すべてのおすすめ
無表情な父に声をかけると
その霧深い意識のずっと奥の
宇宙のかなたから
帰ってくるのかと思うほど
遠いところから
ゆっくり
微笑みが皮膚の上に戻ってくるのが
見える

「おとうさん」 ....
鳥や魚かぜや木の実 素朴な古代のおおらかさを
すっくりと立つ生命 つながる命 文脈のないうた

朝めざめるとかぜを見る 船をだせるか風向きは 朝餉のかおりが漂う

あいつを憎んでいた いわれ ....
私は語りましょう

年老いた異国の詩人が誘う
かつての黄金時代の
壮大な物語を


私は語りましょう

彼の地で出会った
美しい少女が流した
喜びの涙の色を


私は語りま ....
いよいよふたりは
白木のようにかわいて
最後をはじめようとしていた

日々や色や、音や
そんなようなものたちに別れを告げ
横たうだけで
ぎたぎたに壊れていく
その破片のすべてに
蜜の ....
夏の余韻を残しつつ私の机上に秋が来た。
窓辺から吹いてくる風はいまだ悩みを含んでいるが、
黄色く色づく葉のそよぎは過ぎ行くものの抒情を超えて、
現実と幻想の間をゆらゆらとはためいている。
 ....
{引用=りんご飴のよく似合う
あの子たちの夏も終わる
闇を纏ってなどと
深刻に
傷つきやすいがままに

終わり間際にとわたしは
一篇を描いて
置いてみた

打ち上げ花火ではなく ....
ホットコーヒーの世話になる 九月の仕切りに
何度目かの酷暑は人間のせい 異常気象は台風の目の中のように覆っている
それでも どうにか 保つしかないんだ

ごめんね 極寒の氷
人間様で ごめん ....
誰も知らない

気疲れで倒れそうなことを

誰も知らない

右目と右脳が悲鳴をあげていることを

誰も知らない

マッサージ師に?を連発されていることを

誰も知らない

 ....
真昼の荒野に陽炎が立つ。
茫洋たる荒地の果てに大海の在るを望む。
私は干からびた海月だ。
海月に語る者は在るか。(それは心の語り手であるか。)

自らの体に楔を打て。その裂口を見よ。
 ....
徒歩五分で海
という環境で育ったわたしは
ただ鈍感だった
ひどく夕陽が眩しく
一日の終わりを告げる焼けた空が
ひりひりした匂いを連れてくる
そんなものだと思っていた
その空もあの ....
┌−−−−−┐
|ねこここね|
|このこのこ|
|ここはここ|
|こねこねこ|
|ねこここね|
└−−−−−┘

ねこだましはできても、ねこだましいは、ねこのこねがないと持つことができないようです ....
拝啓 酷暑の折 いかがお過ごしでしょうか
僕は一足先に
夏に別れを告げるつもりです
今日の帰り道 揺れるススキの穂を見つけ
あと少しで訪れる秋が待ちきれなくなったからです
あの頃僕は 夏の活 ....
シロとクロの
誤魔化し切れない感情が
胸の奥を過る

シロとクロの
縞模様のウマの形が
意識の端を歩いている

草食系も肉食系も
一緒くたにして
懇ろに混ざり合わせたはずなのに ....
雨つぶと雨つぶは
出会っても うたわない
分身だったから
うたう必要がないから
うたわないけど
静かに溶けて
ひとつになれる
みずたまりは
世界で一番平和で小さな海になった

雨つ ....
嵐の日 雷が空気をゆらして
瞼をとじても 光がときより私をゆさぶるの
わたしの心にあった 汚いものの 
沈殿させる濁った想いを
荒々しい雨風が 洗い流してくれる気がする

今日みた ....
心の在り処に明るみを灯す 儚い吐息にも消されず 風の神にも胸を張り
共に灯して明るみを眩しがらず ただ 上を向いて歩いてゆこう

計算された楕円の軌道は 生きていることを存分に噛み締める為に
 ....
拳が長い髪を弾きながら 進んで進んで 睨みつけている
憎しみを含む 堕ちる感情は 私には必要ない

どうにもウェルカムなこの世界は ごった煮と灼熱と情熱を
違えながら 吐き散らかす 弁えること ....
                130830


明日の気温は36度を超える予報です
夜間の最低気温も28度ですから
熱中症には充分お気をつけ下さい
丁寧な ....
 あなた何をそんなにしょぼくれているんですいいじゃありませんか海へ行くっていったってべつに達也くんとふたりっきりってわけじゃないわ男の子七人女の子七人ですよ臨海学校に毛の生えたようなものですよおまけに .... 秋霖はまだか 雨が降っている
雨の日は頭痛がする 灰色のお外に灰色の道路 カラフルな車
薬は嫌いだから 雨を見守っている

