すべてのおすすめ
うろこ雲の尻尾につかまって
東の空へ流れ去った君は
雨雲に紛れ込んで
細やかな涙を降らせた

柔らかな時の掌に撫でられて
色鮮やかに頬を染めた君は
頼りない指先に手折られて
夕餉の ....
夢の後味は
雨上がりに似ている
ほんのり苦い香りが
漂っている



目をつむって
吸い込んだ
すこしだけ
肌寒く
目がさめる
寝癖のまま


笑顔とか
そういう ....
冬の継ぎ目を
誰にも気づかれないように
走りさったあの日

あの日は毎年やってくる

それは 玄関の扉を開くと同時に

背中に 過去を想い出す懐かしい匂いと
肩に もどか ....
 
雑音が聞こえる
鞄の中から
聞こえる声を聞きながら
母は呆けた

雑音が聞こえなければ
昔のような
声で母は話した

鞄の中から
雑音が聞こえると
途端に母は
声を濁らせ ....
二重奏が聴こえる
ベースとピアノが語らい合っている
たった今、老年のピアノ教師は華やいだカードを引いてしまったらしい
指先からときめいていく旋律が、ベースのコード転回に絡んでいく
熟年のベーシ ....

趣旨がよくわからない格好をしたあなたは
私の家の前を通り過ぎてしまって
罰が悪そうなのと恨めしいのがまざったような顔で
ちょっと笑いながらこっちを見てたのを覚えてる

慣れてないのがバ ....
{引用=するとすべて
こうして、秋が呑む飴色の庭に流れ入る日々
立ち尽くすことはできないから倚りかかると
ステンレスの台がたわむ
窓の



暗く黄昏れる湖
刷毛の肩に金のほつれ毛 ....

一か月が
余りに速く過ぎ去るような気がして
どうしようもない
服を着替える間もなく
あっという間に秋である
外ではまるで軍隊のように
流行なのか
同じ型の服を身につけた女子が
勇 ....
 君に好きと告げるのに あたしは言葉しか持ち得なかった
 柔らかい口付けもない 抱擁も出来ない
 体を持たない 文字である あたしには
 素足でタタタッと 駆け抜ける 白い紙上を
 “此処”か ....
ビルは氷柱(つらら)のようであって
交差点に、滴る微笑の鋭角が
夜はひときわ映える

空は無限の海にはあらず
月のマンホールに、僕らは吐き捨てる
ばらけた感情語

それを生 ....
落ちてゆく
夕陽の触り方を
知らない子どもが多い
つるりと
何のためらいもなく
なで回すと
とたんに飽きてしまう
そうして
バイバイと手をふって
見送ってしまうのだ
そんな
少し ....
たこ焼きを買うといつも 
棒が二本添えてあるのは 
何故だろう・・・? 

屋台の太ったおばちゃんよ 
ついこの間 
惚れた女に逃げられた 
寅さんみたいな俺さまに 
ずいぶん気が利く ....
告げようとした道順はほどけてしまって
あとはただ来た道を
捨てられた花のにおう坂
そのぬるい泣き姿を
思い出すことだけが残された

嘘なんかつかない
嘘さえもつけない
あのとき、という ....
今夜の月は
半分しかないのに
風力発電の三枚羽根に
砕かれている
居場所がなくて
ぐるぐると、さまようものも
照らし出されれば美しいのだろう
今日も祈っている

風車越しに月を掴もう ....
あなたからの連絡がなくて



あと五分後には
来るかも

なんて



あと一時間後には
来るかも

なんて



繰り返し思って



ケータイ握りしめ ....
帰ろうか、帰ろう
雲雀を見に
飛行機の音を聞きに

私の空想が止まる瞬間は
ワン!
という声が聞こえたとき
庭の草木すら記憶になく

ただ会うたび肯定してくれる
存在のもとに駆け寄 ....
暗闇の中 せせらぎの音だけが響いている
ぼんやりと見える水しぶき
岩陰には何も潜めないようで

だがそれは思い違いにすぎなくて
水しぶきのように見える放物線

微細な魚たちの鱗の鈍い光が ....
何と言おう

この空の下の寂しさを


何と言おう

いつかくるその瞬間の感情を


どんなに声が響いても

愛さなければどれも同じ


何と言おう

溢れるほどに消 ....
きみがぼくを迎え入れて、ただ
きみがぼくを
迎え入れて、ただきみが
ぼくを迎え入れて、
ただきみがぼくを迎え入れて、その

夜の
むこうでは、歳月

きみが迎えられてい ....
               080927



真夜中のコンピューターは
パソコンと呼ばれることを嫌う
計算機と呼ばれた頃が
懐かしくて
居心地の良い
専用のルームに
専任の管 ....
(一)

