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Englishman in New York が聞こえる
懐かしい香水の匂いが通り過ぎる
地下へもぐる階段で
地下鉄の隣の席で

自分の左手を見つめる
指輪がひとつ
そのほかはヌード
 ....
冥土にも知る人は居るのか
笑いが消え愁いの毎日
娑婆で見た弥三郎ばかり
もう誰もが信じられない
泣かないで
言い当てた
浄土を信じて


出る杭は打たれるけれど
ほらちゃんと揺らが ....
{引用=
他愛もない笑い話をして
おどけた返事をする

きみは
僕のことを
僕よりも詳しくて
その華奢な肩に
少しの間
体重を預けたくなったり
する時がある

でも僕が
そん ....
僕はきっと君をアイシテル

アイシテル
アイシテル
アイシテル

だからダイキライ

誰かをその瞳に映す君は
ダイキライ
ニクラシイ
クルシイ

イジメタイ
カワイイ
ダ ....
遠くの空は晴れているのに
郵便局から出ると
黄金の針を束ねたような
冷たい雨に打たれる

明日の天気は確認したくせに
家を出るときに傘を持ってこなかった
思えばぼくのこれまではこういうこ ....
シバタさんと久しぶりに話せた
所長にだいぶ持っていかれてるんじゃないか、
ユキオは顔をこわばらせながら
そうですね、と言って演技ではなくため息を吐いた
シバタさんからの注文以外ほかで取られてい ....
知らずに
湧き出る
美しい泉を
探す
旅から
私は
知らずに
戻っていた


「きっとまだ
 あそこにあるに違いない」


やっと戻った
夢見がちな私に
窓辺の黄色くて ....
鏨(たがね)を打ち込む

光沢のある表面に
一閃の傷をつける
堅固な光沢のある表面に
鏨(たがね)を打ち込む

切断する術は腕一つ
ハンマーふりおろしの際の微妙な躊躇は
表面を滑 ....
{引用=


それは

空洞と
いう名前の

留保に過ぎないのだと

口に出していた
或る夜

人はすべて
寝静まり

ベッドの上で時間が
ぐんにゃりとする

 ....
 
 
冬の雪の下
土の中で正座していた足を
今ゆっくりとほどいていくように
私の足にも
春がおとずれている

痺れる感覚に
気を失いそうになりながら
すみずみまで血がめぐる
生 ....
雨の日の朝 台所で
僕は君の“おはよう”を待つ
きっとまだ起きないだろうけれど

一人の昼 一人の部屋で
僕は君を想いながら本を読む
儚い恋の終わりと重ならないように祈りながら

寒い ....
女の子とセックスしながら
出来ることなら挿入しながら
ボードレールを音読したいと
思っているのは僕だけではないはず

あたしはこんな退屈な人を
彼氏にしてしまってよかったのだろうかと
ダ ....
人だ。

そいつは人なのに

純粋すぎるライオン

に似ているジュンさんだ。

ジュンさんだ!

ジュンさんだ!


見えないのか。

首の周りの毛が。

聞こえない ....
「先輩可愛いです」

お世辞とは分かっているものの
同性の後輩に言われた言葉に
正直喜んでしまった

言葉や態度では冷静に振舞っているつもりなのに
頬が紅くなってゆくのを感じた
干からびた革の装丁に
そっと手のひらを添わせ
花びらのように軽い
ページをくるわたしの内奥に
懊悩は滴る
     融点の低い金属の
自由さとまたひとつ季節を
経巡りここへたどり着いた
 ....
山の麓、谷間の果てる所に家はあり
冬場はいつも風花が舞っていた

ストーブは子供の役目で
おっかなびっくり薪を割り
煙にむせびながら火を起こし湯を沸かした

町までは午前と午後に1本ずつ ....
君と初めて会ったとき
あたしの顔を
しっかりと見つめてくれた

とても新生児とは
思えない
子供子供したまっすぐな
瞳だった

ぷにぷにの手首
やわらかいほっぺ
君は家族の中心に ....
 不完全な僕たちは
 その間抜けなF音に縋って
 つま先の置き場に困っている。


(飛びたいのか逃げたいのか)
(消え去りたいのか喚きたいのか)
(縛られたいのか駆けずりたいのか)
 ....
季節の変り目には
雨がよく降る
いまがまさにそうで
冬から春へと
季節がわたろうとしている
そういえばあいつも
こんな時に死んだのだったな
そう思ってまだかたい
桜のつぼみを見上げる
 ....
雨が降る日 
アシスタントが描いたような風景に包まれた 夕闇の中
違和感を積み上げて昇り
たどり着いたのは 三階建てのアパートの屋上


