すべてのおすすめ
前方不注意で迷い込んだ森で
僕の死骸は笑っていた

それが実に正夢で
私は確かに発狂している

もう望んでない
もう恨んでない
上澄みだけが
強がって

僕を守ろうとした
無意 ....
         - Der Traum, wieder


一瞬で、どんな夢だったのか忘れてしまうが

胸が潰れるような氣持ちのさなか目覺める

かたちのないもの

かんがえにな ....
すっかり日々は暖かくなり
桜もいよいよ開花間近
なのに私の心は鉛の様
不安と恐怖が波打って
奥底から沸き上がる
(昨夜は凶暴な悪夢に襲われ
汗みどろで目が覚めた)

すっかり日々は暖か ....
米って左右対称じゃない
犬歯のように少し欠けてる
その犬歯みたいな米は
臼歯で噛むと甘くなる
そういえば
オオカミの犬歯を
あの人はお守りにしていた
もっと噛んでくれてもよかったのに
白い皿をニトリで手に入れたのだ
栗を置くための土台として
アスファルトには一体何が置かれるべきだろう
ゴムボールを手に 考えていたのだ
ロザリーは十五才
廃業したスクラップ工場の敷地の外れで
ハーケンクロイツみたいなかたちになって転がってる
もう腐敗が始まっていて
あらゆるおぞましい虫に集られて喰われている
ささやかな雨 ....
{引用=焼香}
{ルビ鶫=つぐみ}を威嚇する
{ルビ鵯=ひよどり}の
声は形より
広々とこまやかに
震えた
春の微粒子
住宅地の雪解け水を
長靴で測り
黒いコートに受ける
日差しを ....
絵柄のないパズルでも揃えなきゃ
無ってそういうことなのかも
湯気のような靄のような
差し込んできた光か照らし出された明かりか
今はどちらとも信じたいと思った

失ったものや別れた人や
 ....
葉っぱが
ひとり遊んでる
くるんと
まるく
じぶんをすてて
も一度
ハラり
わらって泣いて
あたたかさはいつも
敵わないほどに傍らで咲いて
叶わないたびに散り
地面をひたすらに覆い尽くす
 
しあわせという匂いにむせて
風のつきあたりでは
くるくるくるくると
止むことなく空へ ....
血の色を塗り固めたような阪急電車と





薄い水臭いグリーン色の市バスが



 ....
寒さはもう感じない
生暖かさが
ウキウキ感を連れてくる

何をやっても上手くいくような
何とも言えないポジティブな流れ

新年度が始まり
落ち着かない日々が続いても
嫌な気持ちになら ....
少し高めの なるべく太い枝に飛びついて

ぶら下りながら 木の幹を歩き上がり

背面飛びで足元から滑り込むように あの枝に座り込む

もうひとつ上に行けるかな 立ち上がり 

手をかけ ....
 
 
塩水を買って帰る
安かったから、と妻に渡すと
またこんなもの買ってきて
そう言いながらも大事そうに抱えて
海に帰っていく
今日のおすすめはこれです
テレビの人が言った
(午前 ....
{引用=読みたい本がある
明日にしようか
明後日にしようか
書店に行き
お金を払って
買って読みたい
詩でなくとも
ロマンスでなくとも
料理でなくとも
指で頁を繰り
じっと ....
気配を交わす
凪いだ水面に立ちこめる霧のような
気配を交わす

かたちあるものは
言葉にしたものは
どんなにいとおしくても
見つめつづければ

 シュ

 ル
  ト
  ....
あの雲の向こうには
無窮の青空が広がる
それだけでいいんだ
私の生まれてきた理由は
誰も帰らない家が在った
十年ぶりに男が一人帰った
その家を壊す支度に
雑草に覆われ
壁は罅割れ色褪せ


