すべてのおすすめ
うだるような夏休みの夜
水を求めるように
冷凍庫から氷をとり
口に入れる

がりがり
噛み砕いたり

飴玉のように
ゆっくり溶かしたり

氷は40度に満たない
僕の身体にすぐ溶 ....
わたしが
立つはずだった
あなたのお店のカウンター

これからは私の知らない女の人が立つんだ。

わたしが
あなたとの子供授かり
大きいお腹で立つのが夢だった
あなたのお店のカウンタ ....
例えば誰かに伝えたい
綺麗な風景
恋心
押し込めたままじゃ伝わらないよ

上手く口に出せないこと
言葉にならない言葉は消えるの?

例えば誰かに伝えたい
苦しい痛み
流す涙
思い ....
天体観測の途中なのに君が芋虫に夢中だから、
少しでも気を引きたくて僕は梯子を駈け上る。
ぐんぐん縮んでいく背丈に優越感を感じながら、
僕は見上げた天上で赤い星に唾を付けた。
さて、どこから戴こ ....
まだ夢のなかで
ココナッツ畑の
果実を収穫するときみたいに
静かなバスルームで
のどかな夜明けは
すでに始まって
まどろみは甘くかおり
水滴となり流れ出す

  ∽

たっぷりと ....
一面の草むらから、湧きあがる青い空。
向き合うわたしの窓は、青い空をもたない。
手にした一枚の写真を見て、
水を得た魚のように泳いだ海は、
黄ばんだ家族の笑 ....
自ら築いた家庭を守る
そんな当たり前の事ができなかったのだと
あのひとは言った

幸せそうな笑顔の傍らをすり抜けるとき
言い知れぬ悪寒を覚えるのだと
あのひとは呻いた

家族のために自 ....
「次のニュースにまいります」

淡々とした口調でアナウンサーは暗いニュースを読み終え
明るい話題に切り替えた

よくある日常の風景

僕は暗いニュースが風化してしまうことが

ただ  ....
抱きしめてやると

思ったよりも簡単に

くずれるときの声を出した

髪の毛から

あまい胡瓜の香りがする

たがいの爪で

たがいの肉にわだちを描いた


俺は十八だっ ....
失敗しなくちゃ分からないこともある
そんな日だった
至らない自分が悔しくてどうにも疲れる

鉄の心のつもりが
決壊しそうなのを
必死で補強してる

変わり映えのしない
どちらかといえ ....
ねぇ、命ってどこにあると思う?

ねぇ、心ってどこにあると思う?


ほとんどの人は胸の辺りを指す

中には頭を指す人もいる


ランナーが指すのは足

料理人が指す ....
あのとき、偶然
だれにも声をかけられていなかったなら

ぼくは今ごろ
ここにはいなかったのだ


偶然、生きているぼくは

今日も、また改札口をぬけ

ケータイを開き

牛丼 ....
悩みがある
他の人には大したことなくても
僕にはおおごとだ

そんなとき彼女が言った
「絆創膏ならあるよ?」
「バンソーコー?」
「傷が隠せるよ」
「治らないの?」
「うん。
 だ ....
嵐が去ったあとの
うっとりとした
天気雨がふる夜に
穏やかな波が渚に
はじけていて
潮のよせる音が
白い灯台の中でも
吐息のように響いている


塔のてっぺんの方へと
約束をした ....
ひかちゃんが
幸せになるか、不幸になるかわからないけど

きっと

自分にとっての幸せってなんだろう

って考えて
探求できる子にはなると思う。


って今日着た手紙には書いてあ ....
地球からながめると
原子核よりも
    ちっちゃな
          ちっちゃな
自分のからだの
   どきどきしている
       どっきどっきな
むねの奥で

ときどき ....
今日は雨
誰もいない
ひとりの時間

お茶を
飲みながら
ちょっとひと息

ひとりで
いるのだから
こんな時は
音楽を聴くのも
いいよね

雨の日の午後
今はひとりの
 ....
新横浜の風景を

しばらく品川と間違えていた

その風景にせつなくなっていた

品川にはきみがいるような気がした

白い光を放つビル

白い光に照らされた道

きみが歩いたかも ....
回転する空から
星がこぼれた夜

間違って少し失って
傷口がまた開いて


どうして人は
手を伸ばしても星は掴めないのに
大切な人の傷口に
ナイフを突き立てることはできるんだろう
 ....
キラメく 水を飲む朝の
ゆっくりとした 点滅球が
ぼやけて見えない

