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またゆうぐれがきて
ぼくらはてんざいする
そしてへんざいする
そこここにともる
いえいえの まどのあかりも
よるになればきえる
ひとびとはねむる
こいびとたちもねむる
と
....
銀色の飛沫をあげて僕の頭がスパークする。
それは一線を超えた幸福。
手の平から放たれた感情。
自分自身を取り戻す熱情。
七色の太陽。
夜空に煌くダイアモンド。
黄色い鳥達の声。
....
秋の朝陽は低く輝き
燦々と紅葉を照らしている
頂きの前は
これ以上ない空の青さ
エッジの効いた青さで
山を目指す街の人たちには
これ以上ない休日の
癒される風景だ
まるで絵葉書のような ....
場が白けたときほど
煙草が吸いたくなる
{ルビ迸る=ほとばし}情熱の{ルビ最中=さなか}
「まず一服よろしいですか」
なんて流れは有りえない
いくら増税しようが
喫煙をやめない人間 ....
かれ
あるいはかのじょは
かんじゅせいが
せんさいすぎた
だからしょうらいは
くびをくくるか
きがふれるか
どちらかしかなかった
じっせいかつとどくしょで
きたえられた
か ....
ブリキの機関車が横向きに倒れ
プラスチックのミニカーが仰向きになっている
河原で拾った平たい石と
足の折れた甲虫の死骸の上で
スカートのまくれた人形と
鼻のかけた木偶が抱き合っている
形も ....
個々の
価値観をはかっていくこと
たぶん
それが必要
調整中
それがすべてに通じない
過程は大事
でも
結果をいそぐ人もいる
欠けている
から
与えられる
それに
慣 ....
川嶋医院の
門柱までの石の階段を
ケンケンしながら昇って行く
昇った先に待っている懐かしい顔
随分と草臥れたセーターを着ている子や
今日おろしたてのジャンパーが
砂や泥で白くなってしまった ....
ごめんな
って言う事だって出来るよ
君のことは
どちらかと言われれば、好きなんだ
でもさ
俺は冷たくなろうと思えば
どこまででも冷たくなれる氷なんだ
....
扉のむこうにあるおはようはいるからだからぬけられずあな(た)のなかからセロファンめがねごしにみる空にうそつき。リラ・ラーソンのしましまねこTシャツはりねずみ100匹リラコで言畑二丁目まではふら ....
POPな浮気される、デルモンテなメアリー
シアターでheのhipをpopにスコーンと叩いたら
バナナ踏んづけてドからドまでダブルアクセく(るう)
甘さを忘れたハッピーエンド
キュキ ....
平均年齢が70を越えた国は
周りから見れば攻め放題です
特に攻めたくてしょうがない国にとっては
これ程嬉しい国はありません
じいさんだから
死ぬ気で戦うかと言えば
そんなことはなく
自分 ....
アスファルトに打ちつける
雨の勢いが強くなり
せっかくの買い物も少しずつ
憂うつさを増していた
家に帰れば君がいるだろう
早くしよう
と足の動きが速くなる
最近キスが足り ....
せめて、
あなたには桃を食べていてほしい
朝のかなしい光のなか 窓のあたりに椅子を置いて
それ以外なにも望まない
古い歌があなたの心に絶えず降ってくる
....
産まれようとすることに埋もれようとする
ことばたちはいつだってわがまま
全て、すべて亡くなってしまえ
幾千の墓標に、ひとつ
ひとつと名前を付けて
吐瀉物と戦いながら埋葬したい
....
僕のケータイは
常時マナーモードだから
君からのメールが来れば
振動して知らせてくれるのだけれど
ポケットに君との連絡手段を忍ばせて
電子的お手紙を待ってると
振動するからパカッと ....
心の上澄みだけをそっと掬って
重ならないよう並べてみる
何とか言葉のかたちをとっていて
美しいようにも見えるそれは
見知らぬ仲間のもとに届いて
時折共感や発見をもたらしている
らしい
....
第1部 じいちゃんと台風
ウロウロし出す
そっとウキウキ
ほんとはウハウハ
活性化するじいちゃん
こめかみファルスを膨らませ
『備えあれ』
コレステ憂いの血が騒ぐ
ロンサム・ジョ ....
ぼくの優しい友人は
お前の考え方にはバイアスがかかっている!
と言って突然怒った
バイアスのかかってない奴なんていやしない!
と言い返してぼくも怒った
多かれ少なかれみんなそうなんだ!
....
言いたいけれど
言えないことが
愛想笑いの隙間から
こぼれ落ちてしまう
正義か悪か
それだけでは
答えを出せないことが
この世界には
多すぎる
言いたいことはつまり
あなた ....
わかっているのだ
燃えるゴミは火・木曜日
かんとビンは水曜日
古布と資源ゴミは土曜日
でも、間違えたのだ
自治会の方がやってきた
ゴミを突き返し、怒るのだ
間違えた、やってしまった
そ ....
寝るまえにたましいをとりだして
枕元におく
悪いことする夢がみたい
すべてをこわすような
ひとの事情を考えずに
地球の痛みをむしして
こわして
うばって
ひとりじめにして
....
それにしても遠くまで
神田の古本屋街
電車賃を足したらぜんぜん安くない
なるほどねえ
学びの為の資料は安くない
おまけに店主の狡猾さ
ソレに負けない
「どんな本がお入り用かね」
「醸造 ....
オフィスラブも残業のうち薄いコーヒー2杯
ぼくらは言葉を繋げて
この暗い宇宙を何処まで渡って往けるだろう
一冊の詩集が時を越えることは
真空パックの棺が難破船のように
意識の浅瀬に漂着し鮮やかに燃え上ることだ
死んだ詩人についての{ ....
しらはえの囁きで「生」を感じ
ゲリラ豪雨の喚きで「老」を知らされ
気圧の変わり身で「病」をおぼえ
木漏れ日のしわぶきで「死」におののいた
あの青い年 ....
あなたのことが
一番好きだってこと
否定する必要もないし
大きな声で叫ぶ必要もない
大きな声で叫ばれたら
むしろあなたには迷惑だろうし
僕にとってもマイナスかも知れない
だか ....
鈍重な静寂が
沈痛な壁に反響して
この部屋は死人の居ない葬式のようだ
つい数分前の
ヨーロッパのロックの記憶も
たいした穴を開けることは出来なかった
たいした穴を開ける ....
音楽の動機はすべて
レクイエムなので
今夜曇った夜空の下に
キミと同じリズムを感じて
死んでゆく人が
いるのだとしたら
どんな風に
泣いたらいいだろうか
情報をこんなにも
共有してい ....
どんなにおそろしいか
どんなにふあんか
まくらやみのなかで
ふみだす そのいっぽ
声をかけられなかった
ずっと昔
学校帰りの交差点で
その人は白杖を持って
信号待ちをしていた
声 ....
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