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しゃぼん玉のような瞳を漂う
異形のチューリップ
コクトーの詩がめらめらと
記憶から皮膚を炙る 匂い
生まれたての羞恥心に注ぐ
冷たい炎のバプティズム
春を纏ったものたちは戸惑う
羽化した ....
はぐらかしてる
1日数ミリずれて
いつかここではないどこかへ

そうやって進む
何かに押し出されるみたいにして

1日1歩にも満たない
でも、
生まれた場所と
死ぬ場所は少し違うか ....
今日は
風がお休みだから
空気がのんびりしている

日向ぼっこをしている庭を
転げまわる
子どもたちが
僕の人生の
すべてになる

老いるのも
成長するのも
同じ時の流れ
ただ頷いている風合いでいいのです
経年変化に経年風化なく
裏地にでも縫い付けてください

西のまちは
貴族により栄え
東のまちは
西洋により栄えた

その北みちのくは
辺境の地とし ....
四番目の息が聞こえる。
父の息。
母の息。
私の息。
そして、聞こえる。
他には居るはずがない誰かの息が。

まだ幼かった私は、父母に挟まれ、狭い二階の一室で、毎夜訪れる暗闇と遭遇してい ....
三日前のビニール袋に入ったままの新聞
チラシくらいは見たかった

 日々 育児に追われている
 はい 喜んで追われている

トイレにハイハイでついてくる
ドアを少し開けていないいないばあ ....
桜の季節がやって来たのに
泣く子はだあれ
桜の樹の下で一日中探している
薄桃色のかくれんぼ


向日葵の季節がやって来たのに
泣く子はだあれ
背丈より高い向日葵畑で探している
黄金色 ....
もう何度と
ぺんぎんたちは
繰り返したことだろう
やめると言っては
煙草を吸い続けてきた
昨日まで
もう二拾年間
ぐらいにもなるだろう

今朝ついに
ぺんぎんは決めた
禁煙をして ....
玩具売り場の前から幼児の泣き声が
人の溢れた地下街広場に響いて
若い夫婦の困惑が子供を叱る

幼児と親と対立する主張は
地下街の雑踏を立ち止まらせ 
黙らせる

  己の主張が通らない ....
うす紫の夜明けに 投げ出された一冊の
古い書物に うす紅の花びらが降り積もる
開いた頁の活字に 重なって見え隠れする
過ぎ去った日々の残景は 霞んで


手を伸ばしたら 届いたはずの風 ....
距離が捲れて
ゾウたち湧き返る
餌をやる手が喰いつかれ
餌になる
くらいなら
喰ワネバナルマイ!

何も売りはしない日
うららかうららか 
うるおうか
鼻も耳も牙もなくした
ゾウ ....
生まれたての心臓が
黒い樹木の網を逃れ
薄曇りの頬を染めながら
眩さを増して往く
震える瞼の隙間
扇ひらいて
火の海
潜る魚のよう
夜女は身をひそめる
ちりぬるゆめごを
泥の小舟に ....
それはモノゴトとの距離の問題
モノゴトが遠くにあれば小さく感じて
モノゴトが近くにあれば大きく感じる
時間もひとつの距離だ

あるいは他のモノゴトとの比較の問題
モノゴトの傍にもっと大きな ....
もしもし?
あのさぁ、さっきね、
そちらさんの現代詩を読んだのよ、
そしたらさぁ
まったく意味わかんねぇのよ、
特にさぁ、
途中にやたら出てくる比喩?
あれ比喩だよね?
青すぎる頭の上 ....
1

冷えた容器を手に リビングへ行くと
あなたは爪を切っている
手がふさがっているので
スプーンですくったむきピース
口に入れてあげる

一昨日とった出汁に
気持ち良さそうに浸かっ ....
枕に染みる涙は虹色
白いドレスがお似合いさ
そこに咲く赤い花
世界で一番の花

たまに食べたくなる首
一口試してみたいのさ

すれ違う時の
鼻にツンとくる香りは気に入 ....
あんた お笑い芸人やて
名門大学出のあんたが
なんでアホなことやってんのや

わたしら
笑われてなんぼやさかいな

ほな 
笑われ芸人ていうのんが正しいちゃうか
なんで訂正せえへんの ....
恐ろしく過酷でも
愛のため
信念を貫く人々がいる

混乱の中でも
平和を求め
自ら活動する人々がいる

シリア
南スーダンでの混乱
西アフリカでのエボラ危機
兵士として徴 ....
まだ悲しみから 逃れられない
古い歌を聴いて 涙を流したりして
帰っていく 記憶の彼方にある
そこにあったはずの 別の世界に


