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外葉をめくったら
白い小さな亀がい
て、脱皮直後の未
防備ゆえのその純
真な甲羅にしばし
じいっと魅入る、
命あるものはみな
平等にそんな生ま
れたてがあった。
 ....
今日も街を行き交うひとびとの影を踏んで歩く

一瞬にして微塵に還るもの
止めどなく細く長く伸びるもの
軽く薄く風に舞うもの

ときどきそれさえも無い人に出会うが
それも街の雑踏の風景の一 ....
ねこ はしる
港の魚をかっさらい
いちもくさんに
かけぬける
ねこ はしる

ねこ はしる
あの娘のおしりを追いかけて
わきめもふらず
かけていく
ねこ はしる

ねこ はしる ....
ナガレ テイル の か
トマッ テイル の か
アナタ ガ トメタ の か

這い回る青い蜥蜴の尻尾
口から零れ落ちる時間は

ナガレ テイル の か
トマッ テイル の か
ト メ ....
過去への扉を閉めて 歩み去った
思い出を 燃やしている その日までの
カレンダアに 印を付けるように
胸をつつく 夢の欠片を夜の河原に捨てる


葉を落とした 桜の小枝が 空に描く
 ....
おびただしい雫という雫が
都市と都市の間で あらゆる物と物の間で
たがいに伴を呼ぶ
満月のような視座で みえないその糸に命を与えようとしている男のポエジは
蜘蛛の意図のよう
雫と雫がつながり ....
私はちょっと出られないな
きっと
出られない

今さら
とってつけたように
気づく今までは
出られるって信じてたのか
出ようとしつづけることに
意義がある
なんて思っていたか

 ....
平和3

手も足も頭も
引きちぎられた人々を
クロゼットや押し入れの壁に
塗り込めてつくられた平和
もはや 人間のうめきは
くぐもって外に漏れ出ない

人は闘争に美を見つける
   ....
奇天烈な手つきで
狐憑き 月のツノ触る

淡い{ルビ間=あわい}の 睦言夜ごと
{ルビ霊=たま}の緒からめて 落ち戯れて

指きり含んだ口の中
だんご捏ね 味見

うめ 咲くな
さ ....
緑色の雨が降りしきる
世界が寝静まる夜更け

聞こえない雨音の
ひどく透明な反響

苔はひたひたと眠る
緑色の雨に抱かれて
眠れない誰かさんの代わりに

私はハーブティーを淹れ
 ....
はじまりのまりを蹴りました。誰も傷つかないよう、わたしがきみをよびよせるたび、わたしは嘘つきになって、きみがきみのいるところだけが透明になってゆく。テトラポッドは波しぶきをくい止めて。非常口のひか .... ふるさとの町から井戸水をくむ音がなくなって久しい
町にはじめから祭りなどなかったのだ
特に冬には。駅前の小路にも?

ふるさとの町から冬支度がなくなって久しい
町にはは ....
灯りを浮かべ
さざ波を光らせて
夜の底を流れていく
川の色は
本当は血の色かもしれない
あるいはヒトの
暮らしと汚れを溶かし
泥色に濁っているかもしれない
晴れた朝には
青空を映 ....
涙の要らない嘆き方
テレビの要らない日常を
かなしい事件の無い日々を

貴方は、そんなのくだらない、と言う
どこがとは言えないけど、違う気がして
一人になってから首をかしげてみる

間 ....
ひとひとりずつ風に消えてゆく

ひとひとりずつ風にかき消されてゆく

縁も運命も永遠も

風のまえでは軽い砂みたいなもんだ

韓流スターブームみたいなもんだ


ぼくらを繋ぎとめ ....
    

      すべてが寝静まり
      寝返りと寝言の中で
      やかんを磨く
      あしたはどんな一日に 
      なるだろう
      油で汚れ焼けた ....
僕さ
左心房がなくて
血が流れなくて
目からダダ漏れなんだ

