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毒薬のような願望を散りばめた、
陰茎の夕暮れが、
いちじく色の電灯のなかで燃え尽きると、
ようやく、わたしの夜が訪れる。

静寂をうたう障子は、わたしのふるえる呼気で、
固く閉ざしてある。 ....
生き抜くために 血を欲し
血を{ルビ得=う}るために 義務を成し
血を得るために 権利を使い
血を得るために 命を投げて
得た血は生き抜くために必要な血だったのか
答えを得るため 血を欲す
 ....
さようなら 

なんて
言わないはずだったのに




さようなら



ふたりで作った
桜のしおりは
あの日以来 挟んだまま
日記には
もう あなたのことを
書 ....
好きなあの子が
綺麗になった。
嬉しかった。
悲しかった。

好きなあの子が
体調不良で
会社休んでいる
悲しかった。

好きなあの子が
勇気をくれた
いったい誰が
好きなん ....
揺れる、
ということを
幾度も揺れながら

風景は、
まったくとおい
わたしで
あった


えがかれてゆく、海

まっ白なのに
それはもう
古いかげ

波 ....
おもてに映るのは
笑って
泣いて
嘘を吐いて

うらでは何を
映しているの?
遠い空しか
見てないの、ね



仰向けに眠る癖は
やっぱり
私なんか
あなたのどこにも
 ....
友達づたいの言葉に
涙浮かばせたって
真実には映らない


うそつくことなく

映るのは

白いケーキにのった
季節外れの
赤い苺の


季節外れの涙
瞳に反射するわ ....
あの時
「ごめんなさい」と言えなくて
けれどもその後
勇気を出して言いにいったけど
君はもう帰ってしまった

あの時
「ありがとう」と言えなくて
けれどもその後
がんばって言おうとし ....
ごみ捨て場に
ものさしが捨ててある
とても使いこなされた
古い単位のものさし
やはり捨てないことにしたよ
と父が来て
拾いながら横目で
お前のものさしはいいな
と言った
二人にはまだ ....
あなたがお腹にいると分かった時

どんなに楽しみだった事でしょう

あなたが産まれてきて、

どんなに幸せを感じた事でしょう


小さなあなたに

どれだけの幸せを願った事で ....
あなたと 命を分かち合う 夏だ
二人で出そうとした 文芸誌
この夏の熱気に溶けてしまった

文化祭のため夏休みを燃焼させた 八ミリ映画
これが あなたの遺影
あなたのスナップ写真

こ ....
な ぐ り...

名栗村 そして 澤

やみ夜を 求めずとも えられる

その 名まえを 記す ことは

もはや うたの なかの 出来事

うたに 遊ぶとき それは  ....
波打ち際にふたり立っていた
足元の砂を波が洗う
掬われるような流れに
チリチリと歯がゆい思いで

―カモメのように
  飛べたらええな
とおまえは言う けれど
鳥はいつで ....
馴れ合い
もたれ合い
舐め合い

わたしとあなた
インスタント

安く
手早く
浅く

あなたとわたし
インスタント

好都合
その場しのぎ
元どおり

ふたり
 ....
 君の歌をポケットに忍ばせて故郷を歩き続けるよ
 まずは何と言っても学校 現在は新しいグラウンドになっている
 夢の中で古い校舎の玄関の鍵を開けて 現実で中に入っていくんだ
 空想を広げて 同級 ....
朝になって
公園の湿った土の上に突っ伏していたんじゃないか
雨が上がってむかえる朝のにおいは
ひやりとした黒い土のうえ
収斂していく類のもので
奥に深く潜っていく
噎せ返る速度ににて

 ....
遮らない丘
ひとつを声に出してみれば
心音
と、一日の間で生れ落ちていくもののような
確かな揺らぎを伴った答えが
僕らの間には流れ込んでいる
広い、広い丘
両手を広げれば満ち足りていくよ ....
あなたが切り離そうとしてるもの
悩むくらいなら
私が愛してあげます

思い出に罪は無いと
信じていたいじゃないですか

いつか私を
そのように切り離したりしないで
そっと信号を発して ....
お互いが見えなくなったら
左胸を合わせて抱き合おう
お互いの背中から
悔いを打ち込んでつなげよう

言えなかった気持ちや言えなかった言葉
流れ出て交じり合う

声なんかいらない
胸打 ....
愛のかたちってどんなもの?
触れるとやわらかくて 弾力があって
姿をかえていくの?