きみが去った後も 同じように
山は煙を流し 村は雪に埋も ....
にれは祠に奉られていた
遠い昔の話だけれど
少なくとも言い伝えられるだけの
価値があったのだとはるは言った

ことばの少ない子どもだった
幼い頃から空を見上げてばかりで
地上 ....
            |           
            |
           ごく、
         近視眼的思考で
      詩のようなものを書いたなら
     ....
ほとんど同じ
服しか着ないのに
ストレスが溜まると
服の買物へとはしる
ぺんぎんがいる
広い海には百貨店があって
青空を飛べないぺんぎんは
翼を使って海を泳いでいく
飛べないことを
 ....
光と影の境界
ひとつの石が孵る
透明な炎の囀り
思考は灰になる
朝が目を開く
ひとつの幻想のパンケーキ
刹那わたしは身をくねらせ魚形
夜が堕胎した冷静な夢のシタイ


亜餌意緒雨キ ....
誰かに飲み干された君は
埃っぽい街をぼんやり透かして
仄かな緑色で薄笑いしていた
濁り切れずに立ち尽くしていた

可憐ながらんどうの君は
微かにアップルタイザーの匂いがして
僕は言葉 ....
【夜景】
月明かりが柔らかに肩を撫で
こんな夜は振り返ると良い

視界と記憶を超えて
永遠の束縛にうごめき
点々と小さく弱々しく
くっきりと何処までも続くのは

あれは夜光虫ではない ....
世界に雨が降ることは予定されていて
辺境のここは狭く
すでに飽和状態であったから
昨日の水を
留め置くことなく
昨日の水、を
手放している

どこへ向かうのか
誰も知らない
ゆくえ ....
強くはないと
自覚していても
強い人になりたくて
強がりばかり言っているから
その分余計に痛い目にあう


優しい人にはなれないと
解っているのに
優しい人の振りをするから
その分 ....
あなたがいる有り難さ

こころのままに いつものようにして
喜ばれて嬉しくて

けれど好きな人に
わたしよりもっと好きな人と一緒の気持ちで
感謝されたよ

あなたがいる有り難 ....
コサメが降ってきた。波板の上で踊りだしたようで、だんだんうるさくなっていく。
開けていた窓を閉めようとすると踊りがやんだ。どうやら、見られたくないようだ。
大きな風が吹きカーテンを揺らす。たぶんオ ....
てのひらからこぼれるままに
ことばを拾う
忘れていた物の色やかたち
あてはまる隙間のない断片をかかえて歩く
なつかしい風景に返すためにあたためる

星々をめぐる
それは散在する島々のよう ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たいこともべきこともなくていい- ただのみ ...自由詩13*15-4-18
進み方- 小原あき自由詩4*15-4-18
風が休みの日- 金子茶琳自由詩2115-4-18
染め織- 黒木アン自由詩1415-4-18
四番目の息- 宣井龍人自由詩19*15-4-17
もうすぐ赤ちゃんを卒業する- 朝焼彩茜 ...自由詩16*15-4-17
かくれんぼ_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*15-4-17
ぺんぎんの禁煙宣言- りゅうの ...自由詩10*15-4-17
自己主張- イナエ自由詩17+*15-4-16
さくらの歌- 藤原絵理 ...自由詩415-4-15
ハルだゾウだ- ただのみ ...自由詩11*15-4-15
- ただのみ ...自由詩10*15-4-15
モノゴトのはなし- ただのみ ...自由詩15*15-4-15
現代詩クレームセンター- 左屋百色自由詩415-4-15
ラブ&ピース- とよよん自由詩9*15-4-14
君の味- 瑞海自由詩5*15-4-14
笑われ芸人- イナエ自由詩7*15-4-14
無名のヒーロー- 黒木アン自由詩8*15-4-14
行く春に- 藤原絵理 ...自由詩615-4-13
なびく丘で- かんな自由詩8*15-4-13
ビバ、老眼!- 夏美かを ...自由詩37*15-4-13
ぺんぎんの浪費癖- りゅうの ...自由詩17*15-4-13
ペインキラー- ただのみ ...自由詩11*15-4-11
半透明- nonya自由詩19*15-4-11
七つの闇- 宣井龍人自由詩7*15-4-11
鉢植えの土によせて_「創作工房_群青_4月の課題_土_への提 ...- そらの珊 ...自由詩1615-4-11
優しい人になりたくて- Lucy自由詩17+*15-4-11
あなたがいる有り難さ- 鵜飼千代 ...自由詩18*15-4-10
ハルノコサメ(とよよんさんとの連詩有り)- こひもと ...自由詩6*15-4-10
花を敷く- 梅昆布茶自由詩2015-4-9

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