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北風よ
あわれな枯れ葉を
見捨てておきながら
それでもあると
言い続けるのか
透徹した四次元の警句が
冬陽よ
かなしげなねこぜに
かげを作らせておきながら
それでもないと
....
墨いろの街道
放たれた欲望は
雨上がりの夜にさえ
涙ながして飛んでゆく
飛んでゆく
好きだけじゃ
足りないみたいだ
このせつなさを
春の切実と名づけ ....
結束は堅い
損得などない
familyは互いに
守る。
肉食的動物
獰猛である。
安心感
気を互いに使う
楽しい
本音が出る。
悲しい時は
共に泣く
ごめんといったきり
黙るあなたの前で
私のすることは
許すことじゃないんだよ
私には あやまらないでいい
あなたと 私 ずっと
一緒に笑ってきたじゃない
昨日の私の失敗を
肩た ....
指は使い込まれ
はしたなさが薄れていく
こっくりとだまった目
ほほ
組んで指して入れて
未完成を目覚めさせていく
指で音をきき
指で湿りを嗅ぐ
脳にじらした虫歯を出前したい ....
私には
赤いゴムの水枕に
特別な思い入れがあります
私が夜毎に使う枕
その枕は{ルビ理由=わけ}あって
たぷたぷ
揺らいで水を鳴らす
赤いゴムの水枕です
水道の水を ....
給食費を払いたくない親がいるらしいけど
その子供は大食いらしいよ
なにより給食がすきなんだって
おかわりっていう声が明るいんだって
教室とろうかの隔たりが なくなって
オープンスペースに ....
忘却の向こうに浮んでる
約束もないけど覚えてる
知らないけれど
いつも思うよ
不思議だね
....
旗を振りかざせ
我の望みを高く高く掲げ
一歩一歩 力強く歩め
我の行進は続く
果てしなく続く
この旗の下
嘘も飾りも無く
裸の我が本来の姿で
....
空をあつめて
泣いてみたいとおもいます
たったひとりで
その
重みに
耐えかねて
幸と不幸の中間あたりを
泣いてみたいと
おもいます
海は
寡黙です
わた ....
ただ無いのだ
既に
ソコには何も無いのだ
ただただ何も無いというそれだけが
広がっている
失われてしまった
どうすることもできず
何もかも
失われてしまった
失われてしまった
....
{引用=
風の音が聞こえる
戸外は雨だ
脹らんだ大きな雫が
木の葉の表面を滑る
熟れすぎた文化のなれの果ての
決済の時間のように見える
カーテン越しの
切れ長の瞳は
....
坂の途中で電車を眺めたあの頃の独り
緩やかなカーブで、芳ばしい匂いのするwindsを過ぎて
ブランコのあるLEMONが見えてくる
手前の鞄屋のおばさんに声の要らない挨拶をして
少し早い時期に紅 ....
玩具みたいに
哀しいことってあるもんだ
それの名前は運命
雁字搦めに
人をしてしまうものの名前
Aの名前は強制力で
Bの名前は自由
Bは、自由な自分には、どんな強制力も働かないと
....
札幌の街に来ている
なーんか 違うんだよね、って
まだ何度も来ていないくせ
妙にここを気に入っている
コウちゃんが舗道のさら雪を踏む
そりゃ、さ
新しい街だしね
歴史が街を作るん ....
生まれたときから
屈託のある顔をした君は
赤ん坊のくせに徹底していて
怒り出すと
……いやっ
興奮し出すと
顔が赤黒くなるまで興奮して
泣いているのか怒っているのか
とんと僕には分から ....
お日様の下
お庭で一人
日向ぼっこ
風がそよぐ
鳥達が鳴き
郵便配達の
お兄さん
雲ひとつない
ケヤキの大木
はだかん坊
洗濯物は
案山子の行進
春のある一日の暮方には
発狂の
予兆がある
ジンと痺れたような
頭痛とも呼べない違和感と
芯を抜かれたような
身体の座り
くちびるは
読経のような調子で
言語にならぬ声を長く ....
{引用=
いつか
海の生物たちが
陸に上がってきたらね、と
誰かがささやいた
あれは、遠い過去の
想い出のさなか
想い出に繰り返された
さざなみの中の誰か
さざなみが声になって ....
やっかいなことが起きそうだ
家の中には権力者がいて
近所には強盗がいて
街に出るとペテン師がいる
全く油断ならない世の中
なのに
今、僕の心は満ち足りている
ブレイクを読み
サブラ ....
そして雪が降っていたのだと思う
僕たちは逃げるように汽車に飛び乗って
石とレンガと煙の支配する町から抜け出した
音楽は遠い場所にあった
文字は誰ひとり読めなかった
僕たちは独りで ....
雨がつよく太く降ったら
いつのまにか晴れていた
空にはつよくて太い風が
ごうごうごう吹いていた
風土がカミングアウトし
ぼくはここにいるんだよ
たましいは同時のなか ....
大きな引き出しは
アングリ口を開け
ようこそ、よくできたお客様です。
などと歯の浮いた世辞を言って
そのくせ、舌なめずりの音が
家中に響きわたっている。
それでも人の良いインテリ面した ....
昨夜の雨を吸った落ち葉はぶよぶよと柔らかくなり
いくら踏みしめても何の音も鳴らさなかった
足跡さえも吸収してしまいそうな弾力は
寒さを忘れそうなほどの優しさで失望を覚える
冬はいつだっ ....
引いては寄せる
波のよう
良い時と悪い時
よせる唇
やわらかな肌
そっと抱きしめる。
髪を掻き分け
タマゴご飯を食べる。
ごめんねって謝る君
優しい君だから
くだらない冗談 ....
入賞で喜んだり
銅で喜んだり
勝負も結果も
一位いがい意味はないというのに
服装がどうだとか
品行がどうだとか
じぶんで選んだ政党を
すぐに応援しなくなったり ....
おはよう
僕がわかるかい?
今日はいい天気だ
気分がよければ
一緒に散歩しよう
流れゆく季節を
肌で感じる
見上げると
久しぶりに雲一つない
澄み切った青空
....
だいたいは同じ形の
だいたいは同じ色をした
少しずつ違う大きさのものを
中心から外へと
奥に
手前に
はしを重ねながら互い違いに
重なりと重なりとの間隔は
徐々に広げながら
....
シナプスたちのように、うごきあい、点滅する
地上の生きた星たち
今日もどんなかんきょうにあろうと
かなで合っている
それを聴き入ったのは
目をとじれば
誰もが知らない顔の乗る移動の
車窓 ....
冬はいってしまうの?
私のそばから
生まれたがってる花に
きいて今朝のふくらみは
いっそう深まる
見える景色はほんとうの世界?
私がつくりあげたものでなく
想いなど実現の花 ....
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