愛に種類はあるの?
色や 大きさや あたたかさで
区別できるの?

愛ってつかめるの?
とらえど ....
拝啓


やあやあ
初めましての方も
そうでない方も
こんばんは


梅雨特有の
湿り気たっぷりの中
いかがお過ごしですか?


じめじめの空気に
雨の日の
あの優しい ....
言葉に挑んでみる
言葉の世界は広くて深いので
何もしなければ
言葉に溺れてしまう
バタバタするのではなく
全身を使ってバランスよく
綺麗な姿勢で泳ぐのがいい

言葉に向かってみる
言 ....
放課後の学校は静かで
でもまだどこかにざわめきを隠していて
傾いてきた栗色の光が
少女たちの瞳を
大人びてみせる
窓は少しだけあけておかなければならなくて
そこから
教室じゅうに清新な風 ....
埃くさい

骨組みだけの

濃いひかり

会いたくなった

確かめたくなった


現実にはピンとこない

でもいつも

イメージだけを

感光紙に翻訳しなおす

 ....
いつのまにか
溶け込んでいた、世界と
私との接着面に
体温計をさしてみる
 
ゆっくりと
開いた手のひらと
大気との間
握ることはせず
また、摘まむこともない
 
 
少しずつ ....
いま じぶんには
まだ 見えていないものが
あると ためらいながらも
言わねばなるまい 最大で
ひとり 必要ですと



関連作品→http://po-m.com/forum/show ....
ときどき浮かび上がる記憶の断片
もっとよく見ようと手を伸ばすと
するすると溶けるように消えてしまって
あとにはもどかしさばかりが残って

鮮明に思い出そうとすればするほど
ぼんや ....
青い空には なんにもないけれど
天使が住んでいるの

今日は行けないとあなたが云った
抑揚がなくなるときのあなた 読めなくて
心が痛んだ

好きだよともう何度もいってくれない
Ican ....
他人に優しくしたいなら、
それは、とても簡単なことだ。
その人の事を何も知らなければいい。
けだるく 深く
大気はうねり 
緩い曲線を描く

高曇りの靄に
太陽は弛緩して

街路樹 空をくねらす
小鳥の声 空の波紋
雲は雫で出来ている

まさに夏 夏の昼下がりに
木々 ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16259)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
停泊する夏- 前田ふむ ...自由詩23*07-6-29
リグレット- I氏自由詩1*07-6-29
約束- 乱太郎自由詩18*07-6-29
好きなあの子- ペポパン ...自由詩11*07-6-29
波間の住人- 千波 一 ...自由詩13*07-6-29
嫉妬- 小原あき自由詩18*07-6-29
真実- つちやし ...自由詩407-6-29
もう君はいない- ぽえむ君自由詩25*07-6-29
ものさし- 小川 葉自由詩1107-6-29
わが子へ- 宮本 心自由詩6*07-6-29
友を偲び- アハウ自由詩1007-6-29
誘われし澤の奥で- モーヌ。自由詩17*07-6-29
波打ち際- shu自由詩1107-6-29
インスタント- FUBAR自由詩5*07-6-29
故郷にて- 円谷一自由詩4*07-6-29
猫缶- 水町綜助自由詩1807-6-29
駆ける丘- 霜天自由詩807-6-29
捨てるもの容れ- 藤原有絵自由詩307-6-29
- アマル・ ...自由詩4*07-6-29
- 渡 ひろ ...自由詩4*07-6-28
手紙文- 秋桜自由詩7*07-6-28
言葉への挑戦- ぽえむ君自由詩8*07-6-28
こっくりさん- 美砂自由詩6*07-6-28
色彩の翻訳- 吉岡ペペ ...自由詩707-6-28
体温- 山中 烏 ...自由詩12*07-6-28
そろもん(また読者の話)- みつべえ自由詩307-6-28
モネの見た世界- あずみの自由詩407-6-28
さみしさの十字路- いすず自由詩1*07-6-28
優しさ- DoGear自由詩107-6-28
夏・午後- アハウ自由詩507-6-28

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