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冬、
前歯がのびる
冬、
前歯がのびて
冬、
痛みが
かじかんでいる
たもとに
つっ立っている

おおきな動物の
からだを
すりぬけながら
人間同士が
殺し合う
ころしあ ....
貝柱の干物を買うために

レジに並んでいる僕

やがて順番が来て

金髪の日本人女性が

レシートをくれた

ランダムでアナグラムな

数字の羅列だが

「愛しています。」 ....
君がすっかり冷ましてくれた空は
ベルベットのように濃紺
余映がまだ少しオレンジがかっているけど
その独りよがりだった熱も
直に消えてしまうでしょう

どうかしていた、
どうかしていたんだ ....
 
 
鳥籠で
キリンを飼うことにした

キリンは可愛らしくて
このまま鳥籠より
大きくなってほしくなかった

けれども心は違った
僕がいない時
沈む夕日にアフリカを見ている
 ....
うさぎがぴょんこぴょんこ跳ねて
喜望峰を回り 予想以上に低い
僕の査定額を目にする
ラララ ラベンダーの落日よ

遠くで自転する目に見えぬ惑星の軌道に
僕の心の寂しさをそっと寄り添わせて
 ....
暁に踵
窓に花飾り
ふるえる指に
白豹を捧ぐ

光の消えていく夜のつま先
誰か僕を追いかけてくるものがないか
結び合わされたたそがれどきの独白
襟元にさざめく大胆さ

転ぶように坂 ....
何そうやってさっきから
イヌコロみてぇに聞き分けねぇのさ
これは雨戸のすき間の音で
風は声なぞたてやしねぇよ
聞いてて骨が辛ぇのは
いつでもこっちの勝手さね

まったく大した晩だねぃ
 ....
オマエらの

下らねェ基準を押し付けんじゃねェ

平均化され、飼い慣らされた奴ばかりじゃねェんだ

「あなたは、こうだから幸せ」

「あなたは、こうだから不幸」

そんな ....
バイバイ カザルスホール

最初は静々と
自信のない歌声は
旋律の迷いを消すだけの声で
他人の声は聴こえない
自分の声も聴こえない
歌に詞(ことば)はなく
声に魂はない

次に粛々 ....
Englishman in New York が聞こえる
懐かしい香水の匂いが通り過ぎる
地下へもぐる階段で
地下鉄の隣の席で

自分の左手を見つめる
指輪がひとつ
そのほかはヌード
 ....
冥土にも知る人は居るのか
笑いが消え愁いの毎日
娑婆で見た弥三郎ばかり
もう誰もが信じられない
泣かないで
言い当てた
浄土を信じて


出る杭は打たれるけれど
ほらちゃんと揺らが ....
{引用=
他愛もない笑い話をして
おどけた返事をする

きみは
僕のことを
僕よりも詳しくて
その華奢な肩に
少しの間
体重を預けたくなったり
する時がある

でも僕が
そん ....
僕はきっと君をアイシテル

アイシテル
アイシテル
アイシテル

だからダイキライ

誰かをその瞳に映す君は
ダイキライ
ニクラシイ
クルシイ

イジメタイ
カワイイ
ダ ....
遠くの空は晴れているのに
郵便局から出ると
黄金の針を束ねたような
冷たい雨に打たれる

明日の天気は確認したくせに
家を出るときに傘を持ってこなかった
思えばぼくのこれまではこういうこ ....
シバタさんと久しぶりに話せた
所長にだいぶ持っていかれてるんじゃないか、
ユキオは顔をこわばらせながら
そうですね、と言って演技ではなくため息を吐いた
シバタさんからの注文以外ほかで取られてい ....
知らずに
湧き出る
美しい泉を
探す
旅から
私は
知らずに
戻っていた


「きっとまだ
 あそこにあるに違いない」


やっと戻った
夢見がちな私に
窓辺の黄色くて ....
鏨(たがね)を打ち込む

光沢のある表面に
一閃の傷をつける
堅固な光沢のある表面に
鏨(たがね)を打ち込む

切断する術は腕一つ
ハンマーふりおろしの際の微妙な躊躇は
表面を滑 ....
{引用=


それは

空洞と
いう名前の

留保に過ぎないのだと

口に出していた
或る夜

人はすべて
寝静まり

ベッドの上で時間が
ぐんにゃりとする

 ....
 
