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歌声をたよりに 君を探してた
夢だとわかっているのに それでも君を…

点々と続く足跡は猫みたいに小さいのに
その向こう側に君がいると確信する僕
足元が滑って まるで地球儀の上を歩いてるみた ....
母の日がすぎて
枯れるしかないカーネーションが
花屋の奥に隠れている

ありがとう も
ないよ ね 
今さら

なんでもない日に
ぼさっと訪れて叱られようか
母にとっての子供でいた ....
お金とのめぐり合わせ
悲観に胸を打たせず
雇われ芸人のように平らな道で滑る 

お金よりも大切なもの
そんな美徳 3拍子で振り終える
マーフィーを書き写す がむしゃらな上り坂

頭だけ ....
村の外れの道祖神
何時からそこにおわすのか
村の平和を守るため、
悪霊妖怪退散の
結界 男女二柱
 天津麻羅の矛を持ち
猿田彦と天宇受売命(あめのうずめ)か

村の外れの道祖神
苔生 ....
薄日
午前と午後のはざま
直径8mmの無数の穴から私は
偽物かもしれない平穏を覗き見ている
こんど メールを送ります
そういっていなくなってしまった人たちや
畳に敷かれた二枚のお布団のこと ....
ベッドの上に宇宙を広げる
彼との間に導線をひき
私は今を塗り替えた

暖かい闇に包まれる
どこかで唸る救急車も
私だけは、ほっといてくれた

難解なテレパシーで
彼は私に詩をくれる
 ....
{画像=120514020301.jpg}



幼い日
五月五日
かしわもちが右手の親指にからみつく
ふわふわした髪
大きな耳
口元に大きなえくぼがあった
一瞬の喜び
木の床に ....
このぼくのこころは
このぼくの鼓動は
このぼくの興奮は
このぼくの足跡は
衝動は
焦燥は
終焉は
再生は


あたらしい言葉を
燃やせば
古い皮質が ....
 齟齬の由来

影はいつも
動く舗道の上
坂もスルスル
ずるいね
こっちは歩いているのに
考える人はこっちなのに
のっぺらぼうの頭の方が
よっぽど考え深げ
憂わしげだ
「そうね。 ....
交通事故にあった
車と車がぶつかった
人と人がぶつかった
ぶつけた人も泣いた
ぶつけられた人も泣いた

それぞれの
家族も泣いた
涙は
枯れるのだろうか

壊れた車は
ぐちゃぐ ....
おなじ背の高さをした建物が
僕をやさしく愛撫するので
当分この街から出ていくことは
出来ないのだ。
去年  

  被災地カーネーション

  母の日に

  贈ることも
  贈られることもなく

  カーネーション

  津波にのまれ
  それでも咲いた

  カーネー ....
さみだれは
あっという間に
食いつくされてしまった

季節の名のつくものは
だいたいひとがむらがって
食いつくしてしまった

けれども
初夏
涼しくわらう目元に
わずかに残さ ....
  倉庫の隅で
  ひとつの闇と
  もうひとつの闇が
  汗をかきながら踊っている



  南京錠のこじあけられる
  冷徹な音をおそれ
  かれらは時折、同時に
   ....
ジンジャーエールに浮かぶ水色のゼリーをスプーンでつぶしてる。ちいさくてもろい人工氷山。口に運ぶ気はないけど、とてもきれい。ぼんやりながめてた。気がつけばそんなことばかりしてる。いつも。
 ....
車椅子の母の髪をカットした
チョキチョキ ハサミで切りそろえる
黒い髪より 白髪の方が多くなったね

わたしは 母が年を取って授かった
上には 年の離れた兄弟たちがいて 
望まれないまま  ....
古本のあいだにみつけた四葉のクローバー
これをはさんだのはどんなひと
幸福をひとつ逃したのかなあ
それならかわりに僕がもらっておこうか

きみの幸福の受信感度は良好かな
太陽にはいま怪物級 ....
「もの思う歯車」という
フレーズを考えた事がある
この世では何でも利用されるから
僕はいっそ壊れてやろうと思う
精神病院の奥底で
体がベッドに縛り付けられたままでも
心だけは自由なままだ
 ....
  さくらんぼの花が咲いている
  うっすら目を閉じ微笑んでいる
  ソメイヨシノのような艶やかな色香はない
  浮世を忘れようとその下で酒宴を張る者もいない
  白く清楚なその花は
  ....
 初夏

