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「ゆびきりげんまん」
遠くから
子供たちの声が聞こえる
約束の時の決まり文句
笑い声混じりに
軽やかに歌って
また明日と
それぞれの家に帰る
「うそついたらはりせんぼんのます」 ....
真っ暗な空に
両端が刺さりそうなぐらい尖った
三日月が横になっていた
なぜか 両側に霞がかかっていた
あれは だれかの曇った瞳なのだろう
心の4番目のドアをあけて中のものをぶちまけたよう ....
流れる雲
暖かい日射
ネコが腹を出して
ねころんでいる
生ハム食べて
音楽聞いて
香をたいて
コーヒー飲んで
パンケーキ焼いて
ブルーベリージャムつけて
食べながら
詩を ....
{引用=もし、もしいつか自分が子供を持つことになるのであれば
まずはじめに、土を踏ませてやりたい}
親鳥のもとを離れ旋回する羽は
ふわりふわりと人の波に襲われ
海は、海はまだかと
空は、 ....
右乳首からお湯がでる
左乳首からはポンジュースがでる
調子にのって
捻り過ぎると
乳首切れを起こすので気をつけなければならないが
そうなっても
彼女にぺろりとしてもらうと
唾液の ....
フランスのどこかで暴行をうけている心持ちとしての世界観など今では笑いの種にぶちまけられていく微かな挙動としての反動にしてはただされていくどこかで ガットギターを弾こうとしている白さを眺め茶色の便せんへ ....
闇のなかに消えた淡いブルーを思い出しながら家路につく
時計の針が最後に触れた数字を覚えてはいない
もちろんぼくが最後に触れた数字も覚えてなんかいない
川をまたぐ橋(バカみたいな表現だ)を渡るとき ....
生まれる
ずっとまえから
さまざまの小さな
かけらたちがあつまって
この心身をかたち
つくってきていた
それらの小さないのちたちの集積で
ここにいるほどよい大きさのいのちがある
その後 ....
「くろきたバカだからキライ」
「くろきたに友達いんの?」
「いるわけないじゃんかー」
「くろきた受験するの?」
「いくつ受けるの?5校?」
「ちょっと合格鉛筆かしてよ ....
私は立ち止まらない
この道を行くと決めた
匂いの蒸せる深森の内を
怪しげなけものみちであっても
感じるままに行方を選ぶ
暗がりを畏れて
夜は月を探す
闇の海原は私を奪ってゆく
私は ....
何をなくしてしまったのか わからないなら
それはわからないまま そっとしておけば良い
それはいつかきっと 自分から君をみつけるだろう
小さな痛みとして 君を傷つけることで
その血を流す ....
ひとの悲しみを見つめていると
いつのまにか哀しみを見つめていた
その哀しみに耐え切れなくなって
ひとの悲しみにぼくは同苦しはじめる
哀しみを見つめているよりか
あなたの悲 ....
宇宙から地球って見えると思う?
まぁそりゃ当り前だね
宇宙から日本って見えると思う?
がんばれば見えるんじゃない
宇宙から私の家って見えると思う?
あー、むりだよ ....
机の一番上の引き出しから 幾つかの星を取り出して夜空に貼った。
二番目の引き出しから 三日月を持ってきて3時の位置に張り直した。
引き出しの一番下から太陽を持って来ると 枕元に置いて明日に備えた。 ....
心配ってさ
きっといつまでもなくならないと思うんだよ
君が僕でない限り
僕が君でない限り
だったら
はじめから自分を愛せばいいのかな
そんなことを思いながら
僕は僕のためのコーヒーを淹れ ....
人は共に支えあって生きている。
今日あらためてそう思った。
お客様は私を必要としている。
私はお客様がいないと食べて行けない。
お客様が可愛い。
愛している。
ひいき目である。
愛し ....
誰かの名を呼ぶ君の声は
ごく自然に聞こえるんだ
まるで一つ屋根の下で
過ごした家族みたいに
それは僕の名についても
同じことが言えるだろう
使い古されたように
何の変哲も無いように
....
自分だけの世界にだれもいない
なんて思うことはあさはかで
草木の陰 風の中 きこえる音
それぞれに 生きる命 かくれて
そこに世界がある
どちらが優先か 己が決めるだけ
どうせ と ....
とん
と背中を押された
ためらっていた足が
転ばないよう
身体を支えるように一歩
また一歩
歩き始めた赤ん坊のように
ぎこちなく踏み出した足と心
こ ....
湯呑みというのは
自らの役を心得て
いつ出番が来てもいいように
迷いの無い姿で
すっとそこに、立っている。
あちらのお客様からです
と言われ、差し出されたものを見れば
それは見事な、ヒトデ
ごつごつして、海水まみれで、
こんなものくれるくらいなら、タオルもつけてくれよ
と、あちらのお客様を、にらみつけたり
....
抉り取られた砂浜に
未だそびえる
防波堤に
今日も砂は積もり行く
すっかり
潮の流れは変わってしまった
すっかり
海は
遠くに行ってしまった
澄みすぎた
....
「人魂」
オイラが死んだときさ
あれ
よく墓場に出るって
あれだけどさ
300Wで光っていたいもんだね
「ファックス」
置かして
そこ
擱かして
そ ....
雲のような
綿毛の布団
シャボン玉 フワリ フワリ
風がソヨソヨ
癒しの空間
痺れる
全てを忘れ
涙がホロリ
耐える
祈る
願う
活かす
うまいヘタでいうと
生きるのが
ヘタなほうが 正解だ
大失敗なら 大成功だ
うまい生き方すると
最後にリセットされて
振り出しに戻るようになっている
うまいヘタでいうと
生きる ....
みずすましが
水を滑る
虫の比重は
水より軽い
あなたの舌が
私を滑る
あなたの声は
水より軽い
あなたの中に
潜ろうとする
私の比重は
水より どちら
あなたの浅 ....
ちいさな孤独に
ぼくのこえ、届いていますか
木琴ほどのため息に
ぼくのおおげさ、届いていますか
喜怒哀楽のない宇宙に
きみが見えなくなる魔法、ありますか
ふゆの ....
水は雨になって大地を潤し
渓流は楽器になって
疲れたこころを癒します
渇いたら喉を潤しましょう
水は命の火を絶やしません
水を大切にしましょう
隙間があ ....
君は何もするな
消え去ることのない手に希望を抱いてほしい
どこかへ手を伸ばそうとしてはいけない
その先には人が求める愛の形などないのだ
手を振っても 誰にも小声としてすら答えられない
....
私を降ろしたあの汽車は
星の路へと駆け上がる
手には破られた乗車券
夢を追うことに疲れたんだ
信じていた言葉の羅列も
いつしか色を失くしてしまった
思い出すのは、仲間の笑顔 ....
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