すべてのおすすめ
やはり、深い、苦しみは、救われず、気付かれず。

涼しいうちだけの華、肌が感じているその一時。後片付け、そこには誰もいないのさ。

いっそ簡単に、あなたの心を奪えてしまえれば、それとなく呟いた ....
無風に花瓶、
押し倒れ
転がる転がる
少女の手許

受け止める幼手
花瓶は砕け
甲高い笑い声
さも当然に

さも当然に、
笑い声響く度
花瓶は完璧に粉々に
亀裂走っていく円卓 ....
虫採りアミを
契約書が詰まった
ビジネス鞄に持ちかえて
今月もノルマ未達なら
怪談話より 寒気する
スイカ? 食べない
「時は金なり」
向日葵よりも輝いて
もろこしよりも甘いのは
 ....
ドアの向こうで息を殺して
貴方が眠るのを待っている
洋服ダンスに潜む
黒いマントの貴公子

蒼い月の光に
薄目を開けて
耳を欹て寝息を偽装し
貴方は待つ
 
さあ飲みに来て
この ....
枝から青くふくらんだ
健やかなる実をはずす
茶色いしみのようでいて
何かを主張している風の
そんな模様を持つ実は
捨てた

捨てたあと
なぜかもう一度この手に取り戻し
親指と人さし指 ....
遺蹟

奈良の友人の結婚式に列席したついでに
飛鳥の遺跡を畏友のK士と巡る

石舞台
酒船石
猿石
高松塚古墳

でも駅前で立ち寄ったうどん屋の
出汁がしっかりきいて品よくかるく ....
  今夜は
  新月だよ


  小さな
  なにかを
  さがすのに
  月の光は
  ちょうどよいのです


  でも
  今夜は
  新月だよ

  小さなささ ....
風だけが 通り過ぎていった 
時計は止まったまま ベッドの上に
白い部屋の窓辺に 深紅の薔薇が
赤い影を落とす 花瓶の陰で


黒猫が身を伏せて 狙っている午後
死んだ蜂の羽が虹 ....
願い増しては乗の極みの先端の桁の永遠
左様と云う右様と申す
ささくれ程の次元でしか世が明けない

 バジャラ菱の綾取り繰り返す
 司り彩る一言の宇宙の空と海

 を仰ぎ仰 ....
ー「安全保障関連法案」衆院通過の日にー

医師は
腰の痛みを訴えるワタシの
積み木のような背骨のレントゲン写真見ながら言う
 
  ここがずれていて傾く
  それを正 ....
               150716

中原が昼夜逆転したのは、19歳の時だった
作家を目指して古今東西の文学を漁り
夕刻、人気の無い干潟を散策しては遠くを眺め過ぎ
足元の柔らかい深み ....
見る、聴く、嗅ぐ、
触わる、味わう
五感に現れる世界
物質の界
人の囚われ執着スル
欲望の界

光る音、浮き立つ輪郭
震え透明に輝き響く時
五感の界はそのままに
欲望だけが浄化され ....
ちいさな夜想曲を想う
ドイツの作曲家でもなく誰かの

こころはとめどなく夢をさまよう
意味もなくいきているような
きもするのだが

いつでも永遠を信じて生きていようとおもう

体はく ....
     こんなひは
     ひんやりとした床で
     寝たふりをするより
     とったばかりのいんげんと
     てんぷら油の格闘に
     歓声をあげてみたり
  ....
霧が湧き 雲は下り
天と地の息吹が交わり合う
噛み合わされた大地 喃語の潤い

ぱせり ぶろっこり やまのみどり

熊や鹿が嗅ぐ土の匂いが知らしめる
地脈の辿り 遠く 深く 息みて

 ....
こんなの詩じゃないと
お叱りを受けそうですが
まあ、いいだろう
と、寛大な心の方はご覧ください

     *

小さい頃のわたしは
引っ込み思案で 恥ずかしがり屋
自分から友だちを ....
僕は体の真ん中に
時限爆弾を持っている
これお母さんも知らないんだ

いつか時間がきてしまうと
僕の胸が張り裂けて死ぬ
胸が張り裂けるような思い
とかいうけど
僕のは物理的なものな ....
産まれた国は戦争していた
父は軍人にしようと思ったかどうか
まるまるとした数え三歳のぼく
金モールの軍服姿 
腰にサーベル 右手に千歳飴
ギラギラと輝いた眼が
見ていた未来は何色だった ....
ふいに 風がカーテンをゆらし
とおいあの頃が 窓の外にある 気がした
みわたすかぎりの原っぱの向こう側には
そこなし沼に こわれかけの小舟が一双
沼を取り囲む山に続く なぞの けもの道 ....
             150713