明治通りと靖国通りの交差する
新宿五丁目交差点から
ABCマートの軒先に並ぶスニーカーでも品定め
数メートル歩いたところに
スターバックス新宿三丁目店はあって
いつものように通 ....
夏の雨が帰ってきた日
電車の行き交う河川敷で
嵐が運んできた枝で
薪には困らないなあ…って
ぼんやり過ぎ行く時間に蓋をして
現状のあまりのかなしさに
涙の雨も降らなかった日
写真にはやぎ ....
たったいま完成した
きみの思考の円錐
てっぺんからひん曲げて打ち崩したいから強く
強い骨をつくるために
わたしは泥臭い牛乳を飲もうと思った
信じられないほど白い液体
きみを信じられないと思 ....
{画像=080325021315.jpg}

ぼくはNを持つよ
引き合う力が強く
反発する力が強い
君はSを持つんだ
不器用なところが似ている

お互い引き合う力が強いだけでは一緒に
 ....
正直今日の日はえぐれるような1日だった
いろんな意味で
あたしはもっと強くなっていかねばならない
昨日よりももっとぐるぐるめまいがした
あたしはもっと強くならなければならない

 ....
にぎる みがく はぐきから ちがでる
かがみを ぼけえと のぞきこんで
やるきねえ と ぼやく

また みがく みがく たれる
やすんじゃおうかな とも おもう

すすぐ おえ と なる ....
新しい報せとともに
伝えられた罪状


希望を記そう
涙につづろう


一緒に描いた未来と
ここにある現実
やはり2つは別物でしたか?


 ....
太陽だけを愛していたい
眩い その輝きを
自らの鼓動に閉じ込めて
紫陽花のように
陽射しを抱きしめて
明日を信じていられるように

月の輝きに頬ずりしたいのは
さびしくなったから
す ....
根は分解されて土に還っていた
枝の先にわずかに最期の吐息が残っていた
去年咲かせた花の種を形見に取っておくんだった
オー マイ リッラ 
後悔はいつだって遅刻する

ぽっかりと丸い穴が空席 ....
              080924


猫が毛を舐めるのだと
譫言のように呟く男
電車のドアからも
秋風が舞い込んでくる季節
Tシャツのメッセージを考える
Don't monke ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- nonya自由詩14*08-9-30
カプチーノ- ゆうと自由詩3*08-9-30
ふゆの日- さくら自由詩14*08-9-30
- 小川 葉自由詩17+*08-9-29
Everybody_Loves_Somebody- 渡 ひろ ...自由詩18*08-9-29
さようなら- 虹村 凌自由詩9*08-9-29
キッチン- norif自由詩1208-9-29
せかいをいきる- 吉田ぐん ...自由詩5508-9-29
君に好きと告げるのにあたしは文字しか- きりえし ...自由詩4*08-9-29
さかさまの都会- Rin K自由詩3608-9-28
触れる- かんな自由詩31*08-9-28
串棒二本_- 服部 剛自由詩9*08-9-28
道別- 自由詩1208-9-28
胸の前で祈るように携帯を- たりぽん ...自由詩22*08-9-27
まちぼうけ- 愛心自由詩5*08-9-27
雲雀と飛行機- 木葉 揺自由詩6*08-9-27
流体- kauz ...自由詩8*08-9-27
何と言おう- 自由詩2*08-9-27
ひとつの車輪が回っていった- こもん自由詩21*08-9-27
真夜中にダンクシュート- あおば自由詩8*08-9-27
転がるひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*08-9-26
秋の夏の雨- たちばな ...自由詩12*08-9-26
独走- 伊月りさ自由詩12*08-9-26
一人の磁石は愛を持つか- beebee自由詩1308-9-25
レター(ミクシーより)- モリマサ ...自由詩40*08-9-25
けだるい- フクロネ ...自由詩608-9-25
絶望感染- caleha自由詩708-9-24
ふたつの輝き- 乱太郎自由詩11*08-9-24
リラ/小さな庭から- 北野つづ ...自由詩6*08-9-24
毛を舐める猫- あおば自由詩9*08-9-24

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