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黄色い、アジサイが咲いている。
黄色いアジサイは、
ホントは泣いているのだ。
土が汚くて、水が汚くて、と
泣いているのだ。
私はそれを哀れに思ったけれど、
あちらこちらに黄色いアジサイが咲 ....
ことばは暖かくて、
いかりは凍えるほどで、
胸を刺すいたみは 焦げてしまいそうで、


溶けてしまいそうな なまえ
溶かされてしまいそうだ おまえ

手を握れたら、どんな温度だ ....
レンゲに染まる
蓮華にソマル
池がゆっくり
蓮華に染まる
咲き乱れ
咲き誇り
私に何かを教えてくれる
綺麗だけじゃない世の中
それでも綺麗に咲くことが
どれだけ尊いかを
綺麗事で済 ....
見上げてみろよ
穹は鉛だ
のっ、ぺり とした 灰色!
今にも落ちてきそうだ
灰色! の穹に潰されるってのはどんな気分だ
灰色! の穹は重いのか 灰色! の穹は熱いのか
灰色!  ....
 
自分が千年近く生き続けることになるなどと
知るよしもなかった少年時代の{注メトセラ=メトセラ(Methuselah)旧約聖書に登場する、九百六十九歳まで生きたという族長の名前。}は
酷く臆病 ....
彼女のささやきは
太古の空に置き忘れた 君の本当のイニシャルであったり
気づかれぬまま 君を愛した風の名であったりする

彼女のささやきは
瞼にそっと置かれたぬくもりであったり
愛撫がすく ....
さあ先着順でございます。
論理的に言えば、早くしないと失くなります。
せっかく理屈から昇華したばかりの
使い捨ての理念だってそうです。
やっとそれらしさを具現したばかりの
あの渇ききった文明 ....
雨雲に覆われた街を
切り取る車窓を眺めれば
まるで僕らは
ネガの中を走っているよう

降り出しそうで
{ルビ堪=こら}えるあの空には
あとどれだけの
時間があるのだろう

始まれば ....
きらいじゃないんだ、ほんとうは
ふたをあけてみればそう
まるでうそをついているみたい
ことばだけじゃ、いつだって
しんじることはできないから

かみなりさま、どうか
きげんをわるくしない ....


鮮やかな生に焦がれて
無意識のうちにこめかみに
魂の弾丸を撃ち放つ

立ち籠めていた紫の煙
視界の中に映るのは
生の匂いを放つ花
前世を占えば
俺は天使




 ....
部屋の中は蒸し暑い
狭いベランダに出て
物干し竿と手すりを利用し
布を張り
テーブルと椅子を出して
小さいおうちができました

レモンの鉢植え
ホウセンカ
ハナスベリヒユ
あと、分 ....
カーテンが頬を撫で
柔い夢を
そっと与える頃
ワタシという私は
教室と意識の狭間で
青インクを
走らせている
 
緑を模した声音が
頭上を掠め、そして
空へと還ると
ワタシは私に ....
だれよりも
上手にできることは
よいことですか
きらびやかで烈しい舞
なめらかに、ひとつのまちがいもなく
うたうように、ひたすらのぼりつめてゆく
けして息ぬきなんて
できない

みん ....
我が家に
最新型のテレビを入れてみた
だからといって
家族の会話が増えたわけではない
そもそも家族全員が
揃って家にいるときはない
増えたのは
番組録画の数だけだった

自分の付き合 ....
いもうとは
もうすっかり大人になって
今ではもう三人も子どもがいる
少女だったいもうとは
母になって
まるでロボットのように
家事をこなし続けている

リビングの隅の
古くさいカセッ ....
一匹の{ルビ蜻蛉=とんぼ}が
脚の間をすり抜けて
小さくさざ波立つ水田
暮れ翳り始めた空に
フラミンゴの色の雲

エミール=ガレの作品集を
撫でる指で繰っていた
男のこと

苗のき ....
早朝ニワトリと共に起きちゃって
洗顔、歯磨き、お化粧即効
一着しかないスーツに着替えて

let's go to office!