リサイクルゴミを夜のうちに整理する
朝、早く、食事前の忙しい時間帯に
お父さんに出してもらう
お父さんの仕事はもうそれだけの気がしたが
お父さ ....
口がぱっくり開いていては 無様極まりない 故
嫉妬と憧憬を繰り返し腹式呼吸に整えてゆく 否
めない惚れ

火の打ち所のない情熱 つまらぬ炎の揺れ
非が天へ掻き消されて 冷静霊的にのみ或

 ....
透明な水
うかぶ黒い瞳

黒い瞳に煌めく無垢
感覚に残響し
感覚を越え
魂の核に食い入る
神聖と神聖が呼応し
浸透し合いながら輝き

やがて、

あちこち広がり始めていた闇の染 ....
空の表面をアメンボウが滑る

水に沈んだ入道雲
に抱かれて
ぼくの顔がこちらを見ている

顔の中を
ハヤの群れが通り過ぎる

ああ
少女のような河童が
ぼくの顔に顔を寄せ
 ....
色吸いはたとえば
女のこたちのまつ毛のなかに住んでいる
彼女たちがねむたげにまばたきをするときには
世界の端の七色を
色吸いたちがひそやかになめているのだ
朝陽から刈り取って食卓に供えられた獅子の首
金色は瞬く間にとけて白い皿に蒼く翳りを残す

あるいは初めから造られなかったニケの頭部
永遠に像を持たない神聖 あらゆる問であり答え

あなたは ....
わたしは今朝目が覚めた、それとあなたが仰るような「時間」まで記憶していられるほど能力は高くない、勘弁してくれ。
いいんです、わたしはあなたに言いましたよね? 「わたしはわたしと向き合うためにあらゆる ....
照り返す緑、動かない
向こうの水色の家、
動かない


<ねぇ、もう少し静かにしてくれないかな>

背後のお喋りに僕は言う

<どうしてそんなに喋ってばかりいるんだ ....
            150710

ブラックウオーターなんて曲を聴きながら
NHKのFM局を掛流す
なんて刺激的な声なんだろう
異次元の世界に居るみたい
将に今からなにかが始まろうとし ....
風をたくさん挟んで
送り出す
君への便り

いつまでも止まらない翼は
想い出を回し続け
空に漣を描いていく

今日あった小さなぶつかりは
すぐに修理できるから安心して欲しい

 ....
次元のない町を 不特定多数のキャベツが行き交う
少しずつフォントが違う それが個性だと思っている
のっぺりした集団が 通り過ぎたあとに
数え切れない#が散乱する 通路に階段に


 ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やはり、深い、苦しみは、救われず、気付かれず。- 陽向∮自由詩16*15-7-20
必然- たけし自由詩515-7-19
夏が嫌いな人もいる- もり自由詩4*15-7-19
ヴァンパネラの夜- Lucy自由詩1115-7-18
キッチン- そらの珊 ...自由詩1815-7-18
遺あるいは- 梅昆布茶自由詩1415-7-18
真っ暗い- ひさし自由詩6*15-7-18
静かな午後に- 藤原絵理 ...自由詩715-7-17
桁の白雨に埋もれ- 朝焼彩茜 ...自由詩9*15-7-17
積み木- イナエ自由詩8*15-7-17
中原昼夜逆転- あおば自由詩9*15-7-16
清め透明- たけし自由詩3*15-7-16
電波時計- 梅昆布茶自由詩1515-7-16
こんなひやあんなひに- 石田とわ自由詩19*15-7-15
巻き戻されることはない- ただのみ ...自由詩16*15-7-15
【_私の友だち履歴_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-7-15
ぼくのばくだん- 瑞海自由詩8*15-7-14
サーベルと千歳飴- イナエ自由詩10*15-7-14
おしえて_のすたる爺- るるりら自由詩15*15-7-14
サウザン- あおば自由詩8*15-7-13
心酔- 朝焼彩茜 ...自由詩16*15-7-13
夜中の残響- たけし自由詩315-7-13
夏の思い出- イナエ自由詩7*15-7-12
色吸い- はるな自由詩715-7-12
わたしが詩の中で掻き抱くあなたは- ただのみ ...自由詩18*15-7-11
さあ、わたしはわたしと、向き合うために、あらゆることをしまし ...- 陽向∮自由詩10*15-7-11
チャペル喫茶- たけし自由詩215-7-11
Coffee_&_Cigarettes- あおば自由詩4*15-7-11
風車- 乱太郎自由詩16*15-7-10
@Apple- 藤原絵理 ...自由詩715-7-10

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