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真っ白なスタート

とにかく背中を押されて
頭から突っ込むでんぐり返しのような
これまでと違い

目覚めるのも自然にまかせて
自分の意思で起き上がることができる
毎日に変わった

 ....
冥王星から始まって
シリウス、シリウスBへ
カノープスが続く

アケルナルはエリダヌスで
はくちょうにはデネブ

落ちてこないのは ことのベガ

冬のオリオンにリゲル
北極星を見つ ....
世界に風が吹いて
あなたが生まれた1日が
どこか知らないところへ運ばれてゆく
水没したカレンダー
燃やされた泣き声


どこを見渡しても
見たことのないような景色ばかりだった


 ....
かかと
かかとはかか、と、なのか
か、かと、なのか

かかと、水戸黄門笑いして
かかぁと、奥さんだかおっかさんだかと
いつも二人連れ

かぁかぁと、カラスが鳴く道
単花果と多花果と十 ....
風走る
まるで今を失うかのような
心配をして 風走る

真ん中に
穴のあいたような私のからだの
真ん中をびゅうと風走る

大地をゆさぶるようなこの風に
踏ん張りながら 一気に過去が蘇 ....
日頃の不摂生で 
年の瀬に熱を出し 
病院で点滴をした三日目 

今日、初めて気づいた 
点滴を吊るした棒の台車に 
歩きやすいよう 
掴まる取っ手がついてたことに 

昨日、僕は点 ....
もう
おしまいにしよっか なんて
言わなくてもいいことは
空へ 空へ

さみしさは
出来の悪いコピー機みたいに
あやふやなものが
伝達されない

寒いね
寒さだけが本物だ

 ....
傾き歪んだ棚に並べられた手帳を眺めながら
{ルビ目眩=めくるめ}く年月を想えば
こんなにも{ルビ歪=いびつ}な階段をよくも登ったもんだと
自画自賛をしたくもなった

書斎の{ルビ黴=かび}た ....
見知らぬ地名をナビに入れてみる

一時間四十五分

見知らぬ地名が時間に変わる

こうやってこころを動かしておく

これで今日はもうこころが動かない

黄ばんだ冬の青空を見つめてい ....
活けられた
あしも茎も
垂線のむこう
まなざしに分かたれ
きめ細かで
しべも口もまだ
ざらついていた
肌に
注がれ
開かれてゆくところ
注がれては
省みることを忘れた
めも鼻も ....
 やはり一般の駐車場などで突然にタンゴを踊りだす行為は悪なのか。野島公園にほど近いバーミヤンの開けた駐車場はおよそ十台の車を停めることが可能である。私は毎回二台分のスペースいっぱいに駐車して逃げるよう .... 扁桃腺が腫れて、高熱が出て 
水もろくに飲みこめなかったので 
仕事を休んで総合病院に行った 

耳鼻咽喉科の待合室で 
中年の美しい女が頭を抑え 
看護婦さんに背をさすられながら 
洗 ....
「おやすみタイマー」の時間が切れて 
はぁ〜・・・っと暖房は息を吐き出し 
お役御免、の佇まいで 
部屋を静寂が、支配する。 

その割り切り具合に何故か 
好感を持つ、夜のひと時。 
 ....
握りしめられて手のひらで溶ける
それはとても幸せな時間

春が雪を溶かすとしても
それまで雪でいる必要なんてない
たとえ一瞬でもいい
あなたの手のひらに触れて溶けていきたい

だから幸 ....
いづこの上空で生まれ ここ
つつじが丘にやってきたのかい
としつみづきのきぢれぐもよ
急がずじっくり眺めておくれ
このおれがぼんやりと落としている
ひねくれたシルエットを
庭の裸木はおまえ ....
横浜の赤レンガの倉庫街で行われた朗読会の帰りに
ふとタクシーのなかから六本木ヒルズを見ると
点いている電気が文字のかたちになっていて
「認めてほしい」と書いてあった
俺はヒルズになぜ認 ....
星は知らないという
星にひとが名づけた名前があること

ではひとは知っているのだろうか
星にひとが名づけた名前があること
星に名前がついているわけ

幾通りもの答えがあっていい
たとえ ....
視神経が悲鳴を上げる
肺が酸性に降参する
皮膚の断面がずれてくる
もうピントが合わない背骨

ここからが始まりだとは
勝ち目のない戦争のような
この場所から始めるとは
どのような自殺行 ....
街にパレードがやってくる。大好きなパレードがやってくる。誰もいない大通りを人で埋め尽くすために、暗い夜を明るく照らすために、子供たちに忘れられない思い出を刻むために、街にパレードがやってくる。鼓笛隊の .... あのとき踏み切りの前で思いとどまらせたのは
お前の もう帰ろう 
というひとことだった