繁栄の代償に
突然選ばれた家族
怒りは擦れ違う
日々が過ぎても
これで癒 ....
海底99メーターの孤独
エヴェレスト単独登攀の孤独

子供が離れた孤独と
爺ちゃん婆ちゃんのいない孤独

不安に怯えても孤独と融和しようぜ
もう子供じゃないんだから
もし好きなことがあ ....
そこにあったことなどないことを忘れそうに満ちる野花


水底にねをはる陽の匂いをそこねることなく永遠の死を生き続ける置物に


なによりもそこに似合う置き場のない静けさとして


 ....
しんとしたしずけさにつつまれていた

ときにゆれうごく
おおきくささえをうしないくずれてしまい
そうになる
かたむき
うつろい
みうしなう

いずれはまた
しんとしたしずけさに ....
森の痛む肋膜は

記憶とともにアンモナイトだ

春をこじらせ

また

すみれ草を踏む
口元から読経がながれる
もの言わず燃えたぎる焼き場にて
圧倒的なあの世が降りてくる

惜別をぶち抜く感情のほとばしり
わなわなと肩が共鳴する後ろ姿
人目を払いのけ崩れ落ちる黒影

命に ....
冬の終わりに桜が咲くように、ぼくの終わりにもきっと何かがはじまる。
それを見れないことは少し寂しいけれど、未来を見れないから持てた希望や、綺麗と思った世界や、笑えた日があった。
冬が終わって春 ....
大好きな女と離島で暮らす
大嫌いな奴と仕事をする

愛情たっぷりの野菜を食べる
つまらないことでも悩むのだけれどもね

まあ確かにいいかなって
とても酷薄な人生のやり口だ

計画経済 ....
平凡で退屈な夜を
ひとり歩く帰り道

少しだけ肌寒い静けさに身を隠し
誰にも内緒でタバコに火をつける

浩浩と光る電話ボックスの前で
立ち止まったわけを探す

蛾だった
僕は時々木の家に帰ることを考えている
そこへ向かい歩いている道の景色を 僕は
にぎやかな きっと 交差点の 今日という日に  
鳥のように通りを見ているかのようにして 
  見えないが それは
  熱の蛇が 這っているのだ
  かんぜんな 石を湿らせ
  なにもかもが黙る

  
  熱の蛇が
  這っていくのが見えない
  街はいつも 叫んで ....
「大地」

大地がぼくを落とさないでおくのは
それはやはり
大地がやさしいからだ
そうかんがえないと
「今」にいられない


「ゆきがふる」

あの子
ゆきにさわりたいから
 ....
現実とはと彼が切り出したので、言葉の続きを待った。
現実とは道だ。それも廃線だ。草が茂り、傍らにゴミが散乱し、どこからかガソリンの匂いがする。吐瀉物や廃棄物のシミが至る所に散らばっている。線路は錆び ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8465)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
死骸- TwoRivers自由詩14*21-3-15
ひとでなし- 墨晶自由詩6*21-3-15
春の肉感- ひだかた ...自由詩421-3-15
- 黒田康之自由詩221-3-15
水色の午後に- 番田 自由詩221-3-15
ロザリーはスクラップ工場の外れで- ホロウ・ ...自由詩7*21-3-14
反省なんかしない- ただのみ ...自由詩7*21-3-14
今はどちらとも信じたいと思った- 余韻自由詩121-3-14
葉っぱ- 道草次郎自由詩6*21-3-14
眩しさから逃げるように春を- かんな自由詩421-3-13
京都チキンジョージ- TAT自由詩2*21-3-13
春の日常- 夏川ゆう自由詩421-3-13
木登り- 短角牛自由詩4*21-3-12
つぶやかない(二)- たもつ自由詩1121-3-12
春の本- 津煙保存自由詩7*21-3-12
気配を交わす- 塔野夏子自由詩3*21-3-11
アオゾラ- 渡辺亘自由詩321-3-11
十年忌- 大村 浩 ...自由詩7*21-3-11
海底99メーターの孤独- 梅昆布茶自由詩1121-3-11
置き場のない置物- 末下りょ ...自由詩6*21-3-10
しん- 入間しゅ ...自由詩421-3-10
地層と人- 道草次郎自由詩5*21-3-10
焼き場にて(改訂版)- 宣井龍人自由詩10*21-3-9
冬の末- 水宮うみ自由詩5*21-3-9
天文少女のうた- 梅昆布茶自由詩1321-3-8
誘蛾灯- 入間しゅ ...自由詩121-3-8
渋谷のドトールで- 番田 自由詩221-3-8
- 草野春心自由詩621-3-7
ついーと小詩集2- 道草次郎自由詩11*21-3-7
廃線- 入間しゅ ...自由詩321-3-6

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