駅まで歩く曲がり角
もうお肌も曲がり角
もう人生も曲 ....
耳から
抹茶がこぼれてしまうという
朝になるとシーツは
たっぷり緑を含んでいて
洗うたびに
深みを増していくのだという
(この時期だけなんですの

さして困ったふうでもなく
さらさ ....
君がチョコの包み紙で折った鶴が
私の部屋にいて
羽を休めている
君に置いてきぼりにされて
これからどこに飛んでゆこうかと考えている

触れて離れて
覚醒の夜風は君を連れ去る


 ....
 初夏の昼下がり             
 窓には涼しい風がふき
 私はひとりまどろむ
 夢の中で
 私は、金、銀、宝石の衣装をつけ
 夜の砂漠を駱駝に乗り旅している
 夜の砂漠は、暑く ....
どうか私に
アナタの命の残りを

これから犯す罪を
恐がらないだけのkissを

甘くとろけて

頭が痺れるまで

離れることなく

Kiss you

どうかアナタも ....
庭先のチューリップに
午后のお茶を
通り雨が 注いでゆく

わたしは
ふたりで おそろいにしようと 云っていた
チューリップの形の ピンクと水色の マグカップを想い出している
砺波の チ ....
一生青春、なんて言わずに
人生には
朱夏
白秋
玄冬
とあるのだから

たまには
真っ赤に染まる夏も
白くおおらかな秋も
奥深い黒の冬も
あっても良いな
りんりん、と
風鈴が鳴る

目蓋の裏に
広がる風景

日本家屋の
優しい縁側

そうめんに
氷を浮かべて

酢の入った
ところてんは
食欲を誘う

かき氷
甘い匂いと ....
黄金の水を  とくとくとく
あわの神秘に どきどきどき

ごくごくごく

ごくごくごく

毎日僕は
繰りかえす

熱くなまった
僕の身体は
どうして君が
欲しくなるのか

 ....
雨が降ってきた
そんな空にイライラしたのだろうか
家に置いてある
どうでもいいコップを
庭の真ん中においてみた
少しずつ
コップの中に水が溜まってくる
少しずつ
コップの中で雨が揺れて ....
あなたを打たせて取りたい
雨の降るデイゲームで

三振はいらないから
たったひとつの直球で
あなたを打たせて取りたい

できれば一回表の先頭打者がいい
雨でそれっきり
試合が終わって ....
浸りゆく
この黄昏に

街は慈愛の潮 満ちて

海から遠く 離れて
唸る 街に
古代の虫 発光し

アスファルトのタールは
原油のにかわ 舗装する

道をまっすぐに!

密 ....
水温は体を刺していくので、子供たちは明るく冷めて唇の色を変える
心配などないなんて嘘だけれど子供こそこの水温に耐えるのだと
平泳ぎのストロークは長く自由形を越して空をとんでいく
ばた足しかできな ....
唐水車の水ぎわの
苔むす屋敷のはしっこに
住んでおります
ございます
子どもは巣立ちて
夫は他界しまして
天上の人でして

疎開した猫からの便りにありますのは
ときどき天井か ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アジサイ- 麻生ゆり自由詩3+*07-6-2
- リュウセ ...自由詩2*07-6-2
幼い歌- 秋也自由詩1*07-6-2
灰色オセロ- 朝原 凪 ...自由詩2*07-6-2
メトセラ抄- 楢山孝介自由詩7*07-6-2
ささ- 氷水蒸流自由詩707-6-2
先着順の世界- ブルース ...自由詩407-6-2
ネガ- 松本 涼自由詩1807-6-1
かみなり- ゆうと自由詩6*07-6-1
俺は天使- おるふぇ自由詩807-6-1
ベランダ- ふるる自由詩11*07-6-1
四時間目- 山中 烏 ...自由詩12*07-6-1
えらばれた人への哀歌- 美砂自由詩6*07-6-1
最新型の詩- ぽえむ君自由詩27*07-6-1
いもうとワルツ- 大覚アキ ...自由詩407-6-1
予感- かや自由詩23*07-6-1
OLブルース- yoyo自由詩7*07-6-1
抹茶佳人- 佐野権太自由詩31*07-6-1
くちづけ- さくらほ自由詩9*07-6-1
月の砂漠- 山本 ゆ ...自由詩107-6-1
Kiss_me- 深月アヤ自由詩5*07-6-1
チューリップのマグCUP- Lucy.M.千 ...自由詩507-6-1
人生の色- 小原あき自由詩21+*07-6-1
涼しい過ごしかた- 小原あき自由詩13*07-6-1
黄金の水- 蔦谷たつ ...自由詩9*07-6-1
雨が揺れている- ぽえむ君自由詩16*07-6-1
実況- たもつ自由詩807-6-1
この黄昏に- アハウ自由詩1407-6-1
むらさき- yoyo自由詩5*07-6-1
千住- mizu K自由詩1207-6-1

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