母は繰り返す
私をみていない目で 私を語る


お前はぎゅっと私の手を握り それで私は  ....
色の海で泳ぎたい
きっとおれはちょっと溶ける
肌の外側がピリリと感じて
いくらか色が落ちてしまう

肌が白くなる
だけど知ってる、中身は{ルビ闇=くら}い
心臓から黒が染み出して
いつ ....
ミサンガが切れたら願いが叶うんだっけ?駄目なんだっけ?
いずれにせよ食堂の箸が唾液で洗浄されてること、それを僕は知ってしまったんだ

彼の言葉を信じてここまで来た

彼の運転するミニの後 ....
春を待っていると

春になめられてしまったり

春に足もとを見られたり

春にうっとうしがられたり

そんなことになるのかな

春とボクは

いったいどんな関係なのだろう

 ....
そっと
静かに卒業した

生きるを卒業した

はかない時間の中で
どんな思い出を抱えて
卒業したのかな

きっとありがとうって言ってるんだよね


ありがとう
また逢う日まで ....
雪虫が渡ってとまる
制御盤のなかで
秘かに育つ樹がある


ひとの思いはよそごと
基板のうえに銀の枝を広げ
青い火花を散らす


雑音に紛れて吐息
ことばは自生される
透視図を ....
なしという続きのために
削られても消えない
かけらが つながらない線に渡る
後ろ指にかけられた
時計のガラスが見送る
つむれば目が見ていく 心細い幸せ
畳みに けばだつ痛みに
染み込んで ....
お祭り好きの
よさ子の得意はツッパリ技
正々堂々と汚いことなし
売られたケンカに
ツッパリ続けて百戦百勝
ケンカの後は友情の握手

この前
八百屋さんの
「お嬢さん
 きれいだから ....
あごに手を触れると
地図のようにひげが生えていた
道に迷いそうだったので
ふとんから抜け出した

トイレのドアがパタリと閉じた
目を上げるとまた
パタリと閉じた
天井に三日月が掛かって ....
夜は沈黙の代価で震える
いとしい
くるしい
あさましい
そういう感情の化合物で
誰が誰を傷つけるか予想できないから
おいそれと名前を用いることは出来ない

手前にはロック以来の経験論が ....
最後に残るものが
せめて
無垢であればいいと
ふぅーと
ゆっくり一息
そうすれば
また最初から
始められるから
笑って
わらって
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
初笑- 未完自由詩4*10-1-1
銀の砂場- within自由詩12*10-1-1
呼吸、暮れる朝- 自由詩3*10-1-1
かかとーん- 小池房枝自由詩509-12-31
今_ここに生きる- 朧月自由詩309-12-31
新年の扉_- 服部 剛自由詩8*09-12-31
ゆうぁ_まいん- umineko自由詩6*09-12-31
『縷々継がれ往くサマ』- Leaf自由詩1*09-12-31
空の色- 吉岡ペペ ...自由詩309-12-31
_- 石黒自由詩309-12-31
北大路タンゴ- CAMILLE自由詩109-12-31
こころの病院_- 服部 剛自由詩2*09-12-31
新しい季節へ_- 服部 剛自由詩309-12-31
My_Dear- 帆乃香自由詩209-12-31
雑_詠(三)- 信天翁自由詩109-12-31
六本木心中- 馬野ミキ自由詩8+09-12-31
星に名前がついているわけ- 小池房枝自由詩509-12-31
The_Beginning- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-12-31
パレード- 古月自由詩509-12-31
踏み切りからの哀愁- 朧月自由詩309-12-31
ぷか海仰空- 蘆琴自由詩209-12-30
σスター- CAMILLE自由詩209-12-30
春を待つ- 吉岡ペペ ...自由詩309-12-30
ちぃた- 舞狐自由詩209-12-30
創書日和【樹】WILD- 大村 浩 ...自由詩4*09-12-30
ザ・ブーンンンンンあいか- 砂木自由詩6*09-12-30
ツッパリよさ子の祭り待ち- りょう自由詩5+*09-12-30
冬の日- オイタル自由詩3*09-12-30
夜は沈黙の代価で震える- 瀬崎 虎 ...自由詩809-12-30
プリーズ_スマイル_- 秋也自由詩109-12-30

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