 
冬の雪の下
土の中で正座していた足を
今ゆっくりとほどいていくように
私の足にも
春がおとずれている

痺れる感覚に
気を失いそうになりながら
すみずみまで血がめぐる
生 ....
雨の日の朝 台所で
僕は君の“おはよう”を待つ
きっとまだ起きないだろうけれど

一人の昼 一人の部屋で
僕は君を想いながら本を読む
儚い恋の終わりと重ならないように祈りながら

寒い ....
女の子とセックスしながら
出来ることなら挿入しながら
ボードレールを音読したいと
思っているのは僕だけではないはず

あたしはこんな退屈な人を
彼氏にしてしまってよかったのだろうかと
ダ ....
人だ。

そいつは人なのに

純粋すぎるライオン

に似ているジュンさんだ。

ジュンさんだ!

ジュンさんだ!


見えないのか。

首の周りの毛が。

聞こえない ....
「先輩可愛いです」

お世辞とは分かっているものの
同性の後輩に言われた言葉に
正直喜んでしまった

言葉や態度では冷静に振舞っているつもりなのに
頬が紅くなってゆくのを感じた
干からびた革の装丁に
そっと手のひらを添わせ
花びらのように軽い
ページをくるわたしの内奥に
懊悩は滴る
     融点の低い金属の
自由さとまたひとつ季節を
経巡りここへたどり着いた
 ....
山の麓、谷間の果てる所に家はあり
冬場はいつも風花が舞っていた

ストーブは子供の役目で
おっかなびっくり薪を割り
煙にむせびながら火を起こし湯を沸かした

町までは午前と午後に1本ずつ ....
君と初めて会ったとき
あたしの顔を
しっかりと見つめてくれた

とても新生児とは
思えない
子供子供したまっすぐな
瞳だった

ぷにぷにの手首
やわらかいほっぺ
君は家族の中心に ....
 不完全な僕たちは
 その間抜けなF音に縋って
 つま先の置き場に困っている。


(飛びたいのか逃げたいのか)
(消え去りたいのか喚きたいのか)
(縛られたいのか駆けずりたいのか)
 ....
季節の変り目には
雨がよく降る
いまがまさにそうで
冬から春へと
季節がわたろうとしている
そういえばあいつも
こんな時に死んだのだったな
そう思ってまだかたい
桜のつぼみを見上げる
 ....
雨が降る日 
アシスタントが描いたような風景に包まれた 夕闇の中
違和感を積み上げて昇り
たどり着いたのは 三階建てのアパートの屋上


疑いの目を向けて迫ってくる風にのせ 
傘を飛ばす ....
雨の降り止んだ田舎道
憂いを背負った帰り道
閑散とした沈黙の田に
やり場のない想いを投げ込んだ愚痴

一匹の蛙が反応し
静寂は破られた
別の蛙が次々と呼応して鳴き
騒ぎは瞬く間に一面に ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8464)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
lower- イシダユ ...自由詩410-3-31
ウォーク_スルー_ラヴ- ハイドパ ...自由詩9*10-3-31
君がすっかり冷ましてくれた空は- 瑠王自由詩9*10-3-31
鳥籠のキリン- 小川 葉自由詩110-3-31
ラララ_ラベンダーの落日- 瀬崎 虎 ...自由詩310-3-31
空の記憶が残像する- 瀬崎 虎 ...自由詩2*10-3-31
かいまき小唄- テシノ自由詩210-3-30
アウトサイダー- 蒲生万寿自由詩1*10-3-30
合唱を_さらに合唱を_ーバイバイ_カザルスホールー- ……とあ ...自由詩9*10-3-30
おとなのひと- たちばな ...自由詩9*10-3-30
弥陀に逢わずにいられない- 板谷みき ...自由詩2*10-3-29
なみだ- 高梁サト ...自由詩6*10-3-29
コトダマ- 宙空 心自由詩210-3-29
ぼくのこれまではこういうことの繰り返しで- 瀬崎 虎 ...自由詩510-3-29
蛇つかいたち- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-28
黄色い花- さき自由詩510-3-28
鏨(たがね)- ……とあ ...自由詩6*10-3-28
あどけのない空洞- 真島正人自由詩7*10-3-28
許せない春- 小川 葉自由詩4*10-3-28
寒い夜_窓際のベッド- YuLia自由詩210-3-28
女の子とセックスしながら- 瀬崎 虎 ...自由詩1+*10-3-28
ラッキーライオンボーイ- おかず自由詩110-3-27
照れ屋- ありす自由詩210-3-27
ネオンと抑圧- 瀬崎 虎 ...自由詩5*10-3-27
風花- 西天 龍自由詩11*10-3-27
娘よ- 森の猫自由詩8*10-3-27
不完全な僕たちは- 亜樹自由詩110-3-27
季節- 岡部淳太 ...自由詩310-3-26
描かれる雨の記憶- 自由詩4*10-3-26
波紋- 翔多自由詩510-3-26

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