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チクタク チクタク 柱時計が
ゆがんだ時を刻み
マネキン人形が ほほえみかける
枯れた花一輪が テーブルの上に
何気なく置かれ
リモージュの コーヒ ....
早すぎた朝の向こうに夜があるように
遅すぎる夜の向こうに朝があるように
光に狂った雪街の景色を
僕たちはビルの屋上から見下ろしている
それは何の不幸でもなかったのに
苦い思い出としていつの間 ....
子供たちはそれぞれに武器を手にして、頭を押さえつけてきた街の中に飛び出していった、程なくいくつもの銃声がこだまする、男の声、女の声、年寄の…さまざまな悲鳴がビル街を跳躍して夜空の黒の中へ消えて ....
軽やかに頭を垂れながら
逃避行の挨拶はこっそりと
カメラに背を向けた
二人きりのエレベーター
秘め事にもならないな
車のキーが揺れていた
流れていくフロアの景色
わたしたちは大丈 ....
文章の欠片が部屋の隅で笑う
僕の脳内で言葉に白髪が生えてきて
杖のない単語がよく転んで痛がってしまう
今日は元旦
「あ」から始める餅つき
「け」「ま」りで祝う祈願成就と健康第一
「 ....
自分の中に決め台詞があると
生きやすいのではないかと思う
イキオイは
指先にではなく
足先にあった方がいいとも思う
年が明けてすぐのせいか
理由がないと歩けない
冬の光に抱かれて
こくり と 眠るように
夢の浅瀬を渡るように
用事はすっかり忘れ
身ひとつ
見知らぬ風景
懐かしい街を往くかのように
身を切る冷たさ
かじかむこころ魅かれるま ....
誰がいるかもしれないダンスホールで
奥底を知っているはずの
あなたが無邪気にはしゃいでいるから
私は何にも言えなくなって
黙り込んでシャンパンを飲んでいるだけだ
音に体を揺らしもせずに
....
踏み出さないと
見えなくなるよ
こころ
身体
ばらばらになる
もう一度
逢いたいなって
それは
そんなに
悪いことなの
爆破したり
乱射したり
私は
張り裂けそうにな ....
にげろ
さめろ
夢の末路は今
のしかかって笑ってる
全速力で走ってる
動いてないと
死にそーさ
噛みつきの花
真っ赤で
くさくて
にやけてる
最後までついてくる花
....
白く燃えている
白く
詩の言葉のなか
わたしはもはや
この世の物ではなく
白く燃えている
白く
純白の壁取り囲む
純白の壁走る
純白の耳鳴り
純白に総毛立ち
体が空だ ....
あすなろう あすなろう
明日は檜木になろう
あすなろう あすはなろう
明日は理想の自分になろう
ずっとそう思っている
自由を求め続けている
扉のそとの明るい闇に
つっかけ一つで飛び出すと
石焼きいも屋さんがいた
おいちゃん、わたし千円持ってる
三つあげよう 特に美味しいのを選ぶからね
家には人間は一人しか待っていなかったけれ ....
歳は後ろから突然にやってくる
ある朝目覚めたら
俺は六十歳になっていた
俺はいつの間にこんなに
歳をとったのだろう
隣りのおばあさんが言っていた
気がついたら
八十歳になっていたと
歳 ....
三日月の横に
ちょこんとほくろみたいで
セクシーね星
正月の仕事帰りの私
つまらない気持ちを
もてあます
月と星の関係に
あこがれてひとり
2017きらきら〜.。☆
禁煙したらきらきら〜.。☆
だから今からきらきら〜.。☆
とわの明日まできらきら〜.。☆
ストロベリーショートケーキな
エクトプラズム
ムキムキに割れた腹筋の
エクトプラズム
ネバネバ挽き割り納豆な
エクトプラズム
全身餡子で覆った伊勢名物の赤福な
エクトプラズム
重症の潰 ....
子どもの頃は
お正月が待ち遠しかった
「もういくつ寝るとお正月」と指折り数えた
ご馳走は食べられるし
テレビはゆっくりみれるし
中でも最大の楽しみがお年玉だった
ふだん現金というものと縁が ....
〇ばかり欲しがるのは
自己承認できていないから
劣等感の現れだ
健全な魂は欲しがってばかりいない
常に与えることを考える
与えることが喜びだ
私はそれこそを望む
一月
朝から
「言った!」
「言わない!」で
口喧嘩になる
二月
携帯はどこ?
眼鏡はどこ?
財布はどこ?
オレに聞くなよ、自分でやっておきながら
三月
おでかけまえのチ ....
愛の掟とは 与えるとは
と裸の人間が宣う
悦楽のマリファナに酔いながら
夜の街をさまよい歩いても
孤独な亡霊達に笑われるだけ
太陽の中に蒔かれた矛盾という種は
滅びという果実を結ぶ ....
綺麗にするぞといきまいて
部屋の掃除をしてみました
どんどんどんどん捨てていくと
いらないものの多さに驚きました
どうして私は買ったのだろう
いらないのに
ためこんだのだろう
その時の自 ....
ハートを撃ち抜いて
つまり、死なせてちょうだいってこと
ハートを撃ち抜いて
わかりやすく言うとね
なんだって委ねちゃうってこと
あなたにだけは
ハートを撃ち抜いて
遠回し ....
一月
一年365日一日24時間
自分と向き合う生活
ワイフと向き合う生活
人によっては
人生最大の試練となるだろう
二月
仕事以上の生きがいというものは
なかなか見つかるものじゃな ....
庭の柴木の陰に
たくさんの夜がこぼれていた
薄い産毛の生えたまだ若い夜から
硬く曲がった血と血の夜から
とりどりの夜が
折れて重なる か細い枝の隙間に
埋まっていた
空の低いとこ ....
もうがんばれない
君は泣く
がんばりたいのに
君は泣く
がんばるなんて言葉が
なければいいのに
私はおもう
いろんなことがわかってくると
言葉がどんどんだせなくなる
ひと ....
インクの香る雨の朝だった
新しく買った文具の手触り
僕はパイロットになった気分で
ボールペンのキャップを外した時
どこへでも飛んで行けると思った
いくつになっても
おとぎ話から離れられなくて
きっと
そこに善し悪しは無いのだろうけれど
少しばかり塩辛くて
気づけば周りは海だった
かつて
思い思いの夢たちを見送って
この身 ....
ごちゃごちゃ言う奴らに告ぐ
直接会って話してやるから
いつどこで会うのか連絡しろ
俺の携帯番号と
顔写真送ってやるからよ
双方が納得するまで
膝つき合わせて
或いはチョーパンぶち ....
犠牲フライに日本的なものを感じるのは
僕だけだろうか
僕は
犠牲フライが大好きだ
最近犠牲フライを打つ人が
少なくなった
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