しとしと降りてくる 埃を立てずに 静謐な重みを降ろしながら

感 ....
私の歩いてきた
この道の
この蒸し暑い大気の中に
いまだ蝉達がさざめいているのに
この道に立つ私の
かぼそい足の突端の
この黒いスニーカーには
もう蜻蛉が止まりはじめる

蜻蛉は
 ....
・・・・・・ ・・・ ・
・・ ・・・・・・・・・
・・・・・・・・ ・
・・・・・・ ・・
・・・・・・ ・・
・・・ ・
・ ・・  ....
きみのハウンズトゥースの胸の上
ニャーニャー鳴いている仔猫も
やがて大きくなるってことだ
愛されたくて庇護を求めて
尾っぽをぴんと走り寄って来る
痩せた可愛い仔猫だって

なのにきみは四 ....
目を閉じて見る
夢は
蓮の花のよう
正直だけれど
謎めいたまま
枯れずに沈む
深い淵へと
黄金の斧か
銀の鯰か


目を開けて見る
夢は
小さな鉢植えだ
虚飾に揺れ ....
イメージを擱き 元の次元に身を置き
現実の嗜みを施すことにする

 「タイトル不在」

久しぶり娑婆に出たような暑さも無事に蒸発し
秋語を植え ダイナミックに開花を話し出す

初めての ....
ヒトの形をしているのが奇跡と思える位
あまりにも小さくて柔らかかったあなたを
退院後初めてお風呂に入れた時
私の緊張が伝わったのか
あなたは火がついたように泣き叫んだ
以来あなたが極端に水を ....
ともだちが
女性を
かわいらしく歌った
アイドルの名曲を
ともだちの真似して
歌うことも
もう、できやしない
あなたが
年上の雰囲気たっぷりの
女性達にささやくように
リクエストさ ....
どうでもいい出来事に 一日経過しても怒りは静まらない
しらけた怒りではなく シリアスなんだ何時だって

 アタシは直立不動な精神性を持っている 腹の複式呼吸の部分に

新聞の勧誘のアタシを人 ....
【飛行模型】

露草の花は ひかりをうけて翼のようだから 
おだやかな 面もちで 飛び石を踏み外さないように歩く
縁側で 竹ひごが 飛行機雲のように しなやかにのびている
そのなかでも ....
力なんて抜いて 瞳なんか閉じて 足音なんか響かせず
滑走路という幻の残像を束ね括り 放棄な姿勢 気だるい

 アバンギャルド メタリックな瞼の上の影り
 人工の色彩からの迷彩に砕け澱む 吐いた ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
父を見舞う- Lucy自由詩20+*13-9-1
トーテムポール- 梅昆布茶自由詩813-9-1
夢物語- キダタカ ...自由詩1013-9-1
いよいよのふたり- はるな自由詩1013-9-1
秋の始まり- ヒヤシン ...自由詩9*13-9-1
夏の終わりに_(りんご飴第二章)- もっぷ自由詩913-9-1
秋への祈り_示し達へ- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-8-31
誰も知らない- 吉岡ペペ ...自由詩813-8-31
茫洋- ヒヤシン ...自由詩9*13-8-31
カモメのことばを知らない- かんな自由詩15*13-8-31
ぐるりと猫こねくりまわしてみたねコネクション_ - 阿ト理恵自由詩17*13-8-31
秋を迎える為に作る花火があってもいい- Neutral自由詩813-8-31
シマウマ- nonya自由詩20*13-8-31
子守唄- そらの珊 ...自由詩19*13-8-31
どこまでも続いていきそうな予感- るるりら自由詩21*13-8-31
楕円軌道エナジー- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-8-31
ウェルカムなこの星_- 朝焼彩茜 ...自由詩3*13-8-30
どこまでも続いていきそうな予感- あおば自由詩7*13-8-30
お父さん、海へ- 平瀬たか ...自由詩7*13-8-30
秋霖を身篭る- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-8-30
夏秋- マチネ自由詩513-8-30
中之島- 左屋百色自由詩7*13-8-30
バイバイの頃- salco自由詩5*13-8-29
ゆめよあけよ- ただのみ ...自由詩17*13-8-29
ある日のデータ- 朝焼彩茜 ...自由詩513-8-29
あなたが初めて泳いだ夏- 夏美かを ...自由詩34*13-8-29
我儘- はなもと ...自由詩413-8-29
粗末な怒り- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-8-29
少年よ_【三篇からなる_オムニバス】- るるりら自由詩25*13-8-29
メタリックに溶けた_しらけた怒り- 朝焼彩茜 ...自由詩313-8-28

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