すべてのおすすめ
そろそろかなと思い始める十月の終わり
会社が休みの日には 生家の林檎畑へ行く
林檎の収穫は九月から始まっているが
十一月にもなれば 雪が降り始めるので
積もって身動きがとれなくなる ....
きっといつか小さなアパートの二階のベランダから
この世で最も醜い青と橙の冷たいグラデーションを眺めながら
冷え切った珈琲を流し込んで
ゆっくりとベッドに沈む
とても美しいその一連の仕草 ....
さて詩を書こうといきごんだ。

でも、
すぐに、
ボクはとってもかしこいから、

詩を書こうは
いかんなと思った。

ボクはそいですぐ、
これまたやはりボクらしく、

書こ ....
あなたを失いましょうか?

この失敗したサバの煮付けと一緒に
ポリ袋にまとめてしまいたいの

隣の芝生は青く見えるのでしょう?
あたしにも見えるんです
あたしも雌ですから

どうか忘 ....
私の中には海がある
体の中を悠々と
真っ赤な海が流れてる

私の中には風がある
風船のような洞窟を
いつも風が行ったり来たり

私の中には土がある
私の体に根を張って
育つ生き物  ....
いつの間にか
カラオケで歌える歌ばかり
覚えて

いつの間にか
会社に着ていく服ばかり
選んでる


お財布にたまったレシートを
一枚、一枚、眺めて
薬屋、雑貨屋、文具、服屋、ユ ....
君が
いなくなった
あの
懐かしい部屋に
君が
忘れていった
ピンク色の
カーデガンが
置いてある

あの頃は
お互いに
求めていることも
考えていることも
望んでいること ....
むかし
立ち寄った
店に
今日は
1人で行った

むかし
よく聞いた
懐かしい曲

あなたと
私の
大好きだった
ラブソング

懐かしさが
よみがえる
私の中に
思 ....
そういえばの心意気はもうとっくになくしたの
とりあえずの程度では夢を追うこともままならずに
たったひとりその気分を満喫、たたずんでみた。


さすればきみが愛おしくなって
いわゆる ....
あなたに伝えたくて
今日も綴ります
夜の静寂に
零れる想いを

あなたを想うから
今日も開きます
昼間閉まっておいた
わたしのこころを

あなたにそばにいてほしいから
今日も ....
     一

 細かな枝をつたう幽かな震え
 桧皮色の樹皮を湿らせ
 梢を這う、自動律たる水の脈動 )))
 沁みゆく荒地の渇きへ
  一滴、
 地球システムを孕んだ涙のかたち

 ....
探していた
おだやかな光を
逢いたかった
カンヴァスを破って

手を、そっと
輪郭のない夜だから
影もなくて
震えを数えていないと
ここがサヨナラになる気がした

風の硝子越しに ....
おきにいりのブラのホックにはふれさせたことがないの
まだ だれにも

そのさきに何があるのか
だからわたしはまだ知らないんだけど
蒼い景色か はやりの色か はたまたよぞらの黒か
きみの好き ....
 いつかのふゆのはじまりの日
 一人 漂うような面持ちの彼女は
 白く塗られた、どこでもない場所に立ち
 満月の空が落ちるのを、待っていた。
      (雪が、
      (降っていたか ....
ルーズな踝はいつのまにか姿を消し
タイトな紺色が街を闊歩する

こんな横並びを欲する時代だからこそ
曖昧なままでは許されないと言わんばかりに
膝上近くまで引き上げられた紺色に感じる息苦しさと ....
2ヶ月ぶりに退院したヤツと飲みにいった