涙が出るほど
不完全な君は素敵さ
笑う姿より
泣いてる姿が好きだ

赤い涙を絵に描いたのは
流れる涙を飲み干 ....
雨を迎えると豊かになる

けれど まだ足りないんだ 晴れには導かれやすい単純さは

ただの人間

 私は腹を立てていた些細漣連なる鉛の莫迦波
 深呼吸を施せば澄む問題にもならない
 
 ....
たとえば今日を定休日とする
たとえば雨と雪のあわいで
だれにもならない日と決める

それを
許せる自分になってみる

易しそうで
なぜかとても難しい

イワアノキユトメア

な ....
笑顔が見たいと言われても
上手になんか笑えない

ほらどうだ!
と、手品みたい。

ゆりかごのようなサプライズに
にっこり身を委ねた

ありがとね
 
お布団の中、あと一分、、三分、、、

起きた後の喧騒と引き替えにしたってかまいやしない

冬のまどろみは 快楽だ



 
星なんか
見えない夜もある

それでも夜空を見上げて
一番輝く星を探しているんだ
その星が
ずっと照らしてくれると信じて

星なんか
見えない夜がある

暗い夜道で
仔猫の鳴き ....
水玉に揺れる竜
つなぐ とぎれという輪

くべている手は 土からでた空の指
火は向こうへ かけられる扉

流は竜
木の気流
立つは麒麟

合羽の袖口にも 頬にも手にも
蝶にも
 ....
 移りゆく事象に
 普遍性を見出そうと
 あなたは時を凍らせた
 記憶という名の冷却剤で

 汗ばむ肌に下着を貼り付け
 冷えた板張りの床の上
 道に迷った子供となって
 膝を抱えて座 ....
ここは本当に悲しい海だ
と皆は言います
また
ここは本当に素敵な海だ
と言う人もいます

地平線はずうっと向こうにあって
太陽を避けるものは何もなくて
朝焼け、夕焼けの景色は天 ....
朝起きて外へ出ると
雨がぱらぱら
風が吹き
雲は流れて晴れてきそう

私は人の流れにのみこまれ
あちこちからくる人や車に
水たまりやつるつる滑る縁石を
おっとおっととと
自転車と傘で ....
揺れた 真珠の耳飾り 不意に
きみが撮った あたしの写真
声をかけられて驚いた 振り向いたとき
真実の醜さなんて 知らなかった頃


夢や希望は 歪んでいなかった
青空は澄み切って  ....
公園の駐車場に
もう長いこと車が放置されている
違反切符と張り紙だらけ
ミラーはとっくに割られている
今では雪に埋もれてかまくらだ
出はいりできない時間がそこにある

ワックスを効かせた ....
雲ひとつない高笑い
真っ青な永久歯で
空は
高層ビルに喰らいついている

控えめな思い出し笑い
押しつけがましくない暖気で
光は
目抜き通りを撫でている

束の間の微笑み返し
 ....
僕のオペレーティングシステム上では
翻訳されがたい世界や言語

壁伝いに手探りで歩いて行ければ
いつか切れ目にゆきあうだろう

なにかが融合するところまでは歩かなければならない
信号も横 ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢見るキャベツ- そらの珊 ...自由詩20+15-1-31
影踏み- 梅昆布茶自由詩2115-1-30
ねこ_はしる- とよよん自由詩3*15-1-30
グエル公園でデート- とよよん自由詩2*15-1-30
サ高住- 藤原絵理 ...自由詩615-1-29
がうでぃな_さざなみ- るるりら自由詩17*15-1-29
私は出られない- Lucy自由詩15*15-1-29
平和_その三- イナエ自由詩12*15-1-28
憑き身月見て- ただのみ ...自由詩19*15-1-28
緑雨- とよよん自由詩6*15-1-28
A_DOG_DAY - 阿ト理恵自由詩12*15-1-28
闘鶏- 月形半分 ...自由詩515-1-28
夜の底を流れる黒い川- Lucy自由詩10*15-1-27
地球儀のその小さな上で- 北井戸 ...自由詩215-1-27
雪だるまの唄- 吉岡ペペ ...自由詩315-1-27
やかんと夜と- 石田とわ自由詩17*15-1-27
欠陥- 瑞海自由詩7*15-1-26
雨の日の透明な墨汁- 朝焼彩茜 ...自由詩18*15-1-26
アメトユキノアワイ- そらの珊 ...自由詩14*15-1-26
ハンモック- 鵜飼千代 ...自由詩13*15-1-26
まどろみ- 殿上 童自由詩21*15-1-26
【_星空_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-1-25
- 砂木自由詩12*15-1-25
凍らない水- まーつん自由詩12*15-1-25
墓場の海- 瑞海自由詩10*15-1-24
朝の虹- 灰泥軽茶自由詩415-1-24
ヨハネスの少女- 藤原絵理 ...自由詩315-1-24
放置車両- ただのみ ...自由詩17*15-1-24
冬_午前11時30分_快晴- nonya自由詩16*15-1-24
マイOS- 梅昆布茶自由詩1415-1-23

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