白 いイヤホン で 遮る笑い声
雨粒の 微動 もしくは波形
ぼんやりと眺める

踏まれている 足の痛み
知らない ....
白い




白い真白な雪が散る




綺麗で



寂しい、





もの悲しい音で静かに





 ....
               080611





六月になると
ブラインドを用意する
晴れたら暑い季節です
陽に焼かれ
暑いのは我慢して
幼い声でいわれても
降りるつもり ....
プール清掃の前 ヤゴ捕り大会があって
捕まったヤゴたちは巨大なペトリ皿に移される
ヤゴはそれぞれの教室に置かれ、トンボになるまで観察される

子どもたちが最初に目にしたのは、なんと共食いだった ....
君を今更思っても

何も始まらなくて

何も終わらないから


心に一粒の種を抱いて

風に身を任せてみる


お日様に挨拶をして

風と友達になったら


どこまで ....
愛してるなんて言わないで

虚しさが吹き荒れるだけ

苦しみのナカ

僕はここに眠るんだ

右手に君の心臓を

左手に涙の雫を

喉には優しい飴玉を

詰らせて息できないよ ....
たっぷりとあふれんばかりに湛えて
こぼさないように歩く
ネットの海に棲む詩人が紡いでいる
いつまでも色褪せない
磨きこまれたナイフ
のような綴りに痺れ
少しでも掬い取ろうとつかんでも
手 ....
おやめなさい
月はあなたに何も教えてはくれません
おやめなさい
風見鶏はあなたに何も教えてはくれません
おやめなさい。

だから
こうして私はこうして月をながめる
だから
こうして私 ....
郵便受けに入っていたのは
営業スマイルの葉書と
ネクタイをきちんと締めた葉書

営業スマイルの葉書を開いてみると
べりっという音を立てて
用のないパンフレットを差し出してきた
次から次へ ....
楽器を操る人から
音楽が聞こえてくる
ジャンルを語る人から
うたが聞こえない
欲しいものはなにかの名前
なんかじゃない

   百科事典が世界を壊していく
   たとえば民族
    ....
両の人差し指でぱたぱた
ニワトリが餌でも突いているようで
思わず吹き出しそうになるけど

なにやら真剣に打ち込んでいる
あなたの横顔
見方によっては男らしいとも言えそうで

古いやつだ ....
北大路京介さんの自由詩おすすめリスト(16330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
氷喰症- 藤原有絵自由詩608-6-22
ごめんね- こころゆ ...自由詩6*08-6-21
上手く口に出せないこと- 相羽 柚 ...自由詩2*08-6-21
『星を食べる』- 東雲 李 ...自由詩3*08-6-20
朝のピアニッシモ- りゅうの ...自由詩7*08-6-19
青いひかり_______- 前田ふむ ...自由詩28*08-6-19
守れなかったひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*08-6-18
紅く染まる心- 知恵自由詩7*08-6-17
いまも何処かで- 吉岡ペペ ...自由詩1708-6-16
弱さ- 蒼木りん自由詩5+08-6-16
喉仏- 1486 106自由詩5*08-6-14
Re:- わら自由詩25*08-6-14
青い目薬- 麻生ゆり自由詩5*08-6-14
灯台守のポートレイト- りゅうの ...自由詩8*08-6-14
未来- モリマサ ...自由詩3308-6-13
ゆらゆら- 乱太郎自由詩21*08-6-13
雨の日の午後- 妖刀紅桜自由詩708-6-13
品川- 吉岡ペペ ...自由詩608-6-13
Missing- 衿野果歩自由詩6*08-6-13
詩が生まれるとき- 西日 茜自由詩16*08-6-12
ゆき- 桜木 ハ ...自由詩208-6-12
ジューン・ブラインド- あおば自由詩8*08-6-11
ヤゴの飼育- 西日 茜自由詩13*08-6-11
ダンデライオン- シュガー ...自由詩9*08-6-10
終わらない口づけ- 愛心自由詩4*08-6-10
ネット遊泳- 渡 ひろ ...自由詩23*08-6-10
月と風見鶏- プル式自由詩7*08-6-10
客の来ない家- 小原あき自由詩19*08-6-9
あなたは分類、されてしまった- たりぽん ...自由詩16*08-6-8
古いひと- 恋月 ぴ ...自由詩18*08-6-7

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