武器商人
たもつ

 
静かな言葉に騙されて
武器を売り続けた

いくつもの春を泳ぎ
疲れれば
もの言わぬ記号に似ていた

河口に人の死体が流れてくる
知らない人ばかりだった

知っていたとしても
損傷が激しくてよくわからなかった

武器は尖ったところなど
ひとつもないのに
簡単に人を傷つけるのだった
 


自由詩 武器商人 Copyright たもつ 2007-07-05 16:26:51
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