すべてのおすすめ
全部全部ネットの上にあるなんて思うのは大間違いだ
本当に伝えたいことはこんな画面の中にはないのだ
夕暮れの空の色がグラディエーションで変わっていく美しさを
言葉で表現することはどだい無理なのだ
....
キューピー3分間クッキング
土曜日のお昼まえ
スイカとメロンのサンドウィッチ
植物みたいなあなたの食べ物
やさしい気持ちをまもりたかった
メルヘンひとつもまもれなかった
....
跛(びっこ)をひいた男が独り
本屋の軒先を横切る
そこが本屋の軒先であることなど
全く意にも介さず
杖をついた老人が本屋の中から出てくる。
一冊の本を購入するでもなく
じっくりと日課の ....
「リサイシャです。」
突然の呼びかけにハッと顔を上げる
カウンター越しにその女性は佇んでいた
小さな女の子を二人連れている
一瞬 何と声をかけようか戸惑う
胸の底に沈殿している ....
犬猫とは違うことぐらい
判っているよ
※
でもね
薄汚れた服でサンダル引き摺ってた女の子
大切にしてもらっているのかな
パートのお母さんと
いつも家でタバコ吸っている男の ....
騙したりしたい
真実だよと言って抱きしめたい
永遠にと言いたい
終わりなんてこないと言いたい
ずっと一緒だって言いたい
どこへもいかないって言いたい
冷めた目をかくして
熱く抱きしめ ....
砂場の王様
砂場の王様はそこで世界を作る
城や町や山
支配者は笑う
王様も笑う
君は思う
世界はきっとこうやってできた
神様って奴がいるんなら
彼もこうやって世界を作ったんだ
....
要するに
しっぽ
なんだと思う
ブロック塀を
渡る猫が
しっぽ
ぴん、と
アンテナ立てて
バランスをとる
そろりそろり
それでいて
悠然として
しっぽ
うっかり落 ....
雨が濡らす新緑の並木道
歩道を楽しげに歩く老婆と中年の女性
一つ傘の下まるで恋人のように腕を組み
女性は老婆の顔をのぞき
満面の笑みを浮かべて話しかけ
老婆は斜め上、女性の顔を見つめ
ニコ ....
そんなことお前が決めることじゃない
可能性は/私の
みえないほどあるようです
限界がみえたらいいのに
雨のわっかをみながらそう思う
そういえば
雨に濡れない方がいいのだっけ
....
力不足は
だれの目からも明らかで
愛してるなんて
言えやしない
たとえどんなに想っても
それでも消えぬ
過ぎたまぼろし
寄せ集めては凝縮し
集中極めて
念じるの
夢 ....
待ち時間は後○分です
そんな掲示板を見慣れてた
いつ終わるのか始まるのか
わからない日々がこわい
雨は雨で 風は風
身をもって知るのがこわい
みえないものがこわいのは
元からだっ ....
こんなに雨がふっても
それでも空は知らん顔なんだ
雨のすきまをぬって
空へのぼってやりたい
つきぬけた空は
がらんどうの広場なんだろう
だあれもいないかわりに
なんにも響くことはない ....
焼き終ると
かたちはもうなくなっていた
まだわずかにのこっているだろう
最後の肉を焼こうと
熾火が立ち上がっていて
それはいのちの終りの
かがやきのようにも見えた
(そして、骨だ ....
きみの若さは
何ものにもかえがたい
それだけで美しい
だから
そんな風に
人波の中に
埋もれてしまって
どこにいるのか
わからなくなって
しまうようなことはしないで
きみは
....
アンテナのとらえる
周波
そのとき
その場所
そのまま。
脳が
肌が
髪が
感じる
こっちだぞ
その道だ
迷路でも
悪路でも
突き進む
やが ....
だれが落としたんだろう
道のまん中に ど〜んと立って
いきかう車を
にらみつけている。
すり傷の鼻が
もち主を捜索しているのだ。
朝陽がさすころ その生首は
テーブルのうえで ごろん ....
細い糸
端と端
互いにもってひっぱって
どんどんどんどん
どんどんひっぱって
切れるわけないよ
伸びてゆくよ
世界がかぶさって広がってゆくよ
円と円
縁と縁
まるければきっ ....
ひとでなしという生き物がいる
海に棲んでいる
ヒトデによく似ているけどヒトデとは違う生き物
だからヒトデナシ
ひとでなしという樹がある
梨の仲間だが咲くとき花びらの大きさが少しずつ違う
....
鉛をひきずるようにして
一日一日をすごしている
一日がおわると
カレンダーのその日に/線をひき
あなたが入浴したときには 水色の○をつける
ウンチョスのしるしは おれの手帳に
Unch ....
雲のカーテンがめくれると
まぶしい青が隠れてた
みつけた
いたんだね
いっきにかけあがって抱きしめた
青空はひろい
わたしのすべては青にとける
生まれた生きた生きている
ぜ ....
裁判所の待合室から
開港記念館の塔の屋根
クイーンの塔と
港に入った船から愛された目印も
今ではたくさんの灰色のビルディングに埋もれ
往時を偲ぶには上陸して裁判所の前に立つしかない。
....
なぜ詩なのか
面倒臭くて つい
手軽な言葉を投擲してしまった
口淋しくて つい
甘ったるい言葉を咀嚼してしまった
<優しさ>の優しくないアクや
& ....
もう付き合って十二年か
お前のイイとこも悪いとこも
朝まで語れる
え?それは私の台詞だって?
そりゃあ お互い様だ
最初の頃は 錆止めだ!ワックスがけだ!と
お前に気を使ってたっけ ....
ああ、愛することは
とても難しいな
つまらないことで
笑うのも泣くのも
馬鹿には出来ないな
ねえ、僕はうまく
僕をやれているかな
つま ....
私が訪ねると、
火星の蛸は海底へ旅立った後だった。
無重力の自由な不自由も、
遠く君と蛸の住む星も、
私をぽつんとさせた。
帰ろうよ、と
耳元で ....
ひとにみとめられて
いきていけたら
とおもうものだけれど
このだいしぜんに
みとめられているうちは
だいじょうぶのようである
このかきのきも
ことしのあきには
みを ....
目が覚めると、とんでもなかったり
魔が差す前に、引き裂かれたり
追えない夢も、確かにあるけれど
どうやら先のことは、誰にも分からないらしい
目が覚めずに、とんでもなかったり
魔が差し ....
錆びた釘 カンの切れ端 木屑をめくれば虫
雪で潰れた物置小屋の腐らない破片をさらう
小さなスペースに散らばっている小石
両手で包み バケツに集める
土台と共に 捨てられる礎
....
あくせくしているうちに
思いのほか
時間は過ぎてしまって
あのときの
美しいメロディも
素敵なシーンも
ふるえるような一節も
見逃してしまった
だけど
後悔はしていない
すべて ....
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