少年の頃
お話の木の絵を見た

広葉樹の木陰で
子供達が
眼を輝かせ
耳を傾けている
お婆さんのことば
森や草原を漂い
風に運ばれて
村や町や港や
海や諸国を巡り
 ....
ママ あたしはアンタが大嫌い
ママ アンタはあたしを殴って出て行った
あたしを捨てて出て行った

ママ アンタを殺したい
ママ あたしは絶望してるんだ
アンタをなぶり殺しにしたい

憎 ....
みえないところで 
さみしそうにみえること
みえないところで
さみしそうにきこえること
わたしをうつしているのかな
わたしはおなじくらいさみしいのかな
しゅんとなるわけではないけど

 ....
桜が咲く頃から梅雨に入るまでの2か月ほど
それはひどく心が沈む時季である

桜は生命エネルギーを吸い取る木だ
冬、つぼみを付ける前からじわじわとじわじわと通り過ぎる生き物から
ちゅーちゅーと ....
アイスコーヒーがそそがれようと スタンバイに光る五月

雨季までの浮き沈みのない 涼やかな丈の長い 影法師の欠伸

万能なまでに普くを招く 煌びやかな夜の スタンバイに心躍るかぼちゃの馬車
 ....
最初の一歩は
校門へ
向かう小さな登校路
桜の花びらが
ひらひらひらひら
舞っていた

ピンクの風が吹く季節
母の手をぎゅっと握り締め
木造校舎の仮講堂
校長先生への御挨拶
一生 ....
       夜更けに降った雨はあがった
       そらはどこまでも透き通り
       青く高くひかりに満ちる
       さぁ腕まくりして窓ふきをしよう
       透き通るほど ....
叩いても
返事のない扉を
一生懸命叩き続けて

もう何時間たったんだろう

呼び続けた名前は
扉の隙間から
君に聞こえているのだろうか


分厚い扉を隔てた
君と僕
 ....
町では桜も散り 山すその我が家までの
道沿いに見える畑には 林檎や梨の花が咲き
雪溶けの遅かったこの地にも 緑の季節が流れ始めた

除雪機で雪をとばし なんとか建てたビニールハウスでも
稲の ....
少し大げさに
五月の朝を吸い込んだら
つまらない不純物など
軽々と許せてしまうくらい
気管が心地好くせせらいだ

少し控え目に
五月の朝を吐き出したら
ためらいや秘め事を
うっか ....
白んだ朝
淡々と家事をこなす女たちのような夜が明ける
現実の襞をめくると、憂鬱に垂れ下がった雨が、湿度と共に滞るように霧状に落ちている
五月の喧騒は静かに失われている 

  ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光になる- 南 さや ...自由詩5*12-5-14
赤い花みつけた- 朧月自由詩1112-5-14
宇宙銀行- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-5-14
村の外れの道祖神- ……とあ ...自由詩9*12-5-14
薄日- 凛々椿自由詩1112-5-14
嘘つきの宇宙- モリー自由詩10+*12-5-14
参観日_/_幼稚園の記憶- beebee自由詩26+*12-5-14
生きてるかぎり書けるもの- ホロウ・ ...自由詩9+*12-5-14
かげぼふしのありくくに- salco自由詩13*12-5-13
事故車は語る- 朧月自由詩312-5-13
コバルトブルーの門は、ぶよぶよに老いた番犬に守られている。- 青土よし自由詩312-5-13
カーネーション・リインカーネーション- ちゃむ自由詩412-5-13
けれども初夏- はるな自由詩912-5-13
倉庫- 草野春心自由詩10*12-5-13
最速ラッキーガール。- ねことら自由詩912-5-13
【_母の日_】- 泡沫恋歌自由詩22*12-5-13
しるし- 梅昆布茶自由詩1312-5-13
ベッドの中の全宇宙- yamadahifumi自由詩512-5-13
母の日に- ただのみ ...自由詩18*12-5-12
初夏- 壮佑自由詩26*12-5-12
Thanks_Mothers_Day- 無限上昇 ...自由詩412-5-12
みさみさわわし- 唐草フウ自由詩13*12-5-12
肥え太れ、生命の春- 石川チヨ ...自由詩10*12-5-12
スタンバイに踊る- 朝焼彩茜 ...自由詩10+*12-5-12
道程ー道その一〇- ……とあ ...自由詩8*12-5-12
背伸びして窓をふく- 石田とわ自由詩13*12-5-12
- ジュリエ ...自由詩512-5-12
雪と木蓮- 砂木自由詩21+*12-5-12
朝_(五月)- nonya自由詩27*12-5-12
行方- 山人自由詩10*12-5-12

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