疑いの目を向けて迫ってくる風にのせ 
傘を飛ばす ....
雨の降り止んだ田舎道
憂いを背負った帰り道
閑散とした沈黙の田に
やり場のない想いを投げ込んだ愚痴

一匹の蛙が反応し
静寂は破られた
別の蛙が次々と呼応して鳴き
騒ぎは瞬く間に一面に ....
あなたの部屋にどういうわけか
一本の木が生えてくるでしょう

勘違いしてはいけません
それを自分の一部なのだと
脈を通わせてはいけません
それがたとえ同じ血をひくものだとしても

それ ....
きみんとこ、自動倉庫できるんだ、

ようやく工事物件の話をひとつ掴んだ
いまある自動倉庫を移設したいんだけど、きみやってみる、と現場のコガネイ係長が声をかけてくれたのだった

カタヤマの言い ....
百まで積んだら
零まで崩して
千まで積んだら
零まで壊して
万まで積んだら
戻れなくなる

知って積むのは
罪になるのか
知らず積むのは
恥になるのか
戻れないなら
もう戻 ....
どしゃぶりの雨がふった

桜がようけ咲いたのう、
事務のおじちゃんが
きのういってたのに

はなびらが日差しに透けて
枝と枝のすきまから
春がちらちらもれて
ああ、うらやましいなあ
 ....
ざぶんざぶん、ザブンザブン。
引いては寄せる波の音
月が見える。
潮の臭い

命の根源
懐かしい風
ここから全てが
はじまった。

時間が止まる
自分が消える
宇宙と繋がる
 ....
三月の飛鳥山
王子駅から望むと
厳冬時とさほど変わらぬ
枝振りの樹々が
何の衣も纏わず
剥き出しではあるが
陽光に透けて
半月後の桜色の
淡い期待を靄のように
纏っている

穏や ....
サイトーさんの常備薬のひとつに釣り針があって
咳の止まらない日にはそれを喉に引っ掛けてミチさんを釣り上げる
ミチさんは体長数ミリの小人で
だいたい寝ている間に鼻から入ってくる
ミチさんが何 ....
貝の中で眠る
エナメルに身を添わせ
なめらかな肌に
潮騒を聴きながら

貝の中で歌う
孤独とは空間原理
反響して丸く閉じていく
原初細胞の相似形

世界の外では日が昇り
また太陽 ....
この世という巨きな檻で 
誰もがひとつの「非常口」を探している 
それぞれの足首に鎖でつながれた 
鉛の玉を、引き摺りながら 

背後から迫る炎の手の、一歩先を 
脇目も振らずまっしぐらに ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おとなのひと- たちばな ...自由詩9*10-3-30
弥陀に逢わずにいられない- 板谷みき ...自由詩2*10-3-29
なみだ- 高梁サト ...自由詩6*10-3-29
コトダマ- 宙空 心自由詩210-3-29
ぼくのこれまではこういうことの繰り返しで- 瀬崎 虎 ...自由詩510-3-29
蛇つかいたち- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-28
黄色い花- さき自由詩510-3-28
鏨(たがね)- ……とあ ...自由詩6*10-3-28
あどけのない空洞- 真島正人自由詩7*10-3-28
許せない春- 小川 葉自由詩4*10-3-28
寒い夜_窓際のベッド- YuLia自由詩210-3-28
女の子とセックスしながら- 瀬崎 虎 ...自由詩1+*10-3-28
ラッキーライオンボーイ- おかず自由詩110-3-27
照れ屋- ありす自由詩210-3-27
ネオンと抑圧- 瀬崎 虎 ...自由詩5*10-3-27
風花- 西天 龍自由詩11*10-3-27
娘よ- 森の猫自由詩8*10-3-27
不完全な僕たちは- 亜樹自由詩110-3-27
季節- 岡部淳太 ...自由詩310-3-26
描かれる雨の記憶- 自由詩4*10-3-26
波紋- 翔多自由詩510-3-26
悪意- 瑠王自由詩6*10-3-26
蛇は転ばない- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-26
つみ木- はるな自由詩310-3-26
どしゃぶりの雨がふった- はちはち ...自由詩6*10-3-26
ある月夜に- ペポパン ...自由詩9*10-3-25
花見直前- ……とあ ...自由詩10*10-3-25
許せない春- いとう自由詩7*10-3-25
呼吸をするようにひらかれていく- 瀬崎 虎 ...自由詩710-3-25
非常口_- 服部 剛自由詩610-3-24

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