とりあえず、おめでとう、と乾杯した
ひさしぶりに元気そうでよかったなと思った



長話。

こないだは、友人たちと鍋をした
男 ....
よしこちゃんは ピアノをもっていかなかった

彼女が五十一のとき のこっていたじいさまが死んで
よしこちゃんはもう 親のない子になった

その家は 彼女が大人になる頃に建って
夏と冬の休み ....
ひとひら
白い花びらのように

ひとひら
優しい言葉のように

私の髪に 肩に
静かに舞い降りてくる


思わず手を差し出したら
ひとひら
掌の中 ふわりと落ちた


こ ....
寝たきりの祖母が一週間の大半を
天井を見て過ごすことがかなしい
私の顔も忘れた瞳が
時にきれぎれの記憶を思い出す
その輝きが
新しく覚えることがらを無くしても
ふと寂しさを宿して見える ....
一円の雪が降った朝
十円のゴミを収集する車が
難しい顔をして通り過ぎる
百二十円のココアを
二千九百円の手袋で包み
三円分のリップクリームを塗った唇に持っていきながら
それを見つめていた
 ....
その空には雲がかかっていた
君は君らしくありたいらしく
空は空らしく空っぽがいいといっていた

真綿のような白い大きな雲
を はしからつまみだそうとしたが
どこがはしかわからず
しばらく ....
今の世の中明るすぎる

もし支配が可能なら
是非とも夜に闇を返したい

赤いドアのみならず
ありとあらゆるものを
黒く、黒く、黒く

住宅街の屋根を滑る
おぼろげな月明かりの下
 ....
冷たい水に耐え切れずに
何を思って息絶えたのだろう
異国の水の中で何を思っただろうか

そこに愛がなかったのは必然的なことで
涙がでないのは不思議でも何でもなくて
きっとそれはエゴに象られ ....
後悔を糧に生きる者は
満腹中枢が後悔のリミッタを感じなくなる
周りのものすべてが後悔に見え
見えては食い食っては探す
何が美味しい後悔なのか分からなくなる



単位時間当たりの後悔の ....
「しょうがないなぁ」って
      云って優しく抱きしめて

頭を撫でて 首筋に優しくキスをして

耳と頬を両手で優しく包んで
      唇に柔らかいキスをして

また抱きしめてキ ....
あなたは並んでいる
両手をポケットに突っ込んで
似たような後姿に紛れ

我先にと腰掛けた当り台に陣取り
ぎんいろの球を弾く
時間を浪費することへの悦楽と
日常とは隔絶された光と音の饗宴に ....
ときどき
コンビニでおにぎりを買っては
思ってた

おかあさんのおむすび
食べたいな、って。

久しぶりの外泊で
おかあさんのおむすびを食べた

それは
ほんのりあたたかくて
 ....
うな垂れたまま空にカメラを向けた
屋上から見えるのはいつも
真っ赤な夕日

今日が晴れだったならそのまま家に帰れた

でも、今日は雪

車のエンジンをかけると流れるのは
いつもおなじ ....
パソコンは行間に
椅子のない背もたれを 普及させた

鉛筆とは違って
垂直に線が 交わるかもしれないという期待は
抱きにくくなったが
キーボードの奥行は
不意に折れるということがなく
 ....
呼びさえしなければ
知らずにすんだ苦しみを
あやまることしか思いつかず
ただ 宿っただけの意味を
悲しんでいたのだけれど

あれから十年以上もたち
やっと今 私だけでなく ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
心が行く- 砂木自由詩8*08-1-27
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女のロマン- うめバア自由詩608-1-26
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ラブソング- 妖刀紅桜自由詩3*08-1-26
ひっきょうの心根。- 哀詩自由詩308-1-26
今夜も- 乱太郎自由詩14*08-1-25
炭素循環_☆- atsuchan69自由詩12*08-1-25
雪彩画- Rin K自由詩30*08-1-24
イエロー・ブルー- 春日自由詩3*08-1-24
「ライン」- 灯和自由詩7*08-1-24
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かなしみ- soft_machine自由詩14*08-1-23
一円の雪- 小原あき自由詩19*08-1-23
くものいと- かとうゆ ...自由詩5+08-1-22
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僕なりの追悼、名もなき魚- れるむ自由詩208-1-22
サナトリウム- 悠詩自由詩2*08-1-21
わがまま_きいて- ライチ自由詩108-1-21
弾かれたひと- 恋月 ぴ ...自由詩13*08-1-21
おかあさんのおむすび- 風音自由詩8*08-1-21
雪の日- 湖月自由詩4*08-1-20
チクチクするね- 佐々木妖 ...自由詩8+*08-1-20
祈りと呼ぶ- 砂木自由詩7*08-1-20

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