言葉の欠片
ノクターン

言葉がハラハラ舞う
その裏側に反射するものがある気がするのは
思い過ごしでしょうか

ヴァーチャルとリアルが交差する中
ユゥラ ユゥラ つかみ所が無い姿を
求めて抱きしめてみても

冷たくなった身体を抱えて眠り続けてた夜
柔らかく甘い夢を見ていた夜
夢など一欠片も見ず深く深く沈み込んでいた夜

言葉の欠片に住みついてた想い

水面に浮かんでいたり
水底から屈折した光を見てたり
位置が定まってなく漂っている

大丈夫、金槌ではないから

賢い とか 大人 とか
投げやりでひとくくりのようで
馬鹿 で 子供 とか
もっと投げやりでひとくくり

あの頃わからなかった事
あの頃わかっていた事

忘れていた事を思い出し
忘れまいと思った事を忘れてしまい

言葉の欠片に住みついてた想い

消えてはいないけれど
置き場所が変わっていく事を感じています

言葉がハラハラ舞う
その裏側に反射するものがある気がするのは
思い過ごしでしょうか






自由詩 言葉の欠片 Copyright ノクターン 2006-03-03 17:38:08
notebook Home 戻る