-5-26
赤ん坊- 小原あき自由詩21*07-5-26
爪切り_- 服部 剛自由詩9*07-5-26
「_人魚の涙。_」- PULL.自由詩13+*07-5-26
紫陽花- umineko自由詩17*07-5-26
女体裸身- yoyo自由詩